すぐに試す姿勢。
2018.05.30 15:25
今日、損益算について6年生は学んでいきました。
「仕入れ値の2割の利益を見込んで定価をつけましたが、
売れないので定価の2割引で売ったところ、200円の損失が出ました。
仕入れ値はいくらでしょうか?」
の類の問題で、損益算における基本問題の一つです。
この問題における難しさは、下線を引いている
”定価の2割引”という部分の考え方についてです。
そもそも定価は利益を乗せて1.2なので、
1.2×0.8=0.96より、損失は0.04なので、
200÷0.04=5000円と仕入れ値を導けるのですが、
そこまでを完璧に使いこなすまでには
ちゃんと自分で割合を納得する必要があります。
私も小学生の時には中学受験のカリキュラムにある
問題にはチャレンジした経験がありましたが、
損益算は初見ではかなり苦労した記憶もあります。
昨年度の生徒さんたちは2〜3週間テストを実施して
ようやく分かったという感じでもありました。
それくらい、割合においてもまあまあな
難易度を誇るのが、この損益算です。
その後、”きっと計算問題集に同じ問題が
あるはずだ”と分かっている子は、すぐに
計算問題集を取り出して、該当する問題に
チャレンジをし始めていました。
自分で考えて、そこまで動けるその姿勢が
素晴らしいなと思いました。
ここはまだ完璧でない子も多かったので、
週末まで使って基本問題の解説を
実施していこうと思います。
割合の基本性質を理解するための、数量関係での
領域では最後の単元となりまして、
あとは比や幾何領域への応用を見て、小学生の割合は
最終段階へと入っていきます。
自由自在に割合と比を使いこなし、
算数や数学を楽に考えていく基本能力を、
しっかりと育んでゆきたいものです。