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和紙がひらく、新しい暮らしに出会う旅~和紙ソムリエにきく

2022.12.13 19:08

【次の旅は、自分の好きな暮らしに出会う旅へ~くらし更新シリーズ第三回】

【和紙がひらく、新しい暮らしに出会う旅】

福井県、越前鯖江(えちぜんさばえ)。日本で有数、世界で有数のものづくりの場が集まるこの街がいま改めて、開かれた産地として注目を集めています。伝統的な産業や工芸の産地に、若い力が次々と加わり「デザインの力」、「産業観光」をいかした街づくりが進んでいます。鯖江といえば、の有名な眼鏡をはじめとして木工、漆器、焼きもの、和紙、たんす、刃物など伝統産業が、毎日の生活の中で使いやすいデザインとなり美しい商品が、日々多数生み出されています。

今回は、この産業の中で「和紙」に光をあてていきます。越前に作れない紙はない、と言われるほど、他の産地にない特殊技能が継承されている福井県。伝統工芸士の数が日本で一番多く、紙漉き職人も沢山活躍されています。昔はとても貴重であり、歴史の中でも重要な位置を占めていた「和紙」。和紙にはまだまだあなたの知らない世界が、きっと沢山。伝統として残すだけでなく、産業として続いていくよう、日常の中で使う事の大切さを説き続けているのが、明治4年創業、越前和紙の老舗問屋である「杉原商店」。

今回の「くらし更新」オンラインイベントシリーズ第三回では、この杉原商店の十代目代表にご出演頂きます。2014年に和紙がUNESCOの無形文化遺産に登録された時に、「越前和紙」はその中に入りませんでした。実はその背景には、越前和紙は遺産(=消えゆくもの)ではないという、強い思いがありました。骨董品の巻物や、窓際に飾られているお土産の和紙小物だけでなく、名刺やはがき、建築用の大判和紙、海外のアート作品に至るまで、実は今も様々な形で、日常の中に深く息づいているのです。昔は貴重だった和紙の歴史から、毎年この地域で行われる「和紙祭り」の様子まで、そしてもちろん、この冬から行ける福井旅の楽しみ方も、美しい写真も交えながら、TSUGI代表/デザインディレクターの新山直広さんとのクロストークでじっくりとご紹介いただきました。

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「くらし更新~あなたの暮らしを、変える旅」オンラインイベントシリーズ

この取組は、「7つの伝統産業が集積するクラフトツーリズム推進事業」として観光庁 サステイナブルな観光コンテンツ強化モデル事業(令和4年度)として推進されています。世界で有数の、ものづくりの産地が集積する地・鯖江。つくり手、つかい手が出会う、貴重な機会の中で本当に自分が好きなもの、好きな暮らしを、改めて見つけるきっかけとなる旅を、まずはオンラインでお届けするシリーズです。

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【ゲストご紹介】

◇杉原吉直さん(株式会社杉原商店 代表取締役)

大学卒業後、東京の老舗和紙問屋で経験を積み、1988年、実家でもある株式会社杉原商店に入社。現在10代目代表取締役。インクジェットプリンター用和紙『羽二重紙』を開発するほか、“和紙ソムリエ“として世界中の建築物や美術家の和紙を手掛け、2016年「三井ゴールデン匠賞」大賞受賞。2019年には外務省「日本ブランド発信事業」として世界各国で講演するなど、国内外で和紙の魅力を提案・発信し続けている。

~株式会社杉原商店について~

明治4年創業、越前和紙の老舗問屋。2018年に築100年の蔵を改装し、和紙ギャラリー&ショップの「和紙屋」をオープン。杉原商店のオリジナル商品をはじめ、原材料の展示など、気に入った商品を購入できるだけでなく、越前和紙の奥深さと魅力を楽しく学ぶことができる空間です。

http://www.washiya.com/index1.html


◇RYOZO-柳瀬良三製紙所

1500年以上の歴史伝統のある越前和紙に生まれた、手漉き和紙の製造を行なっている栁瀨良三製紙所。薄くて柔らかな手ざわりの「薄紙楮紙(うすがみこうぞし)」をメインに、ニーズに合わせたさまざまな紙を皆様に触れて知って頂くため、工房をオープンな場所に開設。併設されたSHOPでは、産地の事などもご案内。隣接した体験施設では、和紙漉き職人体験も随時受付している。先代から伝わるRYOZOの和紙はとてもしなやかで女性らしい風合いが特徴です。

 

◇新山直広さん(TSUGI代表/デザインディレクター)

1985年大阪生まれ。京都精華大学デザイン学科建築分野卒業。2009年福井県鯖江市に移住し、鯖江市役所を経て2015年TSUGI llc.を設立。地域に特化したインタウンデザイナーとして地場産業のブランディングを行っている。また通常のデザインワークだけではなく、眼鏡素材を転用したアクセサリーブランド「Sur」、福井のものづくりとデザインを体感できる小さな複合施設「TOURISTORE」、産業工芸観光プロジェクト「RENEW」の運営など、領域を横断しながら創造的な産地づくりを行っている。一般社団法人SOE副理事。京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別共同研究員。

https://tsugilab.com


【RENEWとは】

〇RENEW イベントご紹介サイトhttps://renew-fukui.com/

「RENEW(リニュー)」は、福井県鯖江市・越前市・越前町で開催される、持続可能な地域づくりを目指した工房見学イベントです。会期中は、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維の7産地の工房・企業を一斉開放し、見学やワークショップを通じて、一般の人々が作り手の想いや背景を知り、技術を体験しながら商品の購入を楽しめます。


【一般社団法人SOE(ソエ)とは】

越前鯖江地域(福井県鯖江市・越前市・越前町)で産業観光をメインとした、持続可能な地域を作る観光地域づくり法人。越前鯖江を通年で楽しめる産業観光を推進するために、観光コンテンツ開発や宿運営、スクール開設など新たな事業を展開します。