離婚する前の「生活設計」?
千葉ファミリー相談室に相談に来られる方の中に、
離婚はしたものの、離婚後、予想以上に経済的に困窮してしまった、
持っていた預金がすぐに底をついてしまった、なかなか就職先が見つからなかった、
ひとり親にどのような支援があるのか知らなかった等の話を聞くことがあります。
そこで、
離婚するかどうか考える際、離婚になった場合、どのような生活を送ることになるか、
離婚する前に、離婚後の「生活設計」を考えておくことが重要です。
離婚前は、家庭内が混乱し、大きなストレスを抱え、精神的にも辛い時期ですが、
離婚すると、経済的にも生活面でもこれまでとは大きく違う生活を送ることになるので、
離婚する前に離婚後の「生活設計」を考えておくことが重要です。
離婚後の「生活設計」をする上で、必要な情報を提供しているのが、
千葉市の場合、各区にある「保健福祉センター」の中の「こども家庭課」等です。
その業務の詳細は、千葉市役所のホームページの中にある「ひとり親家庭の方などのために」に紹介されています。
千葉市のHP:ひとり親家庭の方などのために
このサイトには、
①ひとり親家庭の方などへの手当(児童扶養手当等)
②ひとり親家庭の方などへの医療費助成
③ひとり親家庭の方などへの就労支援(「母子家庭等就業・自立支援センター」)
④ひとり親家庭の方などへの資金の貸付(母子及び父子並びに寡婦福祉資金等)
⑤ひとり親家庭の方などへのその他の支援等が説明されています。
「千葉市ひとり親家庭福祉会」のことも紹介されています。
また、「こども家庭課」には、「母子・父子自立支援員」というひとり親の方の支援に関する専門の職員がいて、
お子さんや家庭や福祉資金の貸付等について電話相談や来所相談に応じています。
千葉ファミリー相談室は、県内市区町村の母子・父子自立支援員の方に対し、
養育費や面会交流等について講演をしたり、具体的な相談事例の対応等について助言を行っています。
千葉市役所のホームページの中にある「ひとり親家庭の方などのために」を確認した上で、
「こども家庭課」の職員や「母子・父子自立支援員」に、離婚後の種々の支援の説明を受けて、
こんなはずではなかったということにならないよう、離婚する前に、離婚後の「生活設計」を考えてみてください。
このコラムを書いたのは・・・
内閣府認可の「公益社団法人 家庭問題情報センター」の傘下にある全国組織の団体。平成6年に、よりよい社会の形成の推進に寄与することを目的として開設され、元家庭裁判所調査官、元法務技官、臨床心理士、スクールカウンセラー、調停委員経験者などで構成される。家庭問題の解決、児童の健全育成、高齢者等の福祉の増進に資するため、後見活動、面会交流支援、相談・カウンセリング、講師派遣活動、証人活動などを行っている。