JP3-3 Judgeの5大「能力」①「Standard Literacy(リテラシー)」(3)
先日も触れましたが、「Standard Literacy(リテラシー)」についてTICA Judging Programでは言及されていません。
TICAは事実上、英語圏(※第2外国語として英語を使う欧州圏を含む)のメンバーを対象としていますから、「言語リテラシー」や「バイリテラシー」についての記載もありません。
では抜け落ちてしまっているかというとそうではなく、TICA Judging Programにおいては暗黙の大前提になっていると考えるべきでしょう。
TICA Judging Programに参加しようとする人(TICAのJudgeを目指す人)で、「Standard Literacy(リテラシー)」のない人や欠ける人、低い人はいないというのが大前提である点を忘れてはなりません。
しかし、ここまで書いてきたようにTICA Asia East Regionにおける日本人Judge及び日本人でJudgeを目指す人はこの大前提を蔑ろにしたり過小評価したりするケースが多く、だからこそTICA JapanにおいてはTICA Judging Programを補完する教材や講座、学ぶ場が必要ということになるわけです。
次世代のTICAを担う「人財」としての超一流Judgeを目指すメンバーは、「言語リテラシー」(Biliteracyを含む)に基づいた「Standard Literacy(リテラシー)」の重要性と必要性を認識し、この能力を磨く努力を積み重ねなければなりません。
AIの進化とともに翻訳エンジンも急速に進歩していますが、はまだ完璧とは言えず、機械翻訳を参考にするのはいいとしても、絶対に鵜呑みにしてはならず、Judgeを目指すメンバーは必ずチェック(確認)する作業を通じて「Standard Literacy(リテラシー)」を磨き上げていかねばならないということになります。
ひとつひとつチェック(確認)する作業は骨が折れ苦労の多い地道な作業かもしれませんが、超一流Judgeを目指す上では避けては通れないことを胸に刻んでほしいと思います。