沈黙は金、雄弁は銀
2018.05.17 09:00
昔から、良く知られている有名な海外のことわざです。
一般的には、
〝色んなことをしゃべる人より、
何も話さず黙っている人の方が素敵! 人として素晴らしいよね〟
という意味でとられている方が多いのではないでしょうか?
私も昔はそう思っておりました。
大人になって、
実は、この言葉の意味は逆で、
この言葉が言われた当時のヨーロッパの金銭的な価値が
銀の方が上で、金の方が下だったので、意味が全く違うという話を聞きました。
ええっ、と衝撃を受けましたね。
でも、これも現在では違うと言われているそうです。
海外ではやはり 自分を自己主張しないと生きていけない。
なので、
〝色んな話をできる人はもちろんスゴい。
でも、効果的に沈黙をそれに組み合わせて使える人はもっとスゴい〟
という意味が、正解なのだとか。
最初の意味が絶対なのではなく、
時が経つにつれてまったく同じ言葉の解釈がどんどん変化していきます。
それはある意味 当たり前なのかもしれませんが、
どんなに人の解釈が変わっていっても、
このことわざにはどんな時にも人々を納得させる幅がある。
それだけ短い言葉の中に、
色んな風に受けとることのできる言葉の広い幅があるということですよね。
その幅って、なんだろう。
しなやかなものはいつの時代も
変化に応じて臨機応変に生き残っていきます。
その強さの秘密について、
つい考えてしまう今日この頃なのでした。