Project vol.2 Gratitude for ZARD
昨年末にvol.1を発表した本プロジェクトでは、その後 本日5月27日という特別な日に向け、準備が進められてきた。その内容が、本日発表のvol.2、“Gratitude for ZARD”である。
*** ZARDism project ***
今回の企画のテーマは「ZARDへの感謝」。坂井さんの命日に発表することを踏まえての決定だ。個人がZARD、及び坂井さんへの感謝を表す曲を選出し、カバーした。これを聴く人たちにも感謝の気持ちを振り返ってもらったり、坂井さんを偲ぶ機会にしてほしいという想いがある。
第2回では、第1回目のメンバーに加え、新たに2人を迎えた。
今回参加したのは以下の4人、Nostle(ノストル。Lira・リラと同一人物)、Kyoka(きょうか)、NiSHI(にし)、Mayuna(まゆな)である。
vol.2のコンテンツは以下の通りである。
1.かけがえのないもの (Mayuna & Nostle, guiter: NiSHI)
2.翼を広げて(Kyoka)
3.遠い日のNostalgia(Nostle)
4.Don’t you see!(NiSHI)
5.君がいたから(Mayuna)
6.夏を待つセイル(帆)のように(All of members)
『かけがえのないもの』はNostleの我儘で、NiSHIにギターでのオケ音源制作を依頼し、完全にプロジェクトのオリジナル音源として完成させることができた。
当初は女性陣全員によるカバーを検討していたが、Kyokaが多忙により収録が間に合わず、MayunaとNostleでのカバーとなった。
2人の声は対照的で、Mayunaが担当した1番と、Nostleが担当した2番とでは印象が大きく変わることだろう。しかし、根本的に声量の違いがあり、Mixを行うにあたってバランスをとることが容易ではなかった。ここでは先にパート分けを決めずに、それぞれがフルで録音した音源を編集したが、そのせいで声量のあるMayunaを2番以降chorusとして採用した際に、Nostleの声が負けてしまっている。この曲の録音時にNostleが風邪気味であったことも、その原因になっているかもしれない。Nostleの声量や録音の仕方、そして体調管理など、今後に大きな課題を残したが、2人のZARD・坂井さんへの感謝は皆さんにも伝わったことと思う。
個人のカバー曲についてはインタビューのコーナーで後述する。
今回の全員でのカバー曲は、感謝を伝える楽曲として『夏を待つセイル(帆)のように』を収録した。感謝を表現できそうなZARDの楽曲をいくつか選出し、その中からメンバーの投票により決定したものだ。
パート分けに関して、1番はKyokaとMayuna、2番はNiSHIとNostleがメインとなっている構成だ。vol.1での試みであった、コラボ曲でサビ以外にも一部 全員で歌う個所を設けるということを、今回にも採用した。本来ならNiSHI一人で歌うはずだった、「君にはありがとうの言葉をもっともっとたくさん言いたいよ」という部分は、全員のパートとした。
コラボの醍醐味、全員での合唱部分はZARD本家では味わえない声の幅を楽しんでいただけることと思う。しかし、前回のコラボ曲同様、全員の声のボリュームのバランスをとることが大変で、Mix技術の乏しいNostleの腕では、今回の出来が精一杯。今後の成長ぶりにも期待したい。
今回のコラボでは4人のZARD・坂井さんへの感謝を充分に表し、それぞれの声の魅力も最大限に引き出せたのではないかと思う。今後、更にメンバーが増えてからのコラボも楽しみにしていていただきたい。
*** ZARDism project ***
それでは以下にて、お待ちかねのメンバーへのインタビューを公開したい。
まずは今回から初参加の2人への質問から。
Q1「ZARDファンになったきっかけは?」
NiSHI:カラオケに行った時に友達が”Don’t you see!”を歌っていたのを聴いて、
「‘ZARDに’こんな歌があるんだ!」と、衝撃を受け、
アルバムを聴き始めたのがきっかけです。
当時、アニメの主題歌だということも知りませんでした。
Q「どのアルバムを聴いたんですか?」
NiSHI:〔Golden Best 15th Anniversary〕です。
当時はベスト盤が最も良いアルバムだと思い込んでいました(笑)
その中でも“揺れる想い”や“運命のルーレット廻して”、
“今日はゆっくり話そう”などをよく聴いていました。
通学やドライブにピッタリな曲が多いですよね!
Mayuna:私は小学校の時、たまたまテレビで“負けないで”が流れていて、良い歌だし、
歌っているお姉さんも美しいし…って思っていて、
いつかZARDをちゃんと聴いてみたいなと思い、
ようやく小学5年生になった時に、偶然あったCDを聴いてどハマり!!!
Q2「プロジェクトに参加した理由・かけた想いとは?」
NiSHi:まず何より、ZARDが好きだということ。
そしてLiraさんからお声がけいただいた時、
「僕もZARDを表現して良いんだ」と思いました。
メンバーがそれぞれにZARDへ想いを込めたプロジェクト、
参加しないわけにはいきませんよね!!
Mayuna:ZARDというアーティトは、こんなに素晴らしいんだということを
広められる機会だと思ったからです!!
そしてここからは今回参加したメンバー全員へのインタビューだ。
それぞれのvol.2への想いを感じ取っていただけることだろう。
Q3「ソロ曲への想い入れは?」
Nostle:私が選んだのは“遠い日のNostalgia”なのですが…
勘が良く、気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
私の「Nostle」という名前は、この曲からもらったものなんです。
歌のアカウントをつくる時に、名前に悩んで。
その時 手元にあった歌詞カードを適当に開き、開いたページに
載っている曲からヒントを得ようと考えたんです。
Q「その時に参考にした曲が、”遠い日のNostalgia”だったと?」
Nostle:はい、そうなんです。この名前、結構気に入っているんです。
「郷愁」が語源だなんて、何となく雰囲気が良くありませんか?(笑)
それで今回はこの場を借りて、ZARDに、泉水さんに、
そしてこの曲に感謝を伝えたいと思い、ソロ曲に選びました。
でも私は高音が苦手なのに、この曲 高い音が多くて(笑)
前回(”サヨナラは今もこの胸に居ます”)もそうだったんですが、
その辺(高音)がちょっとお聞き苦しいかも…(苦笑)
まぁZARDの曲って、高音が出てこないことがほとんどないですけどね!(笑)
泉水さんの声質や、強い喉に憧れが尽きません。
Kyoka:今回のテーマは『ZARDへの感謝』といことで、それに沿った曲は
いくつか思い浮かんだのですが…
ZARDの曲で感謝の気持ちを伝える歌は多く、そしてやっぱりどれも素敵で…
選曲するのにとても時間がかかってしまいました。
そんな中“翼を広げて”を選曲したのは、メンバーからの一言がきっかけです。
Liraちゃんに選曲を悩んでいることを相談すると、
“翼を広げて”が私に一番合っていると。私も大好きな曲で候補にも
入っていたので、迷わずこの曲にしました。
サビの部分の歌詞が、私の坂井さんに対する感謝の気持ちとマッチしていて、
この想いが坂井さんに届いたらいいなという想いで歌わせていただきました。
NiSHi:ZARDといえばタイアップが多くて、今 思えば「楽曲構成も
寄せてたのかな?」と思いますが、“Don’t you see!”はとにかく
聴きやすく綺麗なフレーズが脳裏に焼き付いて離れません(笑)
歌詞では最後の「世界中の誰もがどんなに急いでも私をつかまえていて」が
印象的でした。当時のそういう感覚…というか、聴いてドキドキした
気持ちを思い出しながらレコーディングへ挑みました。
Mayuna:今の自分にピッタリなのかなと…。
私は意外とネガティブ思考なんです(汗)
それで最近ポジティブな言葉に触れようと思い、
“君がいたから”の歌詞を見ました。
「抑えきれない思いや…」から「…風に吹かれよう」という部分が、
今の私の励みになっていて、この曲を選んで良かったなと感じています!
この言葉を、この曲を、私と同じような人にシェアしたいです♪
Q4「今回のテーマにちなみ、今 感謝を伝えたい人へメッセージを」
Nostle:まずプロジェクトのまとめ役として、参加してくださっている
メンバー一人ひとりに感謝したいと思います。
そしてありふれていますが、母へ感謝を伝えたいですね。
今も(5月27日現在)土日を使い、2人で旅行しています。
色々楽しい計画を立ててくれて、美味しいものを食べさせてもらって…
毎年5月末の恒例なんです。高校の時からZARDのイベントに参加するために
私が東京に行くのに付き添ってくれて。その前後を利用して旅行をしているんです。
最初は私が母に行先の希望を聞いて、私が細かく計画立てしていたのですが、
去年から母が、慣れないスマホで頑張って調べて、色々計画してくれています(笑)
普段からケンカ(?笑)もたくさんしますけど、その分 多くのことに感謝しています。
Kyoka:勿論、坂井さんは感謝してもしきれない方ですが、
彼女以外の人へメッセージを伝えるとしたら、親ですね。
特に母にはたくさんの「ありがとう」をおくりたいです。
今回のコラボ曲“夏を待つセイル(帆)のように”の、まさに
「君にはありがとうの言葉をもっともっとたくさん言いたいよ~♪」ですね(笑)
でも直接言うのはなかなか恥ずかしくて、日頃の感謝を伝えきれないでいます。
この場を借りて、一言。「お母さん、いつもありがとう!」
NiSHI:まずはZARDに感謝です。
そしてプロジェクトに呼んでくださったLiraさん、
一緒に制作に取り組んだメンバー、最後に聴いてくださる皆さんへ、
感謝の気持ちでいっぱいです!
Mayuna:私に歌うことの素晴らしさを教えてくれた人に感謝を伝えたいです。
これからも何があっても、末永く歌い続けて、いつか恩を返します!!
Q5「vol.2に参加しての感想をお願いします」
Nostle: 新しく人を誘って、初回とは雰囲気も大分 変わったかなと思います。
あまり進まない期間もあったりして、本当に間に合うのか、完成まで
たどりつけるのかと不安になった時期もありました。
でも今日という日にちゃんと発表を間に合わせることができたのは、
他の誰でもなくメンバーの協力があってこそのことだと思っています。
重ねて感謝するとともに、次回からもどうぞよろしくお願いします!!
今からvol.3が楽しみです!!皆さんもどうかお楽しみに!!
Kyoka:まず「やっぱり楽しい!」という思いでいっぱいです!
大好きなZARDの曲を、素敵なメンバーと作り上げていくのが、
楽しくて仕方がないですね。今回は新たなメンバーも加わり、
この企画を通して色んな人と繋がることができる点も素敵だなと感じます。
仕上がった曲を聴いた時には、ZARDに対するメンバーの想いが
それぞれの曲にしっかり込められているのを感じ、感動しました。
vol.2でも参加できて良かったです♪
NiSHI:感想というか、今回 初めて参加させていただいて、
良い作品に仕上げてくださってただただありがとうございます!
って感じです(笑)
Mayuna:参加する前は、プロジェクトのことをあまり知らなかったのですが、
お誘いを受けて、若い人たちがZARDを広める活動をしていることを知り、
「なんて素晴らしい企画なんだ」と思い、参加しました。
実際に参加してみて、私と同じくらいの年齢の方とZARDを
盛り上げる嬉しさ、わくわく感があり、本当に楽しかったです!
Q6「次回への意気込みをお願いします!」
Nostle:切実にもっと歌が上手くなりたいとか、Mixの腕を上げたいとか、
個人的なことを挙げると際限がないので、その辺りは勝手に頑張ります!(笑)
ただ、プロジェクトとして、メンバー同士の絆をもっと強くできたらなと。
きょうかちゃんが言ってくれたように、私もメンバー同士で新しい繋がりを
持てることもこのプロジェクトの魅力だと思っています。
プロジェクトを内部からもっと盛り上げて、より良い活動をしていきたいですね。
Kyoka:プロジェクトに参加するのは2度目ですが、今回は新メンバーが増えて、
活動がより盛り上がってきたように感じます♪
最近は何かと多忙で、企画をスムーズに進めていくことが難しいことも
ありますが、次回も是非 参加したいです!
次回はこのvol.2での反省を活かし、この企画がより良いものとなるよう、
精一杯 取り組んでいきたいです。
この企画がZARDを知ってもらえる“きっかけ”となりますように…
NiSHi:次回はみんなで歌える曲を増やしていきたいですね。
歌う側がもっと楽しめれば、聴いてくださる皆さんも
もっと楽しめるんじゃないかと思うんです!
どうですか、Liraさん?!(笑)
Mayuna:もっともっと、泉水さんのように人に元気を与えられるような
歌を歌えるようになりたいですし、一つひとつの“言葉”を
大切にしながら歌っていきたいと思います!!
*** ZARDism project ***
今回も完成後はLiraからメンバーにオリジナルCDが送付された。
言わずもがな、それぞれへの“感謝”を綴った手紙付きだ。
尚、今回 初の試みとして、各曲の抽象的なイメージ画も作られた。
今後もZARDism projectは歌を中心に、しかし歌だけでなく、さまざまな方法で「ZARD」を表現していく。
更に、今後はこのブログをプロジェクト完成時の報告以外にも更新し、活動を伝える頻度を多くしようと検討中だ。今後の更新情報も随時SNSでチェックしていただきたい。
メンバーもそれぞれに本プロジェクトとは別に音楽活動をしている。それに関しても、メンバーページに掲載されているSNSなどから、その様子を確認していただけると面白いかもしれない。
今日という日にvol.2 “Gratitude for ZARD”を発表できることは非常に喜ばしく、また楽しみにしていただき、聴いてくださる皆様に心からの感謝を。
ZARD・坂井泉水さんへ、メンバー一同 心からご冥福をお祈り申し上げます。
2018年 5月 27日 ZARDism project
〈文:服部 泉美〉