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テマヒマ

後継

2023.04.19 11:10

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、発酵食品

中心のカフェ、テマヒマ

昨日今日は火曜日水曜日で定休日!

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。

<窯垣の小径>


昨日は愛知県瀬戸市の瀬戸本業窯さんに仕入

れにお邪魔してきました。


まずは瀬戸民藝館へ。本来は休館日なのです

が、特別にご案内下さいました。テマヒマと

ほぼ同時期にクラウドファンディングをされ

いて、昨年訪れた際はまだ工事中でしたので

待望の初訪問となります。

民藝館と言うと、駒場の民藝館を代表にあまり説明が無い印象ですが、瀬戸民藝館は製法

や模様などについて映像を含めた説明が充実

していて理解が深まります。

古い瀬戸の器は見応えがあって、現在へと繋

がる歴史の積み重ねも感じます。

一通り見た後2階へ。何よりもこの2階スペー

スの素晴らしいこと。6代目水野半次郎が蒐集

したものを中心に、一角は6代目の書斎を再現

していて、屋根裏部屋的なコンパクトな空間の中で見ると、ある種のリアリティがありつつ、でもため息が出るほどの憧れがあり、刺激的でありつつ、居心地の良さがあります。


瀬戸に行かれる際は是非訪れて頂きたい場所

です。雄介さん(8代後継水野半次郎)からお伺

いする瀬戸の歴史は、直近で言えば6代目が柳

宗悦らと会い民藝運動に関わっていく頃、六

古窯の一つとしての中世からの変遷、果ては

地質学的な何万年もの歴史にも至り、とても

学びとなりました。本業窯からすぐ近くにあ

る王子窯さんを2人で訪れ若き当主とお話して

いると瀬戸の置かれてるいる状況についても

考えさせられます。民藝との出会いもありつ

つ、社会の変化に適応するようモノ作りの規

模感を変え、作るモノを変えてきたからこそ

今も存続することが出来ているのですね。瀬

戸の三彩をはじめ豊かな釉薬の表現、発達は

この場所の白土によるところが大きいですが

、雄介さんによれば、ある調査によるとあと

12年でその土が枯渇するとも言われてるそう

です。とても危機的な状況にあります。モノ

作りをするだけでなく職人さんを抱え経営的

な視点もあり、また地域への眼差しもお持ちです。


さて、勿論ちゃんと仕入れもさせて頂きまし

た。先日窯出ししたばかりの、貫入が入る音

が響く、生まれたばかりの器から、店内用、

そして催事出店用も見越して、選ばせて頂き

ました。


瀬戸本業窯の新着の器は、本格的にはゴールデンウィーク明け、一部は5/3(水)〜5/7(日)の古いモノ・今のモノ展でご紹介予定です。お楽しみに!


今日は一日こもって明日からの沙器窯・柳瀬

俊一郎さん特集スタートに向けて店内のレイ

アウト変更していました。整いました!多分笑。

明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち

しております。ランチのご予約は3組で残り10

席とお席にかなり余裕がございます。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。


今日も一日お疲れ様でした。

好い夜をお過ごし下さい。