仁尾敬二さんINTERLACING展を終えて
2018.05.29 04:53
今回も多くの方にお越しいただき、大盛況のまま幕を下ろしました。飾られた作品は、多くが美しい光沢のあるもので、リボン状の生地を染めて、組紐のように編んで円形にされているもの、神社や車の写真をプリントした生地を使用して、編んだり折ったりして作られたタペストリー、また小物など、どれもグラデーションや色が美しいものでした。ある作品は、よく見ると、松尾芭蕉の句が、生地のあちこちに散りばめられていたりと、見れば見るほど奥が深く、味わいある作品が素晴らしかったです。
今回の展示会では、スライドレクチャーも開催していただきました。今回の展覧会前に、アメリカで開催された「Blue / Green」展での出展作品について、また美術館やNYのギャラリーの様子を写真と共にお話くださいました。14名が参加され、最新のアメリカのアートシーンについて触れることのできる貴重な機会となり、みなさん興味深く聞いてらっしゃいました。
大変人気だったワークショップですが、今回は ハンドミシン(ハンドフックとも言う)を使って、小さなタピストリーを制作したのですが、まずは 巾1m50cm、高さ80cmほどの木枠に布を張った台で、練習をしました。(下写真参照)ハンドミシンの扱いに慣れてから、それぞれ自分のデザインを考えて、作業に入りました。 どれも、個性豊かな素晴らしい作品ばかりでした。
皆さんからはまた作りたい、と大変好評でした。出来上がった作品はお持ち帰りいただきました。きっと、皆さんの家のどこかで彩りを添えていることでしょう。参加いただきました皆様、またギャラリーへ足を運んでいただきました皆様、ありがとうございました。次回の展覧会もお楽しみに。