愛猫が迷子になったら
もしも愛する猫ちゃんが迷子になってしまったら、どのように探せばよいでしょうか?また、迷子にならないようにするために注意すべきことは何でしょうか?今回は愛猫が迷子になってしまった場合の探し方と、迷子にならないために普段どんなことに気をつければいいのかについてご紹介します。
探し方のポイント
まずは逃げた周辺をよく探しましょう。迷子になってから早く探しに行けば行くほど見つかる確率は高くなります。猫はよっぽどのことがない限り、すぐには遠くに行かないものです。普段お外に出ている子でも、いつも見かける場所を中心に注意深く探してみましょう。帰ってこない場合でも、おうち周辺の場所を中心に探すと良いでしょう。迷子になってしまった場合、猫は恐怖を感じて隠れたりすることが多いので、車の下、縁の下、狭い建物の間、茂みの中など、猫がじっとしていそうな場所を中心に、目線を低くして注意深く探すのがポイントです。要所要所で、小さくやさしい声で名前を呼びながら、返事がないかよく耳を澄ましてみましょう。そして逃げた場所を中心に少しずつ移動して範囲を広げていきましょう。
探しに行く際には、懐中電灯や、もし見つかった時のためのキャットフード、抱っこする時のバスタオル、キャリーケースなどを持っていくと良いでしょう。そして、自分で探しながら、出会った人にはなるべく情報提供をお願いしましょう。特に、ペットを飼っている方や目線の低い子供は協力的であることが多いようです。
各施設に連絡をする
もしも愛猫が行方不明になってすぐに見つからなかった場合は情報が集まる場所に連絡することが重要です。
・保健所・・・首輪をつけておらず、野良猫と間違われて保健所に連れて行かれてしまうと、数日で処分されてしまう可能性が あります。出来れば毎日でも連絡をしてみましょう。また、行政区域の境近くにいる場合は、近隣の保健所にも必ず連絡をしてください。保健所同士は横の連絡がないため、連絡先を間違えると愛猫を見つけることができなくなってしまうことがあるため注意が必要です。
・警察署(交番)・・・飼い猫と思われるものは、拾得物扱いで警察署や派出所に届けられている場合があります。近所だけでなく、近隣数ヶ所にも連絡をしておきましょう。
・動物病院・・・動物病院はペットの情報が集まりやすい場所です。自分のかかりつけの病院だけでなく、近所の動物病院全てに連絡をとってみましょう。
・清掃局・・・万が一交通事故などで亡くなってしまった可能性もあるため、遺体を回収する清掃局にも問い合わせをしておきましょう。
・動物保護団体・・・迷子猫の情報だけでなく、捜索の協力をしてくれることもあるので動物保護団体にも連絡しましょう。
チラシを作成する
より多くの人に協力を頼むにはチラシやポスターが効果的です。
B5くらいの手にとりやすい大きさの紙に以下を明記しましょう。
1、猫を探していること
2、全身が大きく映っている写真
3、猫の情報(年齢、性別、模様、首輪の有無、見た目の特徴、いなくなった場所や日時)
4、連絡先(名前、電話番号)
家にパソコンとプリンターがあれば比較的簡単に作れると思いますが、家庭用プリンターだと濡れるとインクがにじんでしまうため、配るものはコピーを取ったものを使うようにしましょう。また、連絡先はイタズラ電話も多いため仮名でも構いません。
完成したらまず、先述の連絡をとった施設に送り、動物病院には待合室などに張ってもらうようにお願いしましょう。その他、地域の人が集まる場所、スーパーや銀行、郵便局、駅などにも貼ってもらうようにお願いしてみましょう。なるべく多くの場所に張ってもらうことが発見に繋がります。もし見つかった場合には必ずそれを撤去しなければいけないため、どこにお願いをしたのかは必ず一覧表にして記録しておきましょう。また、駅前や商店街などで事情を説明して一枚ずつ道行く人に配っても良いでしょう。
その他の方法
最近ではペットの迷子情報を掲載してくれる愛護団体のホームページもいくつもあるため、お願いをすればより情報を広めることが出来ます。地域のフリー情報誌や新聞の折込チラシを利用してみるのも一つの手段です。また、迷子になったペットを探す専門家、ペット探偵もいます。そのように自分で探すだけでは不安な場合は、そういった方々にお願いしてみましょう。さらに、SNS(特にTwitter)などでも先述のチラシをデータ化して多くの方に捜索のお願いする方法もあります。拡散力が速く、多くの人の目にもつきやすいため、SNSを使っての捜索は極めて効果的です。
愛猫を迷子にしないために
愛猫を迷子にさせないためにも脱走対策がとても重要です。
私たちにできる脱走対策として以下の対策が挙げられます。
1、猫が脱走しそうな窓は開けない
2、猫用脱走防止用の扉やパーテーションなどの利用
3、網戸やドアにストッパーをつける
もし迷子になった場合でも、首輪などでおうちに関する情報を何か持っていたら、愛猫が見つかる可能性は高くなります。そのため、室内飼育の猫でも普段から首輪をつけておいたほうが安心です。しかし中には、首輪がどこかに引っかかりそうで怖いので付けたくない、という話も聞きます。最近では猫用の首輪は、万が一どこかに引っかかると首輪が伸びて首を締めないようになっているものも多くあります。またマイクロチップならば、落としたり、引っかかる心配もありません。万が一、迷子になってしまったことを考えての事前の対策も大切です。
おわりに
愛猫を迷子にしないためにも常に飼育環境に気を配り、なるべく完全室内飼育をするようにしましょう。猫の本能によるものや飼い主さん側の不注意など、猫が脱走してしまう理由はさまざまですが、脱走してしまうと、愛猫を危険な目に遭わせてしまう可能性もあるので、日頃からしっかりと脱走防止対策を行うようにしましょう。