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らての台本置き場

シリアルキラーのとある監禁【1:0:1】

2023.04.11 14:34

0:鉄の扉で閉ざされた狭い部屋。

0:中央には一人掛けの椅子が地面に固定されている。

0:その椅子には雑賀(サイガ)が縛り付けられており、ぐったりとしている。

0:雑賀の正面には埃をかぶったブラウン管テレビが設置されている。

雑賀:う、ううん・・・

雑賀:・・・ん?

雑賀:おい、おいなんだよこれ

0:もがく雑賀

雑賀:おい!誰かいないのか!

雑賀:・・・確か、昨日の晩は・・・

雑賀:そうだ、コーヒーを飲んで、本を読んで、そのままソファで・・・

雑賀:(手足を縛るベルトを外そうとして)くっ!

雑賀:(もう一度)くっ!!

雑賀:だめだ・・・外れない・・・

雑賀:はぁ・・・なんだよまったく・・・!

雑賀:おい!誰かいたらこれほどいてくれよ!!

0:と、不意にテレビのスイッチが入り、牛骨を被った不気味な仮面の男が表示される。

雑賀:は??

仮面男:やあ、目が覚めたかね雑賀くん

雑賀:・・・誰だよあんた

仮面男:はじめまして、私はモレク

雑賀:モレク・・・?

雑賀:日本人だろ!誰なんだよあんたは!

仮面男:はっはっはっ

仮面男:元気があるのは良い事だ

仮面男:元気であればあるほど、脱出の可能性は高くなる

雑賀:脱出・・・?

仮面男:そう、君にはこれからとあるゲームに挑戦してもらう

雑賀:ゲーム・・・?

仮面男:まあそう心配しないでほしい、そんなに複雑なゲームではないからね

雑賀:ふ、ふざけんな!俺はゲームなんてやる気はない、早くここから出してくれよ!

仮面男:さあ、ではゲームの説明をしようか

雑賀:お、おい!話聞いてんのか!

仮面男:ああ、聞こえているよ

雑賀:だから、出せって!ここから出せよ!

仮面男:うむ・・・私も君をそこから解放してあげたいのだよ

雑賀:な、なら!

仮面男:でも、こうしておしゃべりしている時間もないんじゃあないかな

雑賀:・・・?

仮面男:自分の腕を見てごらん

雑賀:う、腕?

雑賀:お、おい、なんだこれ

仮面男:君もよく見覚えがあるんじゃないか?

雑賀:これは・・・

仮面男:そう、君が日頃よく使っている、一般的な医療用の注射器だよ

雑賀:ど、どうして・・・

仮面男:君の腕に刺された10本の注射器、その中にはそれぞれ別々の薬品が入っている

雑賀:薬品・・・

仮面男:ああ、そうだ、それも君が仕事でよく使っている薬品さ

雑賀:お、おい、なんでそんな

仮面男:10本のうち、5本には様々な解毒剤を入れてある

仮面男:フルマゼニル、フォリン酸、ピリドキシン・・・

雑賀:残り・・・5本は・・・

仮面男:言わずもがな、毒薬だ

雑賀:っ!!!

仮面男:バソロフィン、ロトファシン、酸化バキスファン・・・まあ、この辺りは君の方が詳しいかもしれないね

雑賀:(怯えて)ど、どういうことだ・・・

仮面男:いいかい

仮面男:これからやるのは簡単な投薬問題だ

仮面男:今から10分毎に君の右腕の毒薬が順番に投与される

仮面男:もちろん何の薬剤が投与されたかは正確に君に伝えよう

雑賀:はぁはぁ・・・

仮面男:そして、君はその毒薬に有効な解毒剤の名前を私に言うんだ

仮面男:そうしたら、君の左腕から指定の解毒剤が投与される

仮面男:毒薬は中和され、君は事なきを得る

仮面男:だが、もし間違った薬剤を注入した場合・・・

仮面男:どうなるかは、君にもわかるだろう?

雑賀:(いよいよ余裕がなくなって)はぁ・・・はぁ・・・

仮面男:医者の君には少し簡単すぎるかな

仮面男:医者の、君には、ね

雑賀:・・・

仮面男:それでは、最初の投薬を始めようか

仮面男:くれぐれも間違えないようにね

仮面男:では

仮面男:最初は・・・

雑賀:ま、まま、待ってくれ!

仮面男:・・・なんだね?

雑賀:待ってくれよ!なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだ!

雑賀:俺は・・・俺は真面目に・・・

仮面男:・・・真面目に?

雑賀:患者を・・・患者を・・・

雑賀:患者を直そうと・・・

雑賀:・・・ああ、わかった・・・わかったよ・・・

雑賀:俺は・・・彼を、殺した・・・

仮面男:・・・

雑賀:で、でも仕方なかったんだ!

雑賀:彼が、彼が辛そうだったから!どうしても、見てられなかったんだ!

雑賀:身寄りもなく、話しかけても無気力

雑賀:彼は・・・医学的には、生きていた・・・

雑賀:だが・・・彼は・・・死んでいた

0:間

仮面男:言いたいことは以上かね?

雑賀:だ、だから!

雑賀:俺は!俺は良い事をしたんだ!

雑賀:良い事を・・・いや・・・

雑賀:申し訳なかった

雑賀:どんな理由があれど、人を殺したのに違いはない・・・

雑賀:反省しているよ・・・

仮面男:ちなみに、その件ではない

雑賀:こ、これじゃないのか・・・

0:間

仮面男:さぁ、時間もないんだ

仮面男:始めるよ

雑賀:そ、そうだ!そうだよ!

仮面男:・・・どうした?

雑賀:まだ、まだあるんだ

仮面男:まだある?

雑賀:ああ・・・

雑賀:彼を殺した後、刑事が来た

雑賀:変に勘のいい奴が居たんだ

雑賀:前原って言ったかな・・・

雑賀:あいつ、俺の事怪しんでたみたいで・・・殺しちまった・・・

仮面男:・・・

雑賀:だ、だって!仕方ないだろう!

雑賀:捕まるわけにはいかなかったんだ・・・

雑賀:俺が掴まったら、俺が担当している患者はどうなる?

雑賀:俺の患者の中には、死ぬ間際の患者もいるんだ!

雑賀:そんな患者に、病院を移動する時間なんてない

雑賀:俺が死ぬことで、そいつらの命も失われてしまう

雑賀:そうだ・・・あれは・・・仕方がなかったんだ・・・仕方が・・・

0:雑賀、うなだれる

仮面男:言いたいことは、以上かね?

0:長い間

雑賀:いや・・・

仮面男:ん・・・?

雑賀:まだある・・・まだあるんだ・・・

仮面男:え?まだあるの?

雑賀:ああ、まだあるんだ・・・

仮面男:う、うん

雑賀:コンビニで・・・

仮面男:ん?

雑賀:コンビニで・・・万引きをしたんだ・・・

仮面男:・・・万引き?

雑賀:ああ、あれは俺が医者になる前

雑賀:そのころ俺はまだ学生だった

雑賀:学校にちょっとやんちゃなヤツが居てな、そいつにそそのかされて・・・

雑賀:グミを・・・

仮面男:グミ?

雑賀:グミを・・・一個・・・

仮面男:一個?

雑賀:万引きしたんだ・・・

仮面男:・・・そうか

雑賀:そのことだろう!?そのことでこんなひどい目に!!

雑賀:反省しているよ!あのグミ、実は食べてないんだ!

雑賀:家に帰って、罪悪感がすごくて・・・結局、食べずに今でも持っているよ・・・

雑賀:だから、だからさ!

仮面男:いや、そのことではない

雑賀:え?

仮面男:グミなんてどうでもいいんだよ

仮面男:君はもっと大きな過ちをしただろう

仮面男:君にはチャンスを与える、罪に報いるチャンスをな

雑賀:くぅ・・・

仮面男:それじゃあ、一個目の薬剤だ・・・

雑賀:じゃあ!

仮面男:ん?

雑賀:じゃああれか!!

雑賀:リコーダーか!

仮面男:り、りこーだー?

雑賀:小学生の頃、体育の授業中に舐めた小泉さんのリコーダーか!

雑賀:そ、そうだその件だ!その件も反省しているよ・・・

仮面男:い、いや・・・その件でもない・・・

雑賀:これも違うのか・・・

雑賀:じゃあもうあれしかないか・・・

仮面男:いや、あの

雑賀:どうせあの件なんだろう!

仮面男:ちょっと、雑賀くん?

雑賀:高校生の頃、バイト先で売れ残りのミートパイを無断で食べた・・・

仮面男:ミートパイ・・・

雑賀:すまなかった・・・

0:うなだれる雑賀

仮面男:いや、うん、だからね、その件でもないんだけど

雑賀:これでもないのか!!

雑賀:じゃあどれだ!「口に入れないでください」って書いてある乾燥剤を口に入れた件か!

仮面男:いや・・・

雑賀:幼稚園の時仲良かったかっちゃんのスーパーボールを雑木林に捨てた件か!

仮面男:いや、雑賀くん

雑賀:鳩を見るたび我慢できなくて追いかけて脅かした・・・あの鳩の恨みか!

雑賀:そうか・・・お前は鳩だったんだな・・・

雑賀:牛の骨の仮面をかぶっているけど中身は鳩なんだな!?

雑賀:すまなかった!ゆっくり歩いてるから追いかけて驚かせたくなっちゃったんだよ!

雑賀:でも、でもそれは若気の至りってやつで!ああ!鳩よ!許してくれ鳩よぉぉおお!

仮面男:雑賀!!!!!!!

雑賀:・・・なんだ?

仮面男:人間だよ

雑賀:は?

仮面男:いやだから、人間だよ

雑賀:人間なのか・・・?

仮面男:そうだよ

仮面男:それとさっきからいろいろ懺悔してるけど、全部小さいんだよ

仮面男:え?リコーダー?スーパーボール?

仮面男:スーパーボール雑木林に捨てただけで毒薬注入されると思うの?

雑賀:あるいは・・・

仮面男:いやされないだろぉー

仮面男:少なくとも私ならしないよ

雑賀:だったら、だったらなんだってこんな・・・

仮面男:うーん、ほら、よーく思い出してみて?

仮面男:もっとひどい事したでしょ?

仮面男:それにほら、このゲームの構造的にさ

仮面男:毒薬注入されるんだよ?ってことは普通に考えたら毒系の何かでしょ

雑賀:毒系・・・?

仮面男:そうだよー

仮面男:リコーダー舐めちゃいました、毒注入します、じゃあつながらないだろー

雑賀:つながらないのか?

仮面男:つながらないよどう考えても~

雑賀:毒系・・・

仮面男:そうそう毒関連のエピソード、なんかあったかな~

0:雑賀、考える

雑賀:はっ!

仮面男:お!

雑賀:あれか!!!

仮面男:おー!?

雑賀:中学の頃「毒を間違えて飲んだので」って理由でしたズル休みの件か!

仮面男:違う!!

雑賀:大学の頃、親戚の子供に「琵琶湖の水って全部毒なんだよ」ってついた嘘の件か!

仮面男:違う!!

雑賀:じゃああれか!

仮面男:待って!

雑賀:なんだ!

仮面男:・・・多くない?

雑賀:え?

仮面男:思い当たる節多すぎない?

雑賀:そ、そうか?

仮面男:いや、うん、私も長年いろんな人をゲームに招待したけど

仮面男:そんなにポンポン出てくる人あんまりいなかったよ?

雑賀:そうなのか・・・

仮面男:え?まだあるの?

雑賀:ああ、あとは・・・近所の野良犬をエアガンで撃ったり、夜学校に忍び混んで窓ガラス割ったり・・・

雑賀:裏山に火をつけたこともあったな

仮面男:おおう・・・

雑賀:自販機壊してジュース盗んだり、公道に無断でまきびし撒いたり

雑賀:あ、あと3億円事件の犯人、実は俺なんだよ

仮面男:え、えええええええええええええ!?

仮面男:え、なんか、すごっ

雑賀:そうかなあ

仮面男:え、どうしよう、世紀末の悪人連れてきちゃった・・・

雑賀:そ、そんなことないぞ!俺は全部反省してる・・・若気の至りだったんだ・・・

仮面男:いやあ、でも、ねえ?

仮面男:なんかもはや、ここでゲームどうこうってより、普通に警察に通報しようか揺らいでるよ今

雑賀:そんなことしても無駄だぞ、証拠残ってないから

仮面男:え、本当に反省してるのきみ

雑賀:してる!してるよ!

雑賀:スーパーのスタンプカード偽造して割引受けてたことも、工事現場のショベルカーのショベル部分を大仏の右手と交換したことも全部・・・

仮面男:あーうん、雑賀くん、もういいや、うん

仮面男:所々わけわかんないんだけど、とりあえず、ね

仮面男:用意もしちゃったし、毒薬、注入するからね

雑賀:ま、まってくれ!

仮面男:だめだめ、このままじゃ拉致空かないから、さっさと始めよう

雑賀:ああああ!あと一つ!あと一つだけ思い当たる節があるんだ!!

仮面男:・・・

雑賀:あといっこ!

仮面男:・・・

雑賀:いっこだけ、言わせてくれ、おねがいだ

仮面男:・・・はぁ

仮面男:もうじゃあはい、どうぞ

雑賀:ああ、ありがとう・・・

雑賀:実は、実は俺は・・・さっき言った少年のほかにも、何人もの人の命を奪っているんだ・・・

仮面男:え?ああ、そうなの?

雑賀:最初の感情は「怒り」だった

仮面男:うん

雑賀:ああ・・・

仮面男:えっと・・・誰に対する?

雑賀:社会にだ・・・社会に対する怒り

雑賀:俺は医者をやっている

雑賀:もちろん自分の生涯を全うして、安らかに死んでいく老人もいる

雑賀:だけどなモレクさん

雑賀:この世にはそれと同じくらい理不尽な死が確かに存在してるんだ!

雑賀:ある時は凶悪犯罪者を追っていた刑事が犯人に銃撃され搬送されてきた

雑賀:出血多量・・・輸血も試みたが、その時にはもう遅かった・・・

仮面男:・・・

雑賀:交通事故に巻き込まれた妊婦をみとったこともある

雑賀:彼女、涙を流していたんだ

雑賀:まだ若かったのに、まだ生きられたのに

雑賀:自分のお腹を大事そうに抱えて、ゆっくりと死んでいったよ・・・

0:間

仮面男:・・・つまり、こういう事か

仮面男:医者として、目の前の患者を救うを事が出来なかった

仮面男:だから、その患者たちはすべて自分が殺したのだと・・・

雑賀:・・・いや、違う

仮面男:ん?

雑賀:・・・そうして目の前で理不尽に人が何人も死んでいくのをみて、俺は憤った

雑賀:失われる必要のない命が目の前で消えていく・・・

雑賀:そして、閃いたんだ

雑賀:この世から、加害者を消せばいいんだと・・・

仮面男:え?

雑賀:簡単な話だったんだ!被害者と加害者はセットだろ?

雑賀:だったら加害者を消せば被害者も出ない

雑賀:だけど、ただ殺すだけじゃ生ぬるい

雑賀:ちゃんと、罪を償って死んでもらわなきゃだめだ

仮面男:え?え?

雑賀:だから、俺は、そいつらを拉致した

雑賀:そして地下の絶対に見つからない部屋に監禁したんだ

雑賀:そして、それぞれが犯した罪を償わせる機会を作ったんだ

仮面男:いや・・・え?

雑賀:刑事を殺した犯人には、ロボットとのロシアンルーレットを

雑賀:妊婦を殺したドライバーには、チキンレースのデッドラインをやってもらった

雑賀:彼らは最初こそ怯えていたが、自分が逃げられないと悟ったらゲームに本気になった

仮面男:さ、雑賀くん?

0:仮面男、状況が理解できない

雑賀:ロシアンルーレットは、リボルバーの回転率を計算できるロボットが圧勝した

雑賀:チキンレースは、力んでリモコンを落としてしまったようで、止まるはずもなく粉々さ

仮面男:えっと・・・

雑賀:そして、村松(ムラマツ)くん

仮面男:ええ!?

仮面男:・・・な、なんでその名前を

雑賀:今日は君のためにゲームを用意したんだ

仮面男:え・・・冗談だろ・・・?

雑賀:私が冗談を言っているように・・・(手枷をなんなく外して)見えるのかね?

仮面男:どうして!しっかり縛ったはずなのに!

雑賀:さて、今から君はオペレーターだ

仮面男:オペレーター・・・?

雑賀:モニターは切り替わったかな?

仮面男:っ!これは!

雑賀:そう、それは君の部屋の丁度真上にあるもう一つの収容室だ

仮面男:ど、どど、どういうことなんだ・・・!

雑賀:そこに映っているのは、ひとりの詐欺師だ

仮面男:詐欺師・・・?

雑賀:ああ、たくさんの人をだまして、追い込んで、彼のせいで何人の哀れな女性が死んだだろうか

仮面男:ど、どうすればいいんだ!!

雑賀:ポケットをみてごらん

仮面男:ポケット・・・?

0:服のポケットを漁る仮面男

0:と、折りたたまれた大判の紙が出てくる

仮面男:なんだこれ・・・設計図?

雑賀:モニターの男の部屋の中央、四角い箱があるのがわかるかね?

仮面男:あ、ああ・・・

雑賀:それは爆弾だ、爆発すればその男はおろか、キミも爆発に巻き込まれ、がれきに埋もれてしまう

雑賀:そして君の手元にあるその設計図が、爆弾の解除マニュアルさ

仮面男:・・・

雑賀:さあ、もうわかっただろう

雑賀:ゲームが始まったら、今話しているこの回線を私の部屋から詐欺師の部屋へと切り替える

雑賀:君はたくさんのゲームを企画してきたんだ、きっとこのくらい朝飯前だろう?

仮面男:ふ、ふふ、ふざけるな!私はこんなゲームやらないぞ!

0:部屋のドアを開けて外に出ようとするが、開かない

仮面男:あーくそっ!

雑賀:無駄だよ、扉はすべてロックしてあるからね

仮面男:な、なぁ頼むよ、助けてくれ!お前の罪とか、もう全部忘れるから!

雑賀:・・・いいだろう

仮面男:本当か!

雑賀:ああ、僕も、できればキミを出してあげたいと思っているんだ

仮面男:じゃ、じゃあ!

雑賀:だから、ゲームをする。

雑賀:違ったかな?

仮面男:(絶望して)・・・

雑賀:さあ、制限時間は30分だ

仮面男:まて、まてまてまてまて!

雑賀:君がこれまでの経験を活かして、無事に脱出出来る事を願っているよ

仮面男:おい!おい雑賀!

雑賀:そうそう、言い忘れていたが

仮面男:ああ!?

雑賀:私の名前は、今日から「モレク」だ

0:画面の外から牛骨の仮面を取り出して被る雑賀

雑賀:脱出、スタートだ

仮面男:いやあああああああああああああああああああああああ!