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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

神の貧者達5-教皇フランチェスコを公認

2018.05.27 12:31

次の朝、教皇インノケンティウス3世は、夢のことばかり考えていた。ふと見ると約束通りフランチェスコ達が謁見に来ていた。彼は教皇の前でも頬笑みを浮かべ「今からおとぎ話をいたします」と言った。それはある王様が貧しい女を愛し子供を生ませた話だった。

「子供が大きくなり、貧しい母は子供を父のもとに行かせました。王様は子供達を見て嬉しくなり、たくさんのごちそうを与えました。天の神様もそうしないわけはあるでしょうか?」この話に教皇も釣られて頬笑み、フランチェスコは神の使者だとわかった。そして彼らを認め、「すべての人に述べなさい。数が増えたら、もっと多くを認めましょう」と祝福した。

その場の枢機卿達はびっくり仰天だった。フランチェスコ達が出ていってから、彼らに昨夜の夢の話を語った。その夢はもしかすると教皇の不安から見たものかもしれない。しかし神のお告げとあって彼らは引きさがらざるをえなかった。

さて、所変わって再び天界「イエスちゃんグッジョブ!」「これは母上」「こうなったらアタシも一肌脱がなくっちゃ」「何をするつもりで?」「男だけじゃダメよ、物語には美しいヒロインの物語が要るのよ」「えっ!」「聖書だってアタシの話がなくっちゃ」「わ、わかりましたから」「ふふっ、フランチェスコちゃんにあこがれてる子を見つけてるのよー❤」