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加藤特許商標事務所

特許事務所の事務所報酬の違い(商標編)

2023.04.11 12:45

「そちらの事務所の商標の出願の費用は、どうして高いのですか?」

 最近、かつてインターネットを介して廉価な特許事務所に依頼して商標登録を得た会社さんからの相談が、増えています。


 取引先から、「販売する商品やサービスが、すでに持って居る商標権の範囲には、入っていませんよ!」と言われ、慌てて、当方のような地元の特許事務所に連絡をされてくるようです。 

特に、私の事務所にお電話をされる方は、ホームページで最寄りの特許事務所を探していると事務所の名称に「商標」と入っていた、と言われます。

とはいえ、私の事務所のホームページに掲載されている料金表を見て、びっくりされるようです。

 特許事務所の料金は、基本的には、仕事量(作業時間)に応じて定められているます。 これは、廉価な事務所でも、基本的には同様のはずです・・・そうでないと、間違えなく赤字です。 

つまり、1件に費やす時間によって金額が決まっている、ということです。


 実は、そこが、大きな問題点なのですが!


 商標関係の仕事は、正直、事務スタッフが片手間でやろうと思えば出来る仕事で、時間も限りなく”0”にすることができ、かなり廉価にできる仕事です。

ただ、お客様のビジネス内容を丁寧に聞き取らず、一覧表の中から事務員が知っている程度の知識の中で、商品や役務(サービス)の内容を選択した場合、結果はどうなると思いますか?

 たとえ、商標登録が出来たとしても、その商標を使用する商品や役務(サービス)とは異なった範囲で商標権が取得されていた、ということが起きる可能性があるのです。 お客様のビジネス内容をしっかり聞き取り、且つ、類似商品や類似役務(サービス)の範囲も想定しつつ、過去の商標権の侵害事件等の経験も考慮し、徹底的な商品や役務(サービス)の洗い出しを行ったとすれば、相当な時間が掛かるであろうことは明確だと思います。

 端的に言うと、”安かろう悪かろう”ってことなのですが、他方で”高かろう悪かろう”という事務所も地方では、多いのが現実だと、私は思っています。

 その理由は・・・このブログのどこかで書きます。 ”商標登録出願を依頼する場合、どのような事務所を選べば良いのか知りたい!” との声が聞こえてきそうですが、そのあたりも、このブログのどこかで書くようにします。