【流　通】日立ソリューションズ　ロックボルト配置間隔計測システム　高所作業車不要

日立ソリューションズは、タブレットを活用してロックボルト（※１）の配置間隔を計測できる「ＧｅｏＭａｔｉｏｎ　ロックボルト配置間隔計測システム」の提供を開始した。このシステムは従来の計測方法に対して作業効率向上と安全性向上に寄与する。三井住友建設と共同開発した。

ロックボルトの配置間隔は、国土交通省や自治体などの出来形管理基準および規格に則った管理が必要であり、これまで煩雑で時間のかかる手作業で計測されてきた。「ＧｅｏＭａｔｉｏｎ　ロックボルト配置間隔計測システム」を利用すると、建設現場の施工管理者はデプスカメラ（※２）を搭載した汎用的なタブレットを用いて撮影するだけで、ロックボルトの配置間隔を画像上で計測できる。撮影されたロックボルトの画像データはトンネルの支保工（※３）情報と紐づけて整理して格納し、計測結果はＣＳＶ形式で出力され、調書作成を支援する。同システムにより、従来は２人が手作業で行う計測作業を１人で行えるようになり、計測から調書作成までの延べ作業時間を２分の１に短縮することができる。さらに高所作業車や足場などが不要になるため、安全性が大幅に向上するとともに、高度な技術を要さないため誰でも容易に計測できるようになり、建設業の人材不足解消に貢献する。

※１　ロックボルト

山岳トンネルや切土補強土等の工事おける支保材の一種。ゆるみや脱落が予想される地山や岩塊を押さえつけるため、プレートを締め付けるためのボルト

※２　デプスカメラ

対象物までの距離情報の取得が可能な距離画像用カメラ

※３　支保工

トンネルや坑道などの工事で、掘削時に岩盤が崩れてこないように支えるための仮設構造物

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