Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

足の母指と距骨

2018.05.24 22:37

足の母指の異常反応は、よく出現する反応です。

母指と踵で地面をつまみ上げるような動作をする時に足の母指が異常を起こしていると母指先に力が入りません。


この現象が起こる時は母指先の母指側で地面を捉えています。

母指の小指側で地面を捉えると足底の機能が向上します。

ほんの僅かな部分の違いですが、全身に与える影響はかなり大きいと言えます。

足の中足指節関節(MP関節)を挟み込んで観察すると分厚くなっていることがあります。

この状態があると足に力が入りにくくなります。そして同側の股関節は外旋位になります。

つまり足が浮き上がった状態になり、体重をかけても地面をキチンと捉えることができません。

そしてMP関節では内転位がとりにくくなります。つまり外反母指の状態になる訳です。


見た目は外反母趾になっていなくても機能は外反母趾になっている人と変わりないような機能障害なのです。

図のように母指先の小指側と踵で地面をつかむイメージを繰り返すだけでも機能があがってきます。

母指先の使い方の差で身体全体の力が出るかどうかが決まってくるのです。


筋力を鍛えれば筋力が上がると信じている人は多いと思います。

確かにある一定のところまでは筋力があがります。

しかし、それと同時に機能障害を起こすことも否定できません。

それは、足のちょっとした使い方によって機能があがるかどうかが決まってくるのですが、その使い方は、ホンの少しの差なのです。


その差を感じて動きを意識するのか、そんなことは無視して動くのかによって大きな違いがあります。人間は意識の仕方によって動きが大きく変わります。ホントに些細なことです。