内覧会メモ_高井戸のタウンハウス
「高井戸のタウンハウス」の内覧会にうかがいました。
設計は山縣武史建築設計さんです。ご自宅裏の敷地が売りに出されたことから、購入して集合住宅を企画されたそう。中庭型の集合住宅で、全5戸。子育て世代を想定した構成になっています。建物の断熱・気密性をハイスペックにして「エアコンのいらない賃貸住宅」を目指しています。子育て世代の間で環境意識が高まっていることを見据えた方向性。2LDK、床面積は70㎡前後。付近には小学校や保育園、大型の公園もあり、子育てにいい環境とのこと。
シンボルツリー(ケヤキ)のある中庭。
入り口角の住戸は、1階リビングダイニングを店舗としても使用できるようなつくり。
角の住戸内部から中庭の眺め。
室内の様子。構造材には国産の杉が使用されています。
すてきな水場で手を洗う子どもたちの姿が見えてきそう。ほっこりしました。
2階。木や木目をたっぷり使った表した温かみのある室内。間仕切りは基本、引き戸なので暮らしやすそう。
シルバーのダクトは、天井付近に溜まった暖気をファンで床下へ送るシステムです。
ハイスペックな木製建具が入っています。すごーい!
2階にLDKがある住戸。
日本の賃貸住宅の断熱性は、泣きたいほど劣悪なのが現状。イギリスでは賃貸オーナーに断熱化が義務として課せられているそうですが、日本は何十年も遅れをとっています。アメリカ人が日本のアパートで初めて冬を迎えた時のはなしで、「朝起きると寒さで鼻血が出てた。断熱がまったくなくてものすごく寒いから」というのを聞いたことがあります。どんな後進国なんだ? その点、このタウンハウスは先進国標準。光熱費がじりじりと上がる中で、家賃が多少高くても相殺できる上、快適性や健康的な暮らしを手に入れられることを、賢い人なら見抜くでしょう。
山縣さんのHPはこちら。
山縣さんのご自宅(築60年の平屋のリノベーション)を撮らせていただいた動画も、ぜひご覧ください。