天神様の御使い「御神牛」
最近、優しい牛が玄関先でお迎えしています。
1 天満宮と牛
菅原道真公を主神とする天満宮では、牛が菅原道真公と縁が深かったことから「天神様の御使い」として信仰の対象になり、臥牛像(御神牛)が奉納されてきました。
最近、当庵では、少し錆びた鉄製の臥牛像を入手しました。それを水洗いしてから錆を落し綺麗にしました。
それだけでは、臥牛像の魅力が伝わらないので端材を使って台を作り、ニスで仕上げをしました。そして、台の上に「御神牛」の立て札を添えました。
すると、大変趣きのある工芸品に生まれ変わりました。
2 品物の魅力を引き出す
そもそも、鉄で出来た牛たる物が「何であるのか?」を知らなければ、その魅力を引き出すことが出来ません。
ただ「横たわった牛の置き物」だけでは魅力に欠けてしまいます。何も物語がありませんし伝わりません。
それに台と云う付加価値を添えるなどして、物語りを伝える工夫が必要です。
懐古庵では、天神様の御使い「御神牛」が玄関に居たり、時には縁側ギャラリーの前に居たりして、優しく見守ってくれて癒やされます。
牛に愛着を持って摩ったりすると、不思議と智恵(閃き等)が授かる様な気もします。
3 和洋折衷(せっちゅう)
懐古庵では、道路を隔てた向い側に古い納屋があります。
そして、その軒下にも荷車等の古物品が飾られています。
昔の醤油壺があったり、古代ローマ風の柄模様をした壺も置かれています。
和風と洋風とが、違和感なく調和しています。
一見不釣り合いに思える物でも違和感が無いのは、お互いの持つ希少性・芸術性等の要素が目に付き、調和がとれているからだと思います。
4 おわりに
お店の外に置かれたこれらの物は、非売品の荷車以外、全て実店舗で販売している商品です。
お気に入りの商品がありましたら、懐古庵のホームページを御覧頂ければ連絡先が掲載されていますので、お問い合わせ下さい。
懐古庵主