浴衣にこなれ感☆みんなと差をつける!下駄の選び方〜
最初に断っておきます。
普段から着物を着ている人がガチで書いているので長文になります。
夏といえば 花火大会・納涼祭!
浴衣1枚で涼やかに カランコロンと下駄の心地よい音を響かせて
涼しげに いかにも「夏」らしく
音も姿も とっても風情がありますよね❀
情緒あふれる 日本らしい大好きな光景です~♫•*¨*•.¸¸♪
最近は 綿浴衣も安いものでは数千円~フルセットで
下駄につけ帯までついてきちゃって
なんなら「浴衣を着るための道具セット」なんてものも!
ただ 気を付けてほしいのが
「浴衣を着るための道具セット」 も 「浴衣・帯・下駄セット」 も
安価で量産されたものはほとんど使い辛いということです。
手に入りやすい浴衣のほとんどが 「フリーサイズ」
153㎝~適応できます。と、書いてあるので測ったサイズを見てみたら
「着丈165㎝」 測ったのが肩からか、背からかは存じませんが
それにしても、普段からお出かけに着物(夏は浴衣も)のわたしは
自分の身長+10㎝なんてまず着ません (゚_゚ *≡* ゚_゚)
1枚で着る浴衣なので、肩幅・身長合わなければ
自分1人で着ようにもうまく着られないのは当たり前。
そんなことも一切告げずにプロが着付けた写真を載せて
いくらシーズンイベントで叩き売ろうということでも
知識のない若い子を欺くような記述はゆるせません(✘﹏✘ა)
仮に少し程度が悪くても、まぁ1年に1回きりなので
その場しのぎになればいいかというか
それだけ 浴衣=ワンシーズンのコスプレイベント扱いということですね・・・
若い人達が浴衣を着られるのは本当に素敵なことなのですが
どうしても、その日1日の「コスプレ」になってしまいがちなのは
それだけ「和服」が若い世代から敬遠されているということでしょう( ˘•ω•˘ ).。oஇ
着辛く・ただ安いだけのペラペラフリーサイズの浴衣を量産しただけでは
浴衣を始めとする和服の良さも伝わらず、
ますます和服離れが加速していってしまうなぁ なんて思いは(長くなるので)置いておいて。
前置きが長くなりました💦
今回は浴衣に合う『下駄』のおはなし☆
一言で「下駄」といっても そりゃもうたくさんあります!
巷で流通しているものから「一体どうやって履くの?」なんて見たことないモノも(笑)
今回は花火大会に・夏祭に♪
ふだんから着物を着て、小さい頃から下駄や草履を履き慣れているわたしの目線から
履きやすく・痛くなくて・リーズナブル!
斬新なデザインで足元からみんなと差をつける
ちょこっと"こなれた"下駄の種類と選び方、コーディネートのコツをご紹介しちゃいます(✿❛◡❛ฺฺ)
浴衣とセットのフリーサイズ下駄でも大丈夫?
浴衣を買うと、セットでついてくるフリーサイズの下駄。
1回限りだし、まぁいっか~☆ なんて適当に履いて歩いて
あとで足が痛ぁぁ~~。゚( ゚இ‸இ゚+)゚ なんて経験、ありませんか?
当たり前のようにフリーサイズがついてくるので、つい履いちゃうのですが
足の形も大きさも甲の高さも無視して作られているので
鼻緒が元で、靴擦れならぬ「鼻緒擦れ」のような状態になってしまうことも。
「下駄って痛くてヤダ!」
それはカポカポフリーサイズの合わない下駄を履くからです。
ヒールだって、自分に合わないものを履くと靴擦れします。
足に合わなければヒールも痛けりゃ下駄も痛い。
下駄も靴なので、ヒールとまったく同じです☆
ただ、ヒールと違うのは、下駄は下駄屋さんで数千円~何種類も台があり、
自分で選んだデザインの鼻緒を足に合わせてその場ですげて(=つけて)くれるので
オリジナリティーを追求したコーデを楽しめちゃうばかりか
自分に合うサイズの台と鼻緒に変えるだけで、
あっ という間にサンダル感覚で履ける!ものすご~~く快適な靴に変身します☆
わたし自身は、和服に慣れ親しんだ家庭で育ったこともあり
「マイ下駄」というものを持っていたので
その快適さは身に染みています(✿´ ꒳ ` )
今でも夏は年中、スーパーに買い物に行くときには洋装でも
さくっと履ける下駄を愛用中。笑
なので 適当に量産されたフリーサイズの下駄を履いて
「下駄は痛い!」 と言うのは話が違いますっ('ω'乂)!!
靴だって、ヒールに限らずその辺で適当に売っているものは痛くなりやすいです。
ではどうしたらいいのか? というのが本題ですね☆
下駄の選び方と買い方!
下駄屋さん=百貨店の下駄コーナー、ではなくて
昔からある・昔ながらの近所の下駄屋さんで
安すぎず高すぎず、数千円~台の種類を選んで、鼻緒もつけてくれます☆
台の種類を選ぶ・・・?
(* ・ω・)?
そう、下駄はよくみる形以外に
何種類も種類があります~~!
代表的なのは4種類☆
・右近下駄
最近巷でよくみかけるこちらの下駄。
浴衣セットを買って、ついてくるのもこの形の下駄ですね!
「右近下駄」と言います。近年では、ものすごくオーソドックスな形です☆
あまり悪目立ちせず〜 かといって下駄らしさも捨てていません。
サンダルと同じように履けるので、初心者さんも履きやすい♪
最初はなにを買ったらいいかわからない!
みんなと同じほうがなんとなく安心。
そんな、下駄の入門にもおすすめです♪
・舟形下駄
下駄というよりも、草履によく似た形。
こちらも、ポピュラーな形の下駄です☆
あまり下駄らしくないタイプの形なので
浴衣を上品に着こなしたい! という方におすすめ♬*
舟形下駄と、先ほどの右近下駄は、着物を着たときのように
やや引きずるような歩き方になるのも特徴。
内股気味でちょこちょこ歩くと、歩きやすいです☆
・駒下駄(レトロなタイプ)
昔ながらのレトロな形の「駒下駄」。
最近ではあまり履いている子を見かけないですが
着物を日常で着る人や“通”の人に人気の高い下駄です☆
一周回って人とかぶらないデザインが好きな人にも♪
二枚歯歯と言って、歯が2枚ついている下駄らしい下駄。安定度も抜群です☆
歩くときの音もカランコロン♪ と良い音が響きます☆
・のめり下駄(レトロ)
こちら少々マニア向けなデザインの下駄です。
御覧の通り、前の歯がナナメになっており、歩くときに前のめりになるため
「のめり下駄」と呼ばれています。
後ろの歯がかかとがくっついている物(小町下駄)
と、くっついていないもの(千両下駄)とがあります。
ヒールでも同じですが・・・ やはり、かかとが太くて安定している方が
歩きやすい傾向にあるので
「小町下駄」の方が若干歩きやすいです☆
今では下駄屋さんでしか、なかなか見かけないので
人とかぶらない、斬新なデザインが好きな方におすすめ♪
やや重みがあるので、気軽に走ったりするには不向きなのですが・・・
デザインが粋で、実はわたしも愛用しているので・・
あまり広まってほしくない下駄です。笑
下駄の代表的な形をあげましたが
形だけでなく、下駄の色などもさまざまです!
今風の白っぽい白木、昔の黒塗りした黒塗り、焼いて加工した最もオーソドックスな焼き、
高級なものでは豪華な彫の鎌倉彫り、下駄の表面に畳をつけた表、桜の皮を巻いた桜皮、などなど…
お好きなものを取り入れて おしゃれしてみてくださいね♡︎(°´ ˘ `°)/
下駄のサイズと高さについて!
さて。種類がわかったところで
お次は 「下駄のサイズの選び方」 についてです。
一般的には靴と同じS、M、Lサイズが展開されています。
Sサイズ・LLサイズは洋服の靴同様、ピンキリで
Sサイズでも22.5㎝~ というお店はやはり多いです。
本気のSサイズ・LLサイズは、それなりの下駄屋さんに行けば間違いないですが
ここでは、小足さん・しっかり足さん向けにリーズナブルなものをご紹介!☆
色形は限定されちゃいますが、インターネットでは下記のお店がありました~!
さて。サイズについて。
洋服のときと同じようにピッタリサイズを買えばいい!
のかというと、そうではありません。
自分の足のサイズより 若干小さめを選ぶと、履きやすさはぐんと上がります。
また 下駄の台の細さにも注目してみてください。
ネットだと現物がなく、ぱっと見はわかりにくいですが大体の幅が書いてあります。
縦は自分のピッタリサイズでも、幅が小さいとやや小さめの感覚になります。
この幅も、右近などの歯がない下駄については特に
広すぎるとガボガボして歩きにくくなる原因にもなるので
(歯がついているものは幅広が安定感あります)
もしも台の長さが2cm程度長い場合、若干細めが履きやすいかもしれません☆
下駄は洋服以上にサイズ展開(特に小さいサイズ)がありませんσ(^-^;)
「かかとが2㎝ほど出るのがちょうど良い~」と言う割には
23㎝~24㎝がほとんどです。小足のわたしには泣けてきます(涙)
みなさんが下駄を履くようになって、もっとサイズ展開が増えるとうれしいです!笑
また、ヒールと同じように下駄にも高さがあります。
ヒールで言うとかかと◯cm〜 となりますが
下駄は全体~かかとまでが高くなっているので
ちょっとヒールのときの高さとは違った感覚になります。
高さは下駄によってまちまちですが、平均的には5cm程度になっています。
また、百貨店などに置いてある高級下駄の中には
高さ10cmもあるものを最近見かけますが
人混みの中で 地面も見えない場合の履きやすさを考えると・・ う〜ん
デザインは可愛いけど。。下駄慣れした人向きだし、初心者では履き慣れるのには少々お時間かかりそうです゚o。(-ω-人)
近所に下駄屋さんがない!
近所に下駄屋さんがないよ〜 という場合には最近は楽天市場を始め、専門店でもインターネット通販をされているところがあります。
そのときに、サイズや幅、足の形、甲の高さなどを明記する欄があると思います☆
ない場合には、痛くなりやすい市販の下駄と同じと思ってください。笑
(その辺のSサイズ・Mサイズ・Lサイズの既製品と同じです)
お値段はいくらくらい?
下駄の台が¥3,000~4,000前後、鼻緒は¥2,000~¥5,000ほど。
(5000円の鼻緒は絹製などの、高級志向のものです。)
合計6000円くらいなら ふつうの靴と同じくらいのお値段ですね!
鼻緒はデザインだけでなく、素材や触り心地にも着目してみてください☆
細かったり硬かったりすると足に食い込み、痛くなりやすいです。
シルクのものは履きやすいですが汚れやすくもあります。
足が蒸れてチクチク・カユカユになりやすい方はポリエステルのものを避けるのが無難です。
また、下駄の場合は 鼻緒がダメになっても鼻緒だけ変えることができるので
洋服の靴と違って履きやすい下駄を何度もリピートできちゃいます♪
ぜひ 自分の足に合う下駄を作ってみてくださいね♪*
まとめ
以上、浴衣コーデを楽しむ下駄のご紹介でした♪
いかがでしたででしょうか
思ったよりも豊富な種類とデザインのある「下駄」
どんな下駄が履きやすくて、どんな鼻緒が痛くなりにくいのか
下駄と縁遠い方にも伝わるとうれしいです☆
下駄は履き辛い。痛いから履きたくない。
下駄はつまらない。デザインもふつー。
そんなイメージをちょっとでも払拭できるといいです!
夏祭りに、花火大会に、気になる人へさりげないアピール❀
彼とのデートに、いつもと違ったしっとり大人びた雰囲気を
下駄のコーディネートでプラスしてみるのはいかがでしょう(人・㉨・)♡
これを機に、花火大会やお祭り以外でも
「涼しい浴衣女子会」なんて増えたら楽しそうですね!♬*
それでは!