相模原なるほど学校クイズ【30】
昨日は市長選挙、市議会議員選挙の投票日でした。
選挙期間中、「子育て」「教育」の政策を見聞きした方も多くいらっしゃるかと思います。その政策で言われている「子ども」の中には障害のある子どもも含まれているはずですが、障害児支援についての政策はどのくらい見聞きしましたか?
今週は相模原市の支援級についてのクイズをしろいゆきさんが作ってくれました。
Q.相模原市の小中学校支援級では、先生1人で子ども何人までを担任するでしょうか?
① 3人 ② 5人 ③ 7人
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:③ 7人
解説:これでも国の基準8人よりマシ❗
子どもが1人でも担任は1人だし、子どもが7人でも担任は1人。同じクラスにいる子どもでも違う学年だったり、重度障害の子だったりすることもあるかもしれない。でも7人までは先生1人。通常級よりはるかに手厚いが、個に応じた指導はおろか安全な見守りすら怪しいです。
相模原市は神奈川県とともに、インクルーシブ教育推進を重視する立場をとっているので、支援級を必要とする子どもが学区にひとりでもいれば、支援級を開設します。すると子ども1人の学級でも、担任は1人配置するため、先生もたくさん必要になります。これも臨任、非常勤の足りない状況をつくってしまう一因になっていると思います。
障害のあるお子さんをお持ちの保護者さんが、自分の住んでいる学区の学校の「支援級」に通うか、「支援学校」に通うかで迷っているという話には私も触れたことがあります。
そして、本当は地域の学校に通いたいのに条件が合わず支援学校を選択せざるを得なかった(逆の場合もあり)という、保護者さんや本人が希望しない方を「選ばざるを得ない」「選ばされている」状況で学校を選択している例にも触れたことがあります。また、障害があるからといって、必ずしも支援級や支援学校に行かなければならない訳ではないのに、通常級を希望しているのに、支援級を勧められるケースもあります。
実は日本は支援級について国連から勧告が出されるほどインクルーシブ教育後進国。
国連が日本に「特別支援教育の中止」を勧告 欧米は障害児と健常児がともに学ぶインクルーシブ教育が浸透 日本の現状と対応は?https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/60890/
通常級の先生を増やすことでインクルーシブを進めることができるのではないかと思います。全ての子どもが希望する形、一人ひとりに合った形の教育を受けられる日が来るように考えてくれる議員さんが増えていることを願います。