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マヤ

『W旦那+(プラス)』 the "no" phase⑥ 三代目妄想劇場ショートストーリー

2018.05.30 00:00

あっという間に砂の要塞が出来上がった。




所々に窓のような凹んだ部分があって、小さな小石が中に入っている。



隆臣は基地の方が気になりだして、

ミミズに砂をかぶせ始めた。



「むいむい🐛ないない」



「あれ?たっくん、もうミミズお家に帰したるんか?」



「そだよ、お昼寝しゅるの」



「そっか、ようし!出来たで」



隆臣は手についた砂を払って、健二郎の横にくっついてきた。



「けんちゃんしゅごいね!」



「凄いやろ?砂に水を混ぜて固めて作った基地や」



「きち?これなに?」



隆臣が基地の凹みにある小石を指差した。



「それはな、見張り兵や」



「みはり?」



「変な奴が基地に入ってこーへんか見張ってるやっちゃ」



「そーなの?お名前は?」



「さ…三代目や」



「これは?」



別の小石を指差す。



「よん…三代目や💧」



「しゅごいねー‼︎しゃんだいめがいーっぱい!」



「すん…」



「たっくん、またハナ出たな。待ちや」



そう言うと、健二郎は滑り台にいる複数の親子に声をかけた。



「出来ましたよ♫」



「基地出来たって!太陽いこっか?」



他にも親子連れや子供たちがワーっと口々に言いながら、方々から集まってきた。



健二郎が手についた砂を払って、隆臣のハナを拭いていると、物凄い勢いで砂場めがけて走ってくる男の子がいる。



「たっくん今日はよーハナたれるなぁ!風邪の引き始めとちゃうやろな」



「寒ないか?」



「しゃむくない」



たったったった…ドテッ!!!!!



くしゃ…



健二郎が振り向いて見ると、隆臣よりも小さな男の子が砂の基地の上に乗っかっている。



勢い良すぎて、そのまま突っ込んで転び、基地を崩してしまった。



「ありゃりゃ…」



「ぎゃぁあーん💦」



転んだ男の子が火がついたように泣き始めた。



「すいませんっ💦せっかく完成したばかりなのに壊しちゃって…」



男の子のママが平謝りしている。



周りに別の親子も集まってきた。



「あー、気にせんといてくださいね!

ちょっと遊んだらすぐに壊すつもりやったし  笑」



「それよりボク、ケガせんかったか?」



「ぎゃあーん💦」



「ほんとにごめんなさい💦ケガはしてないみたいです💦」



「あーん…って、どっか痛いの?」



隆臣が健二郎にひっついて聞いてきた。



「ボクも基地見たかったんやろな、可哀想なことしたな」



すると隆臣は、

「けんちゃんシャンシャンとって」

背負っていたリュックを下ろすように言った。



「ん?なんか取るんか?」



「よいちょ」



隆臣はリュックから飴の入った袋を取り出して、一つ男の子に手渡した。



「しおアメどーぞ」



男の子はすぐに泣き止んで、アメを受け取った。



「…あんがと」



「どーいたまして♫」



「隆臣くん、ありがとう!」



男の子のママが笑顔で言った。



「いーよ」



すると周りで様子を見ていた数人の幼児が次々と隆臣の前に集まってきた。



「ボクも!アメちょーだい」



「あたちも!」



「いーよ♫」



隆臣は小さな手でアメを一個づつ手渡した。



「たっくん…別人みたいや、後光が差しとるで」



「…ただ、おもいっきり基地踏んづけとるけどな  笑」



隆臣は小高い基地跡に立っている。



「けんちゃんも、しおアメ欲しいの?」



「おー!健ちゃんにもちょーだい!」



「やんっ(*`へ´*)」



(えーーーーっ!ここで出るか?…💧)




つづく