戦火を越えて(1965)OTETS SOLDATA
〈プレスより〉
スタッフ
監督・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レゾ・チヘイゼ
脚本・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スリコ・ジゲンティ
撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レフ・スーホフ
音楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スルハン・ツィンツァーゼ
美術・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ズラブ・メドマリアシビーリ
ニーカ・カズベーギ
キャスト
ゲオルギー・マハラシビーリ・・・セルゴ・ザカリアーゼ
マルタ・・・・・・・・・・・・・・・・・ケテワン・ボショリシビーリ
ニキーフォロフ・・・・・・・・・ウラジミール・プリワツェア
エルソフ・・・・・・・・・・・・・・・・・アレクサンドル・レベデフ
ゴルバテンカ・・・・・・・・・ウラジミール・コロコルチョフ
解説
あらゆる人々を悲劇のなかにまきこみ、引き裂いた苛酷な第二次世界大戦の歴史のなかに、人間の持つ愛と勇気をくりかえしヒューマンな感動で謳いあげてきたソヴィエト映画が、「誓いの休暇」、「人間の運命」「怒りと響きの戦場」などに続いて放つ秀作である。
物語の主人公は、グルジアの老農夫。祖国防衛の戦いに参加した一人息子の安否を気づかい、はるばる戦場まで会いに尋ねてゆく。年老いた身で一兵士となり、苦難の戦火を越えて進む農夫の勇気と素朴な人間愛を、あるときは苛烈な戦斗のなかに、あるときはユーモアに満ちた日常生活のエピソのなかに、淡々と、それでいて深い感動をこめて描き上げた作品である。
監督はレゾ・チヘイゼ。ソヴィエト映画界に独自の位置をしめるグルジア映画の鬼才で、処女短篇をアレクサンドル・ドヴジェンコに認められて以来、「我が団地」「秘宝」、「海の行路」など、多くの作品を監督している。
主人公の老農夫ゲオルギーには、映画生活三〇年のベテラン俳優セルゴ・ザカリアーゼが扮し、人間味溢れる好演を見せて、六五年度モスクウ映画祭の主演男優賞を獲得している。
その他、ケテワン・ボショリシビーリ、ウラジミール・プリワリツェフ等の出演で、脚本はスリコ・ジゲンティ、撮影をレフ・スーホフとアルチール・フィリパシビーリ、音楽をスルハン・ツィンツァーゼが担当している。
(上映時間一時間三一分)
〈DVDソフト〉
ソ連の戦争映画の中でも、大のお気に入りの作品なのですが、残念ながら国内では未ソフト化です。しかし、下記の海外版のDVDには嬉しいことに日本語字幕が入っています。