CX-5｜改良重ね、進化を遂げてきたオールラウンドSUV

2023.04.18 04:16

全方位で着実な進化魅力度がさらに増した２代目

　SUV国内販売台数で1位に輝いたこともあるマツダ「CX-5」は今も根強い人気を誇るSUVだ。CX-5は2012年の誕生以来、マイナーチェンジ繰り返すたびにユーザーの支持を得る進化を遂げ、その人気を確固たるモノにしている。

　人気の理由の一つにインテリアの質感の高さがある。エクスクルーシブモードの特徴でもあるディープレッドのナッパレザーシートは高級素材のレザーが使用され、通常の皮より柔らかく、しなやかなのが特徴。柔らかくしっとりとしていて体に馴染み、上質な乗り心地を演出する。

　また、車内空間のゆとりも十分。リアシートは4：2：4の分割可倒式。アイデア次第でシートアレンジをおこなえ、スノーボードやスキー板など、長尺荷物の積載も容易に可能だ。

　エンジンは少量の燃料を多段かつ高圧で微細噴霧化して噴射、燃焼させる急速多段燃焼が取り入れられ、高い燃焼効率を実現するとともに静粛性も改善。走りも軽快で運転する愉しさが増している。さらに乗り心地の快適さも際立ち、軽快さと上質さを併せ持つSUVに仕上がっている。

　マツダが持つ技術のすべてを投じ、あらゆる領域で「走る歓び」を深化させた自信作であることが手に取るようにわかる。国産ミッドサイズSUVの選択肢にはぜひ入れたい一台だ。

▼マツダ CX-5 2.2 XD エクスクルーシブモードSPECIFICATION

全長×全幅×全高：4545×1840×1690㎜

車両重量：1630㎏

ホイールベース：2700㎜

エンジン種類：水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ（ディーゼル）

総排気量：2188㏄

最高出力：190ps(140kW)/4500rpm

最大トルク：45.9kgf・m(450N・m)/2000rpm

WLTCモード燃費：17.4km/L

サスペンション前：マクファーソンストラット式

サスペンション後：マルチリンク式

ブレーキ前：ベンチレーテッドディスク

ブレーキ後：ディスク

タイヤサイズ：225/55R19 99V

乗車定員：５名

▼マツダ CX-5（現行モデル）

相場価格

H28～R5年

169.8～335万円

（Mj-net調べ 2023年4月9日現在）

人気モデルゆえに中古市場でのタマ数は充実している。中心的な相場感は220～280万円。ガソリンモデルよりも、やはりディーゼルモデルの「XD」の人気が高い。

▼マツダ CX-5 変遷

H24年2月　　　初代CX-5がデビュー

H24年11月　　日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞

H29年2月　　　2代目にフルモデルチェンジ

H29年8月　　　「i-ACTIVSENSE」の設定が拡大される

R1年12月　　　特別仕様車「Silk Beige Selection」設定

R2年4月　　　マツダ創立100周年を記念した「100周年特別記念車」を発表

R3年11月　　　フロントの意匠を刷新するなどビッグマイナーチェンジ

▼ENGINE

力強さと経済性を両立するディーゼルユニット

人気グレード「XD」シリーズに搭載される2.2Lディーゼルユニットはトルクフルで低燃費。力強さと経済性を両立している。

▼UTIRIRY

505Lと十分な容量のラゲッジスペースを確保

ややタイヤハウスの張り出しは気になるものの、ラゲッジ容量は505Lと十分なスペースを確保している。

▼RUNNING

レスポンスも良く爽快な走りを堪能

ディーゼルユニットながらレスポンスもよく、トルクの厚みも相まって走りはすこぶる爽快。やや固めの乗り味でスポーティさも。

▼INTERIOR

クオリティの高さが光る洗練されたインテリア

先代に比べて大きく進化したのがインテリアの質感。スタイリッシュなデザインであることに加え、クオリティの高さが光っている。

▼EXTERIOR

上質でアダルトな雰囲気を醸す洗練デザイン

エクステリアデザインは2代目になってより洗練され、上質感が増しただけでなく、ややアダルトな雰囲気も漂っている。ロングノーズと堀の深いマスク、伸びやかなプロポーション。そのルックスだけでユーザーを惹きつける魅力がある。

Ameba Ownd