「宇田川源流」【土曜日のエロ】 女性を鎖でつないで売春させて懲役9年の司法判断をする中国
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 女性を鎖でつないで売春させて懲役9年の司法判断をする中国
今秋も「土曜日のエロ」の日になった。また人間の本能や煩悩をしっかりと書く日になったということはなかなか面白いことではないかと思う。やはり人間というのは面白い。ニュースをこのように毎日書いていると、やはり「事件」そのものではなく「人間」に注目するようになってくるのである。AIとかチャットGPTなどと言うことを言い始めるが、しかし、それを作ったのもそれを動かすのも、やはり人間でありその利益を受けるのも不利益を受けるのも人間なのである。そのように考えると、単純に「便利」というものではなく、なんとなく別な観点で物事を見るのではないか。
チャットGPTの話になれば、確かにチャットGPTが、それなりに解答を出し、それなりになんらかの過去を調べてその内容をしっかりと出してくれることはわかる。しかし、では「チャットGPTに恋愛はできるのか」という事を考えてみればよい。実際になかなか難しいのではないか。人間側がチャットGPTに惚れても、向こう側がそれを答えてくれるとは全く考えられないのがこの社会なのではないか。そのように考えた場合に、なかなか面白い事が見えてくるような気がしないでもないのである。
さて、今週のニュースはその「チャットGPTがG7サミットの議題になる」というようなことのようである。まあ、これくらいではブログでは一つの話題にならないので、ここで取り上げることにするが、実際に、カナダやイタリアなど、チャットGPTの使用を禁止するというような国が出てくる。一方で、その内容に関して日本の横須賀市のように行政の対応窓口にうまく利用しようというような動きも出てきているのである。
そのように考えた場合「チャットGPT」というのは何かということをしっかりと見える人はどれだけいるのかそして、その内容(チャットに覚えさせる事)を決める人はどのような価値観なのかということになる。
要するに「辞書問題」とされる、問題と同様の内容が見えてくるということになるのである。つまり、「その道具(チャットGPTや辞書)に情報を吹き込む人の価値観によって左右される」ということである。この辺は別な機会にしっかりと解説しよう。
ところで、チャットGPTは、次のような事件が起きた場合にはどのように解説するのであろうか。
女性に鎖、判決に批判続出=懲役9年「軽過ぎる」―中国江蘇省
【北京時事】中国江蘇省の農村で昨年、人身売買被害者の女性が鎖でつながれている状態で見つかった事件で、同省の裁判所は虐待と監禁の罪で、「夫」の被告に懲役9年の実刑判決を言い渡した。
時効のため売買の罪には問われず、判決に対し「軽過ぎる」と批判が続出している。
判決は7日付。裁判所の発表によれば、女性は1998年に雲南省で誘拐され、2回の売買の後、江蘇省で被告側に5000元(約9万7000円)で売られた。女性は99~2020年に子ども8人を出産。3人目を出産した12年から精神障害が悪化した。
被告は17年7月から女性の首を鎖でつなぐなどして虐待、監禁。女性は水も電気もない劣悪な環境で、十分な食事も与えられず「常に飢えと寒さに見舞われていた」という。
女性の人身売買に関わった5人には懲役8~13年が言い渡されたが、「買い手」である被告は売買の罪に問われなかった。中国の刑法で、女性や子どもを誘拐し売った罪の最高刑は死刑だが、買った側は「3年以下の懲役刑」。最高刑が5年未満の場合、時効は5年と定められている。
これに関し、ネット上では「女性の一生を台無しにして懲役9年か」「売買同罪にすべきだ。買い手市場がなくなって初めて、人身売買の犯罪者を徹底的に根絶することができる」といった意見が相次いだ。
中国では「一人っ子政策」の影響で、農村部を中心に女性より男性の数が多い不均衡の状態が深刻化。「嫁不足」を背景にした女性の誘拐・人身売買が問題となっている。
2023年4月15日 5時46分 時事通信社
https://news.livedoor.com/article/detail/24063253/
中国の江蘇省の農村で、「人身売買」の為に女性が鎖でつながれた状態で発見されたという。日本で言えば「監禁」事件であるが、実際にこれが女性の「同意」があった場合にはどのようになるのかということになる。いずれにせよ「人身売買」という時点で、日本では売春防止法に違反するので、その時点で何らかの内容が出てきて、この「夫」という人に関しては「管理売春」の罪状が着せられることになろう。
しかし、「売春」などの罪は、実際にところ「その人の同意があった場合には、合法になってしまう」ということになる。ある意味で「SM」などのプレイに関しても、人間の性癖があり、その性癖から「そのようにしなければ(Sの人は、人を嗜虐しなければ、そしてMの人は人に嗜虐されなければという意味)性的興奮を得られない」ということであり、それはある意味で「性同一性障害」や「LGBT」と同じ扱いにしてもよいのではないかという気がないでもない。ある意味で「性別を超える事」はしっかりとやりながら、何故「性癖を許容する事」にはあまり積極的に行われないのかということになる。そのうえで、では「ロリコン」など年齢の枠はどうなのかなど、その他の様々な「性癖」と「その性癖に関しての許容をどのようにするのか」ということもそのうちに議論になるのであろう。
そのようなことを、先取り?したのが、中国の今回の裁判なのかもしれない。
中国では「一人っ子政策」の影響で、農村部を中心に女性より男性の数が多い不均衡の状態が深刻化。「嫁不足」を背景にした女性の誘拐・人身売買が問題となっている。<上記より抜粋>
そこまでの明確な意志があるのかどうかはよくわからないが、本来は「死刑」担ってもおかしくない「女性への誘拐とそして売春強要(管理売春)」は、中国では死刑である。しかし、なぜか「一人っ子政策で農村部に女性が少ない」という事情から、なぜかこれ等の罪が強要されるということになる。ある意味で今回の売春もまた、売春で売った男性も、買った男性も、いずれも「死刑」にはなっていない。つまり法律の解釈が曲げられたということになる。中国でこれらの内容が曲げられるのは「社会的な問題」がから見政治的な判断を司法が行ったときに限られる。残念ながら中国の司法は政治によって左右され、三権分立は成立していないので、そのような形になるのであるが、しかし、そのことが一般の民衆のより一層の問題意識を高めることになるのである。
誘拐して、管理売春をして、懲役9年というのが多いのか少ないのかということは別にして、いずれにせよ、法定刑よりもはるかに低いということは間違いがない。逆に言えば「そのようなかんじにしかならない」ということで似たような事件が多発する可能性も考えられる状況であろう。一方で一人っ子政策などで、社会が歪んでいることも確かであり、これに政治的な価値観が出てくるということも考えられるということになるのである。要するに「売春などの性的な司法判断も、全て政治的な理由で左右される」ということが中国なのであろう。まあ、そのような国に対してどのように考えるのかということは、また別の話なのである。ある意味で「中国が好き」という言葉が「管理売春容認するから」というような、まあ、ヨーロッパで言うオランダのようにならないようになってもらいたいものである。