『プリンセスだって』観劇
Daisy times produce
『プリンセスだって~シンデレラと白雪姫は、暗い塔の中で美女に出逢った~』
16日マチネ観劇。
小劇場の舞台を4か月ぶりに観劇。
前日の夜まで迷っていたけど
久々の観劇は楽しくて、
朝早く起きてカフェでご飯を食べて劇場に向かって、
またカフェでのんびりあーだーこーだ考えて。
なかなか良い1日を過ごせた。
急遽だったけど観に行くことを選択してよかった。
シンデレラ、白雪姫のお二人は初めて見る方だったけど、
とてもよかったな。
あの二人がしっかりとこの舞台を引っ張っていて、
パワーあるなぁというか、舞台観に来たなぁというか。
非日常というものをくれたと思う。
白雪姫の完全にキャラに落とし込めている感じが好みだったけど、
シンデレラの現実世界の人間味がまだ残っている感じも良かった。
シンデレラは舞台を見ている我々に少し近いところにいて
シンデレラに残したその「普通さ」のおかげで、
完全に物語の世界にいる普通じゃない白雪姫がもっと際立ってよかったですわ~。
小菅さんも、元々好きな人ではあったので、
ホームズの時も若干テンションはあがったが
今回も
小菅いるぅやったぜぇラッキ~
という感じだった。
(どんな感じやねん)
まぁ当然よかった。
そもそものビジュアルがとても良い。
まゆおのヴィランもとてもよかったね
この役は山本真夢でよかったなーという感じがして、演出サイドはやる前から完全にイメージできてたであろうな
後述するけど物語の境目がめちゃくちゃわかりにくい役で、継母と女王/魔女が分かれているのか分かれていないのかよくわからないから逆に難しいなあの役。
とりあえずデイジー視点で考えたら山本真夢が最適解だった。
海老を従えてるのが異常にしっくりくるのは普段の関係性を知っているからか否か。
海老はもっと生意気でもよかったかもしれないね。
植野さんはなんだかんだもうたくさんの舞台で見たけど安定して素晴らしい。
今の小劇場の中でもかなり上位で良い役者さんだと思う。
男性陣については料理人が一番イケメンで王子たちがまぁというのは
笑って欲しいところなのか、イジってはいけない話なのかすごい難しい。
(最後列で見たからわからないけどシャルルの方はたぶんイケメンだったけれども)
女性陣がみんな可愛くて、シンデレラと白雪姫に王子が釣り合ってない感じなのは、
確実にあの衣装やヘアスタイルによるものであって、
津田幹土と角田さんはそもそものビジュアルポテンシャルは高いのだからもっとイケメンにもできたわけであってね
あれは絶対にイジッていいと思ってるんだけど今の時代もう外見の話をすることにこちらはデメリットしかないので、演出側には笑ってねみたいなところを攻めるのはぜひともやめてもらいたいと思っている言っていいならいいけど言っちゃだめなのだとしたら
ごちゃごちゃとどうでもいい話をしてしまった
とにもかくにも津田幹土は好きなのだけど接しやすいいじられキャラなのか、二枚目で通っているのかまだわかっていなくて恐る恐る感想を書いている。
脚本に関しては、
まぁもうめちゃくちゃ難しかった。
元々作ってた時点の話は良さそうな気がしたんだけど、
印象としては削って削って大事な部分が無くなって
わけがわからなくなってしまったようなお話に感じた。
最初の原型を知ってる人たちとリピーターの方は理解できたと思うけど。
最初に言った通り、この舞台を観たことに満足しているから、
その上で読んで欲しいと思いますが、
個人的には気になる要素が多すぎてお話的にはなかなか難しかったかな。
でもたのしかったのは事実だから。
マレーン姫の物語が例えば、
本が破れてしまって数ページなくなってとか、
汚れてとか、別の何かによってとか、
経緯はなんでもいいけどその”何か”によって本来のストーリーと違うことになってしまっている等の危機的状況という流れがあるならまだわかったんだけど
ただただ元々のマレーン姫のストーリー通り進んでいたところに
なぜかシンデレラと白雪姫が来て
元のストーリーと違うことを特に何かすることもなく
ただただ元々のマレーン姫のストーリー通り進んで終わったように感じた。
いや、その”何か”がヴィランか?とも思ったが、
マレーン姫の物語でヴィランが影響を与えたことは、
シャルルに嘘をつき結果マレーンの国を滅ぼすという
それはむしろ物語通りのあらすじに思えた。
基本的には物語通りだよということなら、やっぱりシンデレラと白雪姫の存在価値が。
なにはともあれとにかく配役があまりにもわかりづらく、
特に王子2人はシンデレラの物語で立場が逆なことが「遊び」としてとらえるとリピーターの方たちを筆頭に理解できている状態の場合は面白いのかもしれないけど
一度しかこの舞台を観ない人からするとシンプルにややこしいだけに思えてしまった。
物語同士の役の繋がりが、
面白さより邪魔さの方が勝っていたかなと思ってしまったかも。
突然シンデレラの王子の隣にいた人が赤い服を着てきたことに関して、
「これは白雪姫の物語だからさっきと違う人かー」とは全然ならなくて
え、なんなん、なんでさっきのシンデレラの王子の隣にいた人がこんな偉い感じになってるの。
という混乱を持ち続けて進んでしまった。
理解力がなくて申し訳ないと思うけどみんなはあれを一瞬で情報処理できたのだろうか。
誰が誰で、この物語では何でがわかりにくい原因の一つに、
同じ配役であることに意味がある場合とそうでない場合があることも関係していて、
この配役の納得のいかなさのモヤモヤがずっと嫌な違和感として最後まで続いた感じだった。
特にヴィランは服装も変えない(ように見えた)ので、
この人たちだけは物語通じて同じキャラだと思っていたら、
シンデレラでは継母で、白雪姫では女王ということなのでうーむ。
いやまぁその一つ上の階層で同じ人ということなのはわかるんだけどそれにしてもうーむ。
まぁあえてここは同じ衣装でそれに意味は確実にあるのだろけど、
だとしたらやっぱりよくわからないシーンがあった。
そのわかりにくさを無くすために例えば
魔法使いと7人のこびとの守護者というもう一つ上の階層に、
この物語たち全体を管理する人がいて。
そいつがマレーン姫の物語にアクシデントが起きてる大変だってなったことで
このままではシャルルと結婚できない!っていう
その階層レベルの人がいて。
「シンデレラと白雪姫を派遣して救いに行く」
そのために魔法使いと小人たちに任務を与えた。
という流れならまだ理解できたかなという気がしたけど、
ちょっとストーリーテラーが雑で自分には理解が追い付かなかった。
マレーン姫の物語前にシンデレラと白雪姫のシーンが結構長くあったけど、
その時点で守護者の2人がもう少しマレーン姫の物語を救うためにみたいな描写があれば違ったかもしれないが、
突然シンデレラと白雪姫を放置してかなり長い時間マレーン姫のストーリーが続くのでなかなか。
七人格の人も、
植野さんはめちゃくちゃ可愛かったし、
物語の特性上、7人のこびとを出すというのは理解できるんだけど、
7人いる意味がひとつもなかったのもどう捉えていいか難しかった。
7人のうち、この性格の人のおかげでここを乗り切れたみたいな要素がほぼなくて、理解が難しかった。
原作の7人のこびともなんかそれぞれが活躍したかは正直知らないんだけど。
でもとにかく植野さんの7人のこびとがめちゃくちゃ可愛くて、
それを見れたから7人いたことに意味あるわ。
というのが今の結論ではある。
でもこれは舞台の価値として大事なことな気もしているし、
めっちゃ可愛いかったなら7人いた意味あるよねと思った。
可愛いは5300円の価値に含めるべきことや。
最初はシンデレラと白雪姫の物語が交錯してワクワクしかけたし、
結局ディズニーってやっぱいいなと思ったし
これはミュージカルでやってくれてもいいと思ったけど
マレーン姫が登場するまでの30分近くか、もっとかのシーンが。
結果的にほぼストーリーに関わらない時間で、
シンデレラの「0時」という概念もほぼ関係がなくて、
マレーン姫の7年という時間軸もその0時という時間の紛らわしさに拍車をかけてしまったと思う。
最初のシンデレラと白雪姫が出会ったところのワクワクがMAXだった感は否めない。
そもそも別の物語に入るという概念がなければ、
シンデレラと白雪姫がいるそういう世界線というところで理解しようとも思ったけど、
マレーン姫の物語にワープする、他の物語ではなんちゃらかんちゃらという描写からもやっぱり別の物語に何か意味があって派遣されたんだと思うべきのようだし、
であれば、異世界から来た人がいた上で何も変わってないということに対して。
なかなか頭の中の違和感が拭えない感はあるんだよなぁという感じがしてしまったな。
という感じは正直残ってる。
とはいえ、最初の話で、
役者さんたちは期待以上で、まだまだ良い役者さんはいるんだなとなって
総じて観劇悪くないねという感想。
1日とても楽しく過ごすことができた。
ちょっと酷評?になっているのかもしれないけど
脚本の方も含めて
役者さんたちはみんながんばっていて、
お客さんもみんな楽しそうにしていて、
この世界があることは素晴らしいねと心から。
もう小劇場は一周し終えたと思ったけどまた日常と違うことしたくなったら良い選択肢だなと思いましたー
ばあい