医療者としての覚悟
この状態で治癒させていくというのは余程自信がなければできないです。
それにも増して患者さんへの精神的なケアが凄くありますよね。
この記事を読んで思ったのは治癒方法だけではありません。
常に手探りで患者さんの緊急事態には備えられるように抗生物質は手渡していてちゃんと安心させている。
人間の治癒とは何なのかを深く考えさせられます。
以前テレビで外国の少数島民の漁業だけをやっている島に日本の医師が行ったというのを見たことがあります。
そこには怪我をして大腿骨が露出しているのに魚をとって普通に生活しいる人がいました。
怪我してから数ヶ月たっていたと思います。
そんな状態では感染が恐ろしくて放置できませんよね。
しかし、医療のないそんな場所なので仕方がないとは思いますが、そんな状態でも潜って魚を捕れるという事実です。
人間は精神で生きているとよく言われたりします。
何の処置もせず生きようとする力だけでそんなふうになれるんだなとその時は思いました。
このHPにでてくる患者さんも色んな方法で効果があっただけではなく、先生からの言葉の治療は大きかったのではないかと思います。
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多分,〇〇大学病院整形外科の先生たちは「プレートが露出していて何か起きたらどうするのか」と考え,「何か起きる前に大腿切断すれば何も起きない」と考えたと推察する。これは「目玉を摘出しておけば白内障にならない」,「胃を切除しておけば胃癌にならない」,「脳を切除しておけば脳腫瘍にならない」という発想である。
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切除して治ったというのなら、切れば、そのものが病気になる必要はないという貧相な発想と
何かあったらあってから考えたら良い。
という発想では、医師としての覚悟が全く違いますよね。
この先生も患者と一緒に戦っているんだなと思います。
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あなたはまだ若いので実感がないと思うが,あなたよりあなたのご両親が先に死ぬのはほぼ間違いない事実だ。だから,いずれ親が死ぬ日が来ると考え,その時までに一人で生きていく手段を考えていい時期だと思う。
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生きていくということはある意味戦いです。
歴史を見ても戦争は放棄したくても放棄することができない。
好むと好まざるとにかかわらず歴史はくり返しています。
それが現実です。
きっと戦うことは人間の本質なんだろうと思います。
家族の中だけでも主義主張の違いから争いはあります。
大事なことはその後です。
勝者が敗者にどういう立ち位置になったかによって違いがあると思います。
この子への覚悟を認識させ生きていく糧をも示唆することと、崖っぷちに立っているということを意識させたことも治癒につながったと思います。
医学の常識を遙かに超えることが精神によって引き起こすことができる。
それは事実だろうと思います。
今医療が人に一番伝えなければならないことってこういうことなんじゃないかなと思います。
方法論だけでは絶対にうまくいくはずがないということをこの事実は教えてくれているのではないかなと思っています。
ホントに勉強になりました。