猫はまたたびに蚊よけを期待?!
4月、春の陽気が楽しいなぁと思いきや夏日な日もあり、温暖化の影響でしょうか暑さが早く近づいてきているように感じられます。
窓を開けると寝過ごしやすい気候の夜に、猫様のせいで網戸の役目をはたしていない窓からさっそく蚊の襲撃を受け寝不足となり蚊よけグッズを買わねばと思い、そういえばマタタビって蚊よけ効果あったよなとマタタビを調べてみることにしました。
マタタビといえば、猫にまたたびということわざがあるくらい猫の好物です。
葉や枝、市販されているマタタビの粉に体をスリスリ擦り付けたり、興奮して転げまわったりと酔っぱらったような姿をみせます。これをマタタビ踊りというそうです。
と、今までこれくらいの認知でしたが、2021年にマタタビは蚊よけのためという研究報告が登場し、世間が騒然になったとかならないとか。
猫がマタタビに反応するのはマタタビラクトンなどの化学物質だと考えられていましたが、
ネペタラクトールという新たな化学物質が見つかりました。
マタタビ反応の実験を重ねるうちに、猫がマタタビに反応するのは気持ちよくなってごろんと転げまわっているのではなく、マタタビを顔や体にこすり付けることが目的で、それは蚊よけのためということが解明されたのです。
猫がマタタビと同じような反応を示す植物にキャットニップという西洋ハーブがあります。
キャットニップはネペタラクトールとよく似た構造を持つネペタラクトンが含まれており、マタタビと同様の作用を起こします。
マタタビ反応した猫の脳内ではオピオイド系と言われる、ヒトでは多幸や鎮痛にかかわる神経系が活性化されていることも明らかにされましたが、マタタビ反応による蚊の防御とオピオイド系の関係についてはまだ解明できていません。
マタタビやキャットニップに反応する動物は、ライオン、ヒョウ、ジャガーなど十数種類のネコ科動物で確認されていますが、なぜネコ科動物だけが反応するのか、約3割の猫はマタタビに反応しないのかなどまだまだ解らないことが多いようですが、解明されるのが楽しみですね。(仔猫(性成熟期である8か月齢頃まで)は反応しないそうです)
ちなみに、マタタビのネペタラクトールは人にも効果ありなんだとか!
しかし、葉をこすり付けないといけないんだよな・・・。
やっぱり市販の虫よけスプレーを買うのが今のところベストなようです・・・。