超上級者向け、DTM用自作PC講座
こんにちは。
色々と課題があった新PCですが、一つ一つ調べ物をしながら対処していきました。
忘備録として対処したことを記しておこう。
・ファンがうるさい問題
→回転数の違うファンを連動制御していた為、同じ回転数のファン毎に制御できるよう配線を変更。
→耳から近い位置にあるファンを撤去。トップ、フロントから1個ずつ、計2個減らした。
結果的に低負荷時では以前に近い静音性を確保。(前より若干うるさいけど
・PCをシャットダウンしてもUSB給電が停止しない問題
PCのUSB給電を検知する連動タップを使用しているので、PC側のUSB給電を停止できないと非常に困る。
→これはBIOSの設定を変更することで対処。
参考サイト→【Win10】PCをシャットダウンしてもUSB給電されてしまう場合の対処法
・OS起動前にUSB機器が通電/停止を繰り返し、起動に時間がかかる問題
これは謎現象だったんだけど、OS起動前にUSBハブに接続してるUSB機器が付いたり切れたりを繰り返し、OSが立ち上がるまで時間が掛かる。(5分近く掛かることもあったり
「USB機器をOS起動前に認識しようとしているけど、それがうまくいかずOSが起動できない。」そんな予測を立ててネットで情報収集。
→BIOSで「USB Legacy Support」の項目を無効に設定することで対処。
※ただし、USB接続のキーボードを使ってBIOS起動できなくなるので要注意。
さて、本題に入りましょう!
「PCが変わると音が変わるのか?」です。
ここからはDTMerのための超上級者向け自作PC講座です。(盛ってます
「どうせオーディオマニアのあさひだから変わるって言うんだろ?」
みなさんそう思っているでしょう。
どーせ、そう思われてるって自分だってわかってるんだ。カナシイ
結論から言うと変わります!!
冷静に考えて、オーディオIFを繋ぐUSBケーブル1つで音が変わるのに、
パーツ全取り換えして音が変わらない訳がないじゃん。ウム
常識ですよ、常識。(オイ
やはりDTM用自作PCたるもの、何よりも音が命なんですよ。
CPUの性能が云々、メモリは何ギガあったほうが良いとか、
スペックの話なんでどーでもいいんですよ。(ヨクナイ、お財布と相談して決めてください。
重要なのは音質、静音性。
静音性は非常に重要です。(マシンルームでもない限り
常に環境ノイズが乗っかってる状態で作業することになってしまいますから。
そして音質ですが、PCにおける音質とはなんぞや?と思うことでしょう。
今回私はDTM用の機材は同じものを使っているのにも関わらず、PCのパーツを変更したことで音質が変化するという体験をしたわけです。
そこで、音質面で影響の大きかったもの(あさひ調べ)を2点紹介します。
1、オーディオIFを繋ぐUSBポート
これは真っ先に試しました。
何故なら、最初にスピーカーを繋いだ時の出音がゴミ糞だったからです。(オイ
PC側で使用するUSBポートは、オーディオIFの規格と一致するポートを選びましょう。
例えばオーディオIF側がUSB2.0ならPC側もUSB2.0のポートを使用する、といった具合。
USBは上位互換のある規格ですが、どうも規格を合わせたほうが良いっぽい。
今回、使用するポートを2.0と3.0で比較したところ音質面で大きな違いを感じました。
(使用機材によって変化の度合いは変わるのかもしれないですが。)
2、電源ユニット
はい、影響度合いの大きかったパーツNo1は電源ユニットでした。
USBポートの選定を終えて音質は改善したんだけど、
「何かがおかしい・・」
モニター環境としては使えない音ではないけど、前のほうが音が良かった気がする。
なんかデジタル臭さを感じる音だったんだよね。
周波数レンジ、ダイナミックレンジ、分離感、解像度、全部が少しずつ何かおかしい・・
すごく平面的で量感のない死んだ音。
いろんな曲を聴いては考え込む日々。
そもそも自分が慣れてないだけで、実は今のほうが正しい出音なんじゃないかと葛藤。
スピーカーの電源ケーブルを光城精工の電源タップに繋いでみたり、
PCとラックの電源ケーブルを交換してみたり、ついでに接点クリーニングしたり。
いろいろ試したけどレスポンスが悪くて、根本的なところで音が死んでる感じがする。
可能性としては、電源ユニット、マザーボードあたりが影響してるのではないか。
簡単に交換したり比較できないし、電源ユニット自体が前の倍以上の値段だったし
認めたくなかったけど、結局出音が劣化してると昨日結論付けました。
もう自分の感覚を信じるしかないよね。
結論が出てしまえば、できることは前に使ってた電源ユニットに交換すること。
そして深夜に交換した結果、明らかに音が蘇りました。
ここまでが、経験に基づいた電源ユニットが音質に影響するという自分の主張です。
じゃあどういう電源ユニットを選べばいいの?って話です。
ここからが超上級者向けDTM用自作PC講座の本領発揮です。
そもそもPC用の電源ユニットにはアナログ制御とデジタル制御の2種類があるのを皆さんはご存じですか?
私は知りませんでした!(オイ ですが、ドヤ顔で語ります。w
電源ユニットには負荷の変動に応じた電圧制御をアナログ回路で行うもの(アナログ制御)、
そしてホスト側と負荷側で通信を行い電圧を制御をするもの(デジタル制御)、
この2種類があるんですね。
そして昨今のCPU、GPUの消費電力の増大に合わせ、より高い効率で電力を供給する為にデジタル制御の電源ユニットが増えてきているわけですね。
(デジタル制御には軽量化等々ほかにもメリットが色々あるらしい。)
そしてこのアナログ制御とデジタル制御の違いが音質に影響を与えてるっぽい。
(一応、明言を避けます。w)
PCオーディオ界隈ではデジタル制御よりアナログ制御を好むとどこかの記事で見た。
さて、今回自分が買った電源はコルセアのHX1000i 2022。
メーカーの製品ページを確認すると「完全デジタル電源」という表記があるんですね。
一方、今まで自分が使っていた電源は同じコルセアのHX750i。
こちらは完全デジタル電源とは書いてない。
そして何故か、出力の低いHX750iのほうがHX1000iよりも重量がある気がする・・・
つまり・・HX750iのほうがアナログ回路がしっかりしてるんじゃないかと予想。ウム
音を変えたくなかったから同じシリーズを買ったつもりが、
実は同じシリーズが全然違う設計になってた説。グヌヌ・・・
ちなみに、電源ユニットはUSBで接続することでPCから色々制御できるようになるけど、
その機能は一切使ってないです。(HXiシリーズ買う意味全くないww)
さらにこの問題は根深くてですね、
基本的にPCの電源ユニットってデジタル制御、アナログ制御の明記がない物が多いらしい。
そしてチラ見した情報だと、Seasonicの電源ユニットはアナログ制御らしい・・
Seasonicかコルセアで悩んだんだよなぁ。。グヌヌ・・
ということで、DTM用PC作るなら電源ユニットはSeasonic買ったほうが良い説です。
少なくとも、アナログ制御とデジタル制御を意識して電源ユニットを選んだほうが良いと思います。
これを知らずに電源ユニットを選ぶと、実は電源ユニットのせいで音質が劣化してるのに
それに気付かず「このスピーカーはこういう音なんだ」と受け入れてしまうかもしれない訳ですね。
私は受け入れてしまいそうになりました。
なんと恐ろしい話なのでしょう。
この記事はDTM用にPCを自作する人にはマジで参考にしてほしい。
そして私。
電源ユニットを元に戻して音が蘇ったのはいいけど、
これもう生産完了品なんだけど・・ww
自分もSeasonicを買うしかないということですなぁ。
ちなみに電源容量が750Wに減ったので、ベンチマーク中は前よりうるさくなりました。w
以上です。ノ