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四季の旅写真Gallery Annex

「最後の春」の訪れ(根室本線)

2023.04.12 08:19

残雪にフキノトウ。春の訪れ、1か月ぶりに訪ねた富良野の冷たい空気が嬉しい。去年も同じ時期に訪ねた富良野ですが、大きな違いがあります。それは「終わり」がはっきりしたこと。次の春は列車が走らない線路。胸が詰まる思いで「最後の春」を記録してきました。(2023/4/9-10)

日曜の朝、サンデーモーニングのスポーツコーナーを観てから、ゆっくり家を出て、いつものように国道237を北上し、14時過ぎに金山に到着。あまり時間が無かったので、ファーストカットは下金山駅で。ここにフキノトウがあるのは昨年の同じ時期に訪問したのでわかっていました。天気予報が外れて、霙が時折降る空模様です。

1ヶ月前はまだ全面凍結していたかなやま湖。氷は解けていました。風でざわつく湖面でしたが、午後の日差しがいい感じ。ラストシーズン、春も夏も秋も冬も、ここでたくさん撮ろうと思います。でも今回は撮らず。

金山駅でもフキノトウを入れて撮りましたが、17時台の東鹿越行きは、再び下金山。日が長くなり、この時間帯でもしっかり撮れます。日没前の柔らかな薄日が差して、いい感じ。先ほど(14時台)より、落ち着いて構図を考えて撮れました。

東鹿越から戻ってくる列車は、18時過ぎに布部駅。初日の午後の撮影、このところ、かなりワンパターンになっていますが、これにて終了。今夜のお宿は、北の峯の「ムニン富良野」。初めて泊まりましたが、こじんまりしたアットホームな良いホテル。清潔で部屋は広く、大浴場(温泉ではない)もありました。

翌朝は、なんとなく芦別方面に行ってしまいました。富良野を撮りに来た気持ちと行動の不一致を論理的に説明するのは難しいですね。茂尻駅。ちゃんと見たのは初めて。河岸段丘の縁にある立派な駅。かつては炭鉱で栄えた町。駅前広場も広々。

6時台の芦別行です。朝陽が当たって光線が素晴らしい!。芦別側が四季の恵み、滝川側が北海道色の2両です。このあと芦別で切り離され、四季の恵みは東鹿越往復。北海道色が滝川に戻ってきます。好みの問題ですが、この四季の恵みは遠景に映えないので、富良野側行かなくて良かったと思いました。景色も重要、車両も重要なのです。

次に向かったのは東滝川駅。国鉄時代の雰囲気たっぷりの駅。12月の雪景色以来の訪問です。左にある桜の木はあと半月もすれば満開になりますね。

先ほど、茂尻で撮った2両のうち、北海道色が戻ってきました。少しだけ残った雪を強調して、早春カットです。

そして、滝川始発となった先ほどの北海道色を、国道から撮りました。この日は視界がイマイチでしたが、アミアミ越しに低く構えれば、ピンネシリも入れられそうです。次の宿題に。

富良野ベジタ号(臨時貨物)もやってきました。今月で運用終了でしょうか。夏の終わりにまた逢いましょう。

ふたたび、茂尻駅。少し離れたところにある跨線橋から。残雪風景が、今の季節らしい。

残雪とフキノトウを入れて。そういえば、昨日から撮影者を一切見かけません。桜の前の微妙な季節だし、平日だし。と思っていましたが、石北本線でキハ183のラストランがあったからですね。勿論183の見納めには関心はありますが混雑は苦手。お陰でこちらが空いていて良かったです。

芦別駅で、午前の部、終了です。東鹿越から「四季の恵み」が戻ってきました。鉄道は高齢者には重要な足。守ってくださいよ。

福寿草は、フキノトウとともに北海道の早春を代表する花。道端や線路端でも普通に咲いています。バックに見えるのは野花南駅。富良野マルシェで買い物をし、市内でお昼をゆっくり食べて、午後の部です。

午後15時前後の東鹿越往復のうち、1本はかなやま湖で撮るつもりでしたが、走行中に鯉のぼりを発見し予定を変更しました。残雪の布部岳をバックに、手前には富良野メロンのハウス、列車通過時には、風で泳いでくれました。ここは午前が順光。朝の選択がこちら方面だったらもっと良い条件で撮れたかもと一瞬思いましたが、今の季節の富良野、これしかないでしょうの1枚が撮れました。

そして、今回の旅は、下金山で締めました。前日と異なり、日が当たる条件。本当はもっと前に寄って撮るつもりでしたが、本州から駆け付けたという若いお兄さんの構図に入らないようにと、少し後ろに下がって撮った富良野の春、これはこれで良いかも。結果オーライの1枚です。

白老鉄日記vol.120「最後の春の訪れ」でした。