ハリーポッターを今更みてみる 5
不死鳥の騎士団。
今まで酷評ばかりしてきたハリーポッター。
今作は、素直に面白かった。
ようやくハリーポッターの良さに出会えて非常に嬉しい。
後から知ったが、監督や制作陣がすべて刷新されていて、これが非常に良い方向にいったということだろう。
映画全体を通して「見やすい」ということが非常に大きく、「現在、誰が何をしているのか」「どのような感情なのか」など、当たり前といえば当たり 前のことがちゃんと出来ているので集中力が続く。
ラストの決戦のシーンは一転して何が何だか分からなくなるのだが、それは個人的には好意的にとらえている。
今まで魔法の修業を続けていたハリーが、実戦になると無力なままアタフタするだけという表現としては良かったと思うし、重要人物の死のシーンがあ まりにもあっけないあたりは好感が持てる。死ぬって突然なんだよと。
前回あまりにもカッコ悪かったヴォルデモートも、撮り方さえちゃんとしていたら大変良いキャラになると発見。
ここまできたら悪い点はあまり挙げたくないが、どうしても減点しなくてはならない点がいくつかある。
一つは、魔法省と学校の関係性がいまいち分からない点。
学校が魔法省の管理下におかれている存在なのか、独立した存在なのか。校長は魔法省においてどの程度の発言権を持っているかなど。
そこが曖昧なまま進むので、どの程度の危機なのかが分かりづらい。
もう一つは、マルフォイとその父についての説明がなさ過ぎる。前作からそうなのだが。
ヴォルデモートの手先なのだということは観客には分かるのだから、他の人たちが何を知っていて何を知らないのかを描いてくれないと彼らが何を喋っ ていてもノレない。
といくつか不満点は相変わらずあるのだが、
いずれにせよ過去最高傑作なのは間違い無い。