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【私、リーダー務めます #10】吉安由里子さん

2016.09.08 19:44

【私、リーダー務めます】第10弾は、前回のJapan Cheese Award 2014で「ウォッシュタイプ」カテゴリーを担当した吉安由里子さんです。


吉安由里子さん

福岡県出身。家族の都合で全国各地を転々としつつ東京暮らしを始めて10数年。ワイン好きの家族のおつまみ担当としてチーズを手に取り始めてからかれこれ20数年。東京で出会ったチーズ専門店で本格的なナチュラルチーズの品揃えに心を奪われどっぷりはまる。以来週に一度はチーズ専門店に通う生活を続け、チーズ専門店で販売をしていたことも。
2012年CPA認定チーズプロフェッショナル取得。2014年Japan Cheese Award審査員。


Q1. チーズにはまったきっかけは?

家族に付き合ってワインを買いに行くとチーズも一緒に置いてあることが多くて。私は飲むよりも食べるほうに興味があったせいか自然に家の中でチーズ担当は私になって、そのうち行きつけのお店にあるチーズは全部制覇してしまいました。東京に来て初めてチーズ専門店に出会ったのですが、品ぞろえが豊富でしかもお店の人に質問するとなんでも答えてくれて、楽しくて週に1回は必ず足を運ぶようになりました。

その後家族で行ったイタリアでモッツアレラチーズの工房に連れて行ってもらい、目の前で次々に出来上がるモッツァレラの様子とその美味しさに感動したのがさらに深みにはまるきっかけだったのかもしれません。

 

Q2. チーズに関して普段どんな活動をしていますか?

友達を自宅に呼んでホームパーティーをすることが多いのですが、必ずチーズを用意して食べてもらっています。うちで用意するチーズプラトーのように一度に大量のチーズを目にすることは皆さんにとっては珍しいようで結構楽しんでくれているようです。

 

Q3. 個人的に好きなチーズ、またはチーズ料理をひとつ挙げるとしたら?

山羊乳製のチーズ、クロタン・ド・シャヴィニョルや牛乳製のハードタイプ、それから水牛乳製のモッツァレラは外せません。ひとつじゃないですね。リコッタやロビオラをフィリングに使ったほうれん草のクレープは肉も魚も使っていないのに堂々としたメインディッシュになっていて目から鱗の美味しさです。

リコッタ入りクリームの濃厚さがやめられないデザート、カンノーリも外せません。全然一つに収まりませんね。

 

Q4. 品質評価セミナーや研修会を通じて学んだことで、特に印象的だったことは?

それまで単純に美味しいとか美味しくないとか言っていただけでしたが、一つ一つのチーズを決められたチェック項目に従って評価することはチーズに対する見方を深めるもののように思います。

なぜそのような味わいになったのか、原料乳に由来する理由かはたまた製造工程に由来するのか、もしかしたら輸送の問題か等々、口に入れるたった一口のチーズの中にも実に色々な要素が詰まっていることを思い知り、非常に勉強になりました。

 

Q5. 国産ナチュラルチーズの品質評価において、大切にしていることは?

国産ナチュラルチーズを作っていらっしゃる工房さん、数は増えましたが比較的小規模のところが多いように思います。それは裏返せば製造にかかわる方はもちろんそのご家族も一体となって全力でチーズを製造されているということだと思います。

原料乳もご自分のところで調達されているという工房さんもあり、どれほど気力・体力・根気が必要な大変なことかと本当に頭が下がります。大変な思いをされて作られた大切な製品を手続きに従ってきちんと丁寧に評価すること、評価をする側も真摯に製品に向き合うことが何よりも大事だと思います。

 

Q6. 生産者の方にむけて“ラブレターをしたためる”ように、フィードバックシートを書くという大切なミッションを担うリーダー審査員。そこで、あなたの「愛に溢れるエピソード」を何か教えてください。(読み返したい本、聴きたくなる音楽、忘れられない映画、大好きな車、などなど)

先日イタリア・マッジョーレ湖に一人で行ってきました。大好きな作家が40年以上も前に行ったことがある、とただそれだけの理由なのですが、行ける機会はもう無いかもしれないと思ったので。彼が撮った写真を思い出しながら一人で過ごす湖畔の時間は至福でした。

ほかにもライブには必ず足を運ぶバンドとか、無人島で暮らすときには絶対持っていくと決めているDVDとかCDとか、この人が引退するまで必ず試合は見続けると決めているスポーツ選手とか、まあ色々ありますがきりがないですね。

 

Q7. 本番に向けての意気込みをどうぞ

まだまだ先のはずだったのにもう1か月半なんですね。たくさんの素晴らしいチーズに巡り会えると思うとワクワクします。当日きちんと正当な評価が出せるように、グループの皆さんと一緒に残りの1か月半、評価練習に励み、体調を整えて、望みたいと思います。