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初開催はどんなコンクールだった!? 銀賞&銅賞の工房も全紹介!

2016.05.10 03:44

前回を上回るエントリーが集まり、おいしいチーズに出合える予感にますます心が躍る「Japan Cheese Award 2016」。

「でも、前回ってどんな様子だったっけ?」

初参加となる工房のみなさんもいらっしゃいますし、ちょっとここで“おさらい”のレポートをしておきたいと思います。


チーズプロフェッショナル協会が主催する初の国産ナチュラルチーズのコンクール「Japan Cheese Award 2014」が開催されたのは、2014年10月30日。


チーズ関係者にはおなじみの「ホテルメトロポリタン エドモント(東京・飯田橋)」で、熱戦は繰り広げられました。

独自の“チーズの品質評価システム”は、時間をかけて構築してきたもの(さらに進化中!)。
パリの農業祭に併設された「コンクール・ジェネラル」など、世界各地で開催されるチーズコンテストを参考に、独自の品質評価シートを作成しています。

2014年は、ひとつの工房が出品できるのは3種類までで、各チーズの仕様書を提出していただき、14のカテゴリーに分け審査することになりました。

全国よりエントリーされたチーズは、61工房の121品(欠品3、実績118)。
生産者が目指すチーズを消費者の目線で評価しフィードバックすることを目的にトレーニングを受けてきたC.P.A.のメンバー(チーズプロフェッショナル認定者)77名と生産者8名、合計85名の審査員たちが審査にあたりました。


「審査員85名に対し、118のチーズ」という割合はパリのコンクール・ジェネラルを越えるほど。カテゴリーではフレッシュタイプの出品が多く、中でも群を抜いて多かったパスタ・フィラータを2つのテーブルに分け、最終的に16テーブルでそれぞれ6~8種類、審査員は5~8名で厳密な審査を行いました。

午前11時過ぎからスタートしたこのカテゴリー審査(一次審査)は、終了時間ギリギリまで白熱するチームも。

それぞれのテーブルから選ばれた金賞受賞のチーズは次に別会場へと運ばれ、チーム代表(リーダー審査員)の16名と海外からのゲスト審査員2名を加えた18名で、最終審査が行われました。

(※第2回は、カテゴリーごとに「最優秀賞」を選出し、最終審査が行われる予定)


メートル・フロマジェであり、チーズコンサルティングのエキスパートとして活躍するイヴ・マンソン氏(右から2番目)と、カリフォルニア・ソノマのアンダンテファームでチーズを製造するスヤン・スキャンラン氏(一番右)のお二人が、外国人審査員として参加されました。


カテゴリーが異なるチーズの中から、グランプリに輝いたのはアトリエ・ド・フロマージュ(長野)の「ブルーチーズ」でした。

イヴ・マンソン氏が選んだ外国人審査員賞は、共働学舎新得農場(北海道)の「ラクレット」。シェーヴルを製造するスヤン・スキャンラン氏は、三良坂フロマージュ(広島)の「カレ・ド・ラヴァンド・シェーヴル」のミルクの品質の良さと技術を評価していました。
※その他の金賞受賞チーズは、「これまでの実績」をご覧ください!


グランプリを受賞したアトリエ・ド・フロマージュの粂井さん


「カレ・ド・ラヴァンド・シェーヴル」で外国人審査員賞に輝いた、三良坂フロマージュの松原さん


「ラクレット」で受賞し、イヴ・マンソン氏と握手する共働学舎新得農場の宮嶋さん


第2回ではさらなる期待が寄せられる「銀賞&銅賞のチーズ」も、ここで全部ご紹介します!
(※カテゴリー名は、前回のものになります)


【銀賞】32品

<フレッシュ プレーン>
●リコッタ SHIBUYA CHEESE STAND|東京都|
●クリームチーズ エイチ・アイ・エフ 開田高原アイスクリーム工房|長野県|
●リコッタ ラ・カプラ 吉田興産 Y&Co. チーズ加工舎|富山県|
●リコッタ 敷信村農吉 乳ぃーずの物語|広島県|

<フレッシュ バラエティ>
●リコッタ・サラータ・インフォルナータ・フレスカ 三良坂フロマージュ|広島県|

<ソフト 白カビ>
●カマンベールチーズ エイチ・アイ・エフ 開田高原アイスクリーム工房|長野県|
●カマンベール「ヒルガニアンホワイト」 たかすファーマーズ チーズ工房|岐阜県|

<ソフト 酸凝固>
●十勝シェーブル炭 ランラン・ファーム|北海道|
●フェタスタイルチーズ 花畑牧場|北海道|
●カプリーノ 吉田興産 Y&Co. チーズ加工舎|富山県|

<ソフト ウォッシュ>
●酒蔵 共働学舎 新得農場|北海道|

<パスタ・フィラータ モッツァレラ>
●ジャージーミルクのモッツァレッラ カゼイフィーチョ・ダ・サスィーノ|青森県|
●神津モッツァレラ 神津牧場|群馬県|
●トリデンテ モッツァレラチーズ リアライン チーズ工房トリデンテ|岐阜県|
●船方農場のモッツァレラ みるくたうん|山口県|

<パスタ・フィラータ 熟成>
●カチョカヴァロ 水戸市農業公社 森のシェーブル館|茨城県|

<パスタ・フィラータ バラエティ>
●ブッラータ SHIBUYA CHEESE STAND|東京都|

<非加熱圧搾 熟成4カ月未満>
●那須ブラウン チーズ工房那須の森|栃木県|
●山のチーズ(アルパージュ) 清水牧場チーズ工房|長野県|
●ラ・カプラ 吉田興産 Y&Co. チーズ加工舎|富山県|
●トーマ ダイワ ダイワファーム|宮崎県|

<非加熱圧搾 熟成4カ月以上>
●6カ月熟成チーズ 米村牧場チーズ工房|北海道|
●町村農場 ゴーダチーズ 町村農場|北海道|
●ジャージー牛 ゴーダチーズ(熟成4カ月以上) 十勝加藤牧場 乳と蜜と大地の工房|北海道|
●はおび ランラン・ファーム|北海道|

<非加熱圧搾 アディティブ>
●ワイン・ドゥ・チーズ 米村牧場チーズ工房|北海道|
●鶴居ペッパーチーズ 鶴居村振興公社 酪楽館|北海道|
●神津サラミケーゼ 神津牧場|群馬県|
●蒜山ジャージースモークチーズ 蒜山酪農農業協同組合|岡山県|

<加熱圧搾 熟成6カ月未満>
●槲 NEEDS|北海道|

<加熱圧搾 熟成6カ月以上>
●タカラのタカラ チーズ工房タカラ|北海道|
●バッカス ダルパージュ 清水牧場チーズ工房|長野県|


【銅賞】30品

<フレッシュ プレーン>
●ハロウミチーズ 花畑牧場|北海道|
●ゆきやなぎ(塩入り) 那須高原今牧場 チーズ工房|栃木県|

<ソフト 白カビ>
●ブリー・ド・那須 チーズ工房那須の森|栃木県|
●加藤牧場の手づくりチーズ 白カビタイプ 加藤牧場|埼玉県|
●蒜山ジャージーカマンベールチーズ・ミニ 蒜山酪農農業協同組合|岡山県|
●ナチュラルチーズ ピンザブラン はごろも牧場|沖縄県|

<ソフト 酸凝固>
●ルミエール 玉名牧場|熊本県|

<ソフト ウォッシュ>
●じゅくし柿(大) 三良坂フロマージュ|広島県|

<パスタ・フィラータ モッツァレラ>
●イタリア職人がつくるモッツァレラ ファットリアビオ北海道|北海道|
●モッツァレラ・ディ・ブーファラ 箱根牧場|北海道|
●モッツァレラチーズ NEEDS|北海道|
●モッツァレラチーズ よじゅえもんのチーズ工房|千葉県|
●フレッシュモッツァレラチーズ 牧成舎|岐阜県|
●モッツァレラチーズ 上ノ原牧場 カドーレ|広島県|

<パスタ・フィラータ バラエティ>
●モッ茶レラ 山田牧場|滋賀県|

<青カビ>
●くろまつないブルーチーズ トワ・ヴェール 黒松内町特産物手づくり加工センター|北海道|
●ブルーチーズ二世古 空【ku:】超熟 ニセコチーズ工房|北海道|
●江丹別の青いチーズ 伊勢ファーム|北海道|

<非加熱圧搾 熟成4カ月未満>
●二世古 ミモレット ニセコチーズ工房|北海道|
●鶴居マイルドラベル 鶴居村振興公社 酪楽館|北海道|
●大人の素っぴんチーズ 牧成舎|岐阜県|

<非加熱圧搾 熟成4カ月以上>
●フィバスの太陽 北海道岩見沢農業高等学校 食品科学科|北海道|
●ゴーダチーズ ノースプレインファーム|北海道|
●煌(こう) 冨田ファーム|北海道|
●遠野アルプスチーズ 多田自然農場|岩手県|
●蔵王 ゴーダチーズ 蔵王酪農センター|宮城県|
●森のチーズ チーズ工房那須の森|栃木県|
●オールドゴーダ 木次乳業|島根県|

<加熱圧搾 熟成6カ月以上>
●シントコ 共働学舎 新得農場|北海道|
●幸(さち) ありがとう牧場 しあわせチーズ工房|北海道|


金賞を受賞した出品者には、2015年6月にフランスで開催された国際コンクール「Mondial du Fromage(モンディアル・デュ・フロマージュ)」への出品支援が行われました。