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マヤ

『W旦那+(プラス)』 the "no" phase③ 三代目妄想劇場ショートストーリー

2018.05.25 15:35

公園へ行く道すがら、商店街を行き交う子供連れの主婦が、すれ違うたびに健二郎を見て、ニコニコ笑っている。




(しくった…虫とり網持つの忘れてて、しゃーないから背ったろうたら、この有り様や…)




「あれ、隆臣くんでしょ?髪型変えたんだ!可愛いーっ!」




「インスタで見た見た!実物はもっと可愛いよね」




「健二郎さんベビーシッターしてるのかな」




「虫とり網背負って、まるで少年…」




(安定せーへんから、たすき掛けにしたけど…)




(LDHの関係者に会わんことだけ願おう…)



健二郎としっかり手を繋ぎ、隆臣がいろんな所を指差して質問してくる。




珍しいものを見ると立ち止まるので、なかなか公園にたどり着けない。




「けんちゃん、これは?」




「ん?これはな、ネギや」




「ふーん」




「これは?」




「これはインコや」




「お名前は?どゆの?」




「三代目や」




「しゃんだいめ、たぁくんちにもいるよ!」




「そーか?世の中三代目だらけやなぁ…」




(ペットショップのインコにまで勝手に名前つけてしもた💧)




「けんちゃん、これは?」




「…胸当てや」




(ブラジャーとは言えんな…)




「あれは?」




「吉野家の牛丼」




「あれは?」




「タバコ屋のおばあちゃん」




「お名前は?」




「知らんなぁ…」




「これは?」




隆臣は立ち止まって、コンビニ前に繋がれた散歩中の柴犬を指差した。




「ワンコ🐶や。知ってるやろ?たっくん」




「お名前は?」




「…三代目や」




「まぁた、いっちょだね♫」




隆臣は興奮して、小さな鼻の穴を膨らませている。




(俺、嘘ばっかり教えてるよな)




(メンバーに気づかれん内に、隆臣に本当のこと言うたらなアカンな…)




「けんちゃん!」




「なんや?」




「お鼻出た」




「おっしゃ、今拭いたるから待ちや」




隆臣が背負っているパンダリュックからティッシュを取り出した。




「たっくんは興奮したらすぐハナ垂れるなぁ」




「ハナタレ?」




「ハナタレや  笑」




「ハナタレ、ハナタレ➰🐻」




(また、いらん事教えてしもた…)




(あれ?そーいえばイヤイヤ言わんようになったな)




「たっくん?」




「なーに?けんちゃん」




「健ちゃんのこと好きか?」




「いやん😡」




(アカン💧この数分間だけの奇跡やったか…)




(それにしても普通は、ヤダ…とかイヤとか言うやろに、なんでこんな可愛い言い方してんのやろ?)




(…まさか?)




(あいつらの会話を寝てる間に聞いてて、無意識に覚えてるとか?)






ー隆二、愛してるよ





ーいやん







(なに想像してんねん…おれ💧)




赤面している健二郎の顔を見上げて、隆臣が言った。






「けんちゃん、ちゅいたよ」






つづく