若者・若手の「当選率」と「FPhime」、後半戦の『首都決戦』は?|統一地方選
【政治考察】 令和五年四月十六日より第二十回『統一地方選』の後半戦が始まります。首都決戦です。二十回の節目に相応しく、前半戦は革命的な選挙結果となりました。前半戦を分析します。
先ずは「政令市議選」における若者・若手の当選率をランキングします。若者・若手が立候補すると、何㌫の確率で当選するか?というものです。十七「政令市議選」の内、直近一ヶ月のハイムで、二十位以内のアクセス上位地域に入っている市議選が対象。
- 川崎市議選=八十一.八㌫
- 札幌市議選=七十五.〇㌫
- 大阪市議選=七十一.八㌫
- さいたま市議選=六十九.九㌫
- 京都市議選=六十五.六㌫
- 横浜市議選=六十二.一㌫
- 千葉市議選=五十二.六㌫
- 広島市議選=五十五.〇㌫
- 福岡市議選=五十四.八㌫
- 名古屋市議選=四十八.一㌫
- 神戸市議選=四十二.三㌫
<ハイムユーザ層とリンク>
次に本年の第一・四半期『FPhime」のアナリティクスより、「都道府県別」アクセスランクを確認します(一月~三月)。矢印は前年比。
- 東京→
- 大阪→
- 神奈川→
- 北海道↑
- 愛知↓
- 千葉↑
- 埼玉↓
- 福岡→
- 兵庫→
- 京都→
最後に「市区町村別」。
- 大阪市↑
- 千代田区↑
- 横浜市↓
- 名古屋市↑
- 札幌市↑
- 港区↓
- 福岡市↑
- さいたま市↑
- 世田谷区↑
- 渋谷区↓
十位以内に入ってない政令市議選のエリアも確認します。都道府県ランクで広島は十二位。市区町村ランクで神戸市は十二位、京都市は十五位、広島市は十六位、千葉市は十七位、川崎市は十八位。二十位以内には入っています。
政治リテラシめきめき
ハイムは、百㌫の連動ではないものの、ハイムのユーザ層が多いエリア程、若者・若手の当選確率が高い事が分かります。
ハイムは都市部に強いので、都市部での立候補が当選確率を高めています。若者・若手向けの政治媒体としては、ハイムは間違いなく日本トップ級の媒体です。数多くのイノベータ(インフルエンサ)が、ハイムの政治記事群を読了していますので、その影響力は各種選挙へ影響を与えている模様です。
若き政治家がハイムにて政治リテラシを高めれば、中堅・シニアのキャリア政治家へ対抗できる事は、自民若手の議連等を確認すれば、周知の通り。若者・若手の力で今までの行政を変える事ができます。これが報道府の狙いです。
前半選の各党総括
特に「維新の会」は、執行部を若者・若手に変え、「大阪府知事選・同市長選・同府議選・同市議選」にて若者・若手を最多で擁立し、一千万円以上も広告投入(マーケティング)した。結果、中堅・シニアを蹴散らし、知事選・市長選を征し、府議会・市会にて単独過半数を獲得できた。歴史的な若者・若手の勝利である。
詰まり維新の会は、安倍内閣の頃より報道府が提示していた「政党としての選挙戦略(マーケティング戦略)」を如実に体現。関西圏にて大きな畝(ウネ)ねりを造っている。
「共産党」は東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)にて早くから若者・若手を擁立しているものの、街頭演説が弱い為、前半戦で大惨敗。但し、「千葉県議選」だけは、議席を倍増させた。
「立憲党」も枝野幸男(甲辰)前代表の頃は好調であったが、SNSにて若者・若手の街宣告知を控え、失速。泉健太(甲寅)代表の下での前半戦でも街宣告知を控え、全体として議席減。但し、枝野前代表のエリアである政令市「さいたま市議選」にて元グラドルを通した事は、革命的。
自民党に黄色信号
「自民党」も若者・若手を多く擁立しているが、前半戦は立憲党に同じ、街宣告知が非常に弱い。且つ、街頭演説の力が弱かった。十六日からの首都決戦では、危機感を抱いた方が良いだろう。東京圏の維新の会も街頭演説の力に疑問が生じる。但し、「さいたま市議選」にて立候補した「脱ゆとり世代」の演説は、応援演説の一人二役を熟(コナ)し、国政級であった(当選)。
最後に「女子党(NHK党)」。告示日のあった三月中は好調であったが、四月からの党内紛によって大失速。街頭演説もまるで行わず、十五万票に止まった。内紛無く、通常通りの街頭演説を行っていれば、三十万票~五十万票には届いていた可能性がある。
何故ならば、同党は無党派層に強いからだ(実際は若者へリーチ数が少なかった、特に十代。選挙板へポスタでなく、小さなプリクラみたいなものを貼っていた)。内紛が後半戦で如何様な結果を招くか、注目する所であろう。
「公明党」「新選組」「参政党」は、若者・若手の候補者数が少ないので論外。公明党は当落ギリギリの候補者達が散発した。「国民党」は教育国債があるので若者・若手の為に健闘を期待したい所。
革命的な『統一地方選』の後半戦は間もなく
そして今回の統一地方選からは「bizlinTV」でも映像取材を開始。今までは国政選が中心であった。前半戦では四票差で落選した候補もいた。それ程に何十票~何百票程度で当落が変わる。詰まり、SNSシェアが生命線である。
十六日からの後半戦は、首都決戦。既に歴史上、尋常ではない程に若者・若手が立候補を表明している。自民党・立憲党・維新の会・共産党・女子党(NHK党)の五党が怒涛の若者・若手を首都にて準備している。
そのカードが全オープンされるのが、十六日。
東京都民の若者・若手が試される。
記事:京秦正法(分析)、金剛正臣(総括)
画像:FPhime