テツラフカルテットと客席のおばちゃんのガッツポーズのこと
5月も終わり明日から6月ロンドンは相変わらず不安定な天気だ。少しでも日が出ているとみんな直ぐ公園に行きたがる。ロンドンは素敵な公園が沢山ある。
そして相変わらず美術館が面白い。その中でもイングランド銀行の設計を手がけたサー ジョン ソーンズ美術館が面白い。美術館のことはまた書くとして
ウィグモアホールでは今月はカルテット月間なのかタカーチやらモザイクカルテットやら有名どころのカルテットが演奏会を開いてる。ヴァイオリニストのクリスチャン.テツラフ率いるテツラフカルテットを聴きに行く。プログラムはベートーヴェンの後期の2作品String Quartet in A minor Op. 132
String Quartet in B flat major Op. 130 with Grosse Fuge Op. 133。
テツラフと言えばには10年くらい前に日本で聴いて以来。当時のイメージはマジメ!見た目もマジメ!ハリー○ッターを彷彿とさせるイメージだったのに演奏も見た目もワイルドなんかオシャレさんに変身している。
ファーストはもちろんテツラフ、セカンド、ヴィオラ、チェロは全員女性なのだがこれが中々バランス良くテツラフを支えてる。中でもセカンドヴァイオリンが素晴らしくテツラフのセンスに負けない存在感を出しつつも内声の役割もきっちりこなしてて絶妙でした。
1994年に結成されたということは24年は経過しているという事で年月を経てきた分の何かがそこにはあった。(これは勿論モザイクカルテットでも感じた)
後半の大フーガが今まで聴いた事がないようなエキサイティングな演奏だった。だからと言って好き勝手弾いているという訳では勿論ないのだけど。どれくらいエキサイティングだったかというと、私の目の前で聴いていたおばちゃんが曲の終わりくらいからソワソワというか超ノリノリで最後はガッツポーズ✊ガッツポーズ✊ですよ。拍手👏じゃなくて。が出るくらいエキサイトな演奏だった。おばちゃんの気持ち凄く分かるんだけど聴いてる側としては前のおばちゃんの動きが気になって最後はテツラフカルテットじゃなくておばちゃんのガッツポーズに全て持ってかれた。。ロンドンあるあるネタなのか?!
てかおばちゃんの印象の方が何故か強く残っているの。。。
後日モザイクカルテットも聴きに行く。