あなたのホロスコープの中で「強い天体」を知る方法
占星術をやっていると、あなたの中で「強い天体」はどれ?という話題になることがあります。
いろいろな出し方があると思いますが、今回は当サイトで使っている「ドミナントプラネット」の簡単な出し方と解説をしていきたいと思います。
ドミナントプラネットとは、直訳すると支配的な惑星(天体)という意味ですが、天体の強弱が数値ではっきり分かります。
ドミナントプラネットは下記のサイト様で自動的に計算してくれます。
Astro Seek
海外のサイトですが、自動翻訳でだいたいの意味は分かるかと思います。
会員登録をすれば、無料でデータも登録できるので便利です。
HoroscopesからBirth chart reportをタップします。
出生データを入力します。
日本の都市もかなり細かく登録されているので、ローマ字で入れれば候補が出てきます。
今回はサンプルとして牡羊座♈️生まれのユアン・マクレガーさんのデータを見てみましょう。
下図が出生ホロスコープになります。
(スマホなので少し画面がガタついていますが、問題なしです。)
Dominantsをタップ。
ドミナントプラネットの一覧表が表示されます。
合計点の高い順に天体の強さが分かります。
ユアン・マクレガーさんの中で一番強い天体は金星になります。
ユアンさんの場合、次点の木星と太陽も1点差で強いです。
人によって点差が大きい場合や、1天体だけ飛び抜けて強い場合など様々です。
ドミナントプラネットはどのように計算されているのでしょう。
①ディグニティー
signと書いてある欄は、古典占星術でお馴染みの天体の入っているサインによるディグニティーで点差をつけています。
ルーラー(ドミサイル)が一番点が高く、次いでエグザルテーション→デトリメントが0点という具合です。
びっくりしたのですが、ユアン・マクレガーさん、なんとフォールとデトリメントがひとつもないんです。だいたいひとつずつくらいは品位の弱い天体ってあると思うのですが。
(ちなみに筆者はデトリメントが3天体もありますよ。)
②ハウス
こちらは、ナチュラルハウスのルーラーを思い浮かべてもらえればと思います。
1ハウス→牡羊座♈️ 火星
2ハウス→牡牛座♉️ 金星
3ハウス→双子座♊️ 水星
……
という具合で、当てはまる場合ポイントが付きます。
③アングル
アングルとコンジャンクションしている天体にポイントが付きます。
ユアンさんの場合、太陽がDSCと合で3ポイント、天王星がASCと合(ライジング)で5ポイントです。
④ルーラー
これは少しややこしいです。
ASC、ライツ、MCのサインのルーラーにそれぞれポイントが入るのですが、それだけではないようで、追加点の部分がよく分かりません。
不要な場合、excl.をタップで追加点を外すこともできます。
⑤アスペクト
アスペクトが多いほど加算され、ソフトアスペクトはより多く加算されます。
⑥以上の合計点でドミナントプラネットのポイントが計算されています。
アスペクトの配点がけっこう高いような気もしますが、あらゆる面から天体の強さを見ており、数字ではっきりと分かるので使いやすいのではないかなと思います。
その人のホロスコープを見た時に、強調されているサインやハウスに加えて、強い天体という面で見てみると、新たな角度からその人の個性が見えてきそうです。
例のユアン・マクレガーさんも、デビュー当時は尖っていて個性派な印象(天王星ライジング)でしたが、スターウォーズのオビワンなどメジャーな役どころをこなしてベテラン感が増してくると、貫禄あるセレブリティー(金星、木星)という雰囲気になられましたよね。
また、4エレメント(火地風水)と3モダリティ(活動・不動・柔軟)を計算する時も、ドミナントプラネットまで考慮してみると、より詳しく見ることができます。
Astro Seekでは、エレメントの計算は自動でしてくれます。
個人的にはモダリティもドミナントプラネットまで考慮して手計算しています。時間がかかりますが……。
みなさんの中で強い天体はどれでしたか?
今回ご紹介した計算方法以外にも、いろいろな方法があるかと思いますが、ぜひご参考になさってください。
Astro Seekはとても使いやすい無料ホロスコープ作成サイトなので、ぜひぜひ使ってみてくださいね。
恒星のデータがないのが惜しいですが、サイデリアルやドラコニックなどもパッと出せて見やすく、海外有名人の出生データはかなり豊富です。研究にもオススメですよ。