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オムツと涙とハーバード

育休中時間を作ることの難しさ。あぁ、たったその2時間。

2018.05.31 10:09


先日、電車の中で小さな女の子が何人かはしゃいでいて、

その一人のお母さんが


「okグーグル、音量30%ダウン!」


と注意(?)していた。 (そして、娘はちゃんとその指令に従っていた。)


子育ては時代を反映しますね。


***


さて、渡米まで約1ヶ月となり、家が決まり、VISAも無事おり、、と着々と準備が進む。


そんな中で学校からPlacement Testの案内が。


当方の入学するプログラムは、

社会人経験が7年以上ある人が1年間で修士を取るものなので、

通常は9月が授業開始のところ、7月からのSummer Programが必須になっている。


70カ国以上から集まる約200名の同級生たちと、いち早くつながりを深めつつ、

9月の授業開始まで皆遠ざかっていた「学業モード」に切り替える5週間のプログラムだ。


ということで、長らく「学生」から遠ざかっていた人も多いため、

(最年長は毎年60歳代の人もいるくらい。)

授業開始にあたって実施されるのがPlacement Test。


所謂、実力テストだ。


予め数学と経済学のテストをして、その成績を今後のクラスの参考にされる。

受験期にはTOEFLとGREを受けているので、それでいいじゃないか、、と

思いつつ練習問題を開くと、懐かしの「ザ・数学」。


***


テストはオンラインで、所要時間は1科目2時間。


なんと、この2時間という時間を取るというのが。

なんとも難しいもんだ、、、とハッとしてしまった。


安定したインターネット環境のある場所で

誰にも(というか主に赤ちゃんに)邪魔されずに・・というのは、

基本、赤ちゃんを預けるしかない。


娘さんは調子が良ければ昼寝を2時間くらいしてくれるが、

寝ている間は途中で起きるリスクがある。


夜も夫が見てくれることが前提に無いと同じ理由で難しいが、

夫が帰って来てから夜中12時以降に

微分積分とかを脳みその遠い彼方から引っ張ってくる気にはなれない。。。


預けるとすると、私の場合は

・ 週末旦那に外に連れ出してもらうべくお願いする。

・ 母にお願いする。

・ 一時預かりに預ける。

の3択だ。


今回は、夫にお願いしよう。


そ、その前に勉強勉強。。。アァ、付け焼き刃。。。


ということで最近スタバにて、

ベビーカーで昼寝している娘の隣で数式を解いている変な人になる。


***


ちなみに、私は娘さんがベビーカーの上で

12時頃から14時頃まで昼寝をしてくれるのを

「ゴールデンタイム」と名付けており、


そのタイミングを狙ってスタバなどに行くのだが、

時にふと娘が起きて泣き出した時は、なかなか焦る。


(豊洲のスタバなどは赤ん坊だらけなので泣いても焦らないが、

丸の内のスタバなどは冷や汗モノ。)


「起きるまで」と決めて、日々時間との戦うのだった。


冷静に考えて、

たった2時間、誰にも邪魔されない時間を作るのが大変って。


改めて、親になることの大きな苦労の一つは

「自分の時間を自分でコントロールできない」

ことだと思う。


***


昨日、友人と会った時たまたまその「2時間」の話になった。


アメリカでシングルマザーの貧困層の女性のために

履歴書などを書くために2時間、託児してくれる施設の話。


それって本当に必要なサービスだと思う。


例え寝ていても物理的に赤ちゃんがいる中で赤ちゃん以外のことを

集中して考えるのは本当に難しい。

(というか親の本能として無理に近いような気がする。)


だから

「あぁ、たったその2時間」。


子育ては一人じゃできない。