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Fuya Photo

Zhiyun MOLUS G60 買った話

2023.04.27 07:34

筆者が仕事で撮影する物撮りについては、その大半がLEDの定常光によるライディングによって行われている


近年、中国生メーカーが定常光ライトのジャンルに本格的な参入をしてきているので、面白い定常光ライトが数多く発売されている


そんなある日、非常に小型で60Wの出力を持ったLEDライトが目に止まった。価格は4万円ほど

とりあえず購入してみて、しばらく仕事やプライベートで使用したのでレビューしていこうと思う



外観



発光面


本体下部に角度調整機構付きの三脚穴を備えている

側面には大型のファンを備える

背面は光量と色温を調整するダイヤル

上面は吸気ポートと電源ボタン



リフレクターはオリジナル規格


片手に乗る大きさ

スペック

消費電力:60w

色温範囲:2700k-6500k

照度:2367lux (1m)

重量:300g

冷却:自動制御

CRI:96

APP制御:Bluetoothによるアプリ制御

ネジ穴:1/4“

作動環境:-10℃-40℃


スペックだけ見ると割と凡庸なライトだが、特筆すべきはその大きさ



G60はバッテリー非内蔵なので、外部ソース電源となる


入力方法はDCジャック or USB-Cの2パターン

筆者は利便性からUSB-CによるPD入力を利用している


モニターには光量と色温の表示モニターあり、PDの入力ワット数の表示もある


60Wのライトなので、80wクラスのPD対応電源を用意すれば100%光量を利用できる


ためにし18wのアダプターを使用したがG60の光量はMAXで10%未満となった


(もしかしたらUSBケーブルの長さによる損失もあるのかも)


テスト撮影

私、個人の使用方法としては、AC接続ではなく、モバイルバッテリーによる給電が大半

本製品の電力消費は60wで、対応するPDバッテリーは色々とあるが、筆者は下のリンクのバッテリーを使用している

30000mAhで100W出力が可能なタイプだ

これならMacBookも充電できる


バッテリーはポケットに、ライトはライトスタンドに付けて手持ちで撮影してみた

ライトとバッテリーをつなぐ、かなり長いC to Cのケーブルが必要になる


小型とは言え60wもあれば十分な光量を確保できる

MAZDA3を適当にライティングし、何枚か合成した写真

ライトにはリフレクターが装着されているが、限りなく線の光源に近いので、面光源を得ようとするときには、ソフトボックスなどのアクセサリーを使用する必要がある



また、夜間や暗い場所での洗車や作業にも十分役に立つ



キャンプで重宝した

運用方法

私は基本的に1人でライティングすることが多い

定常光による長時間露光(6〜8秒)なのでライトと被写体の距離や秒数で明るさが大きく変化してしまう、

撮影後に現像する際にある程度はトーンを揃えられるが、出来れば撮影中にトーンは揃えておきたい

その際の問題点は、画像確認のために被写体(車やバイク)からカメラまで明るさを確認する為に往復しなければならない

これが撮影では非常にネックになる


そこで、カメラのWi-Fi機能を使用して、スマホに映像を飛ばすことにした

この方法なら遠隔でシャッターを切れるし、画角やライティングの確認も可能だ

しかし、カメラ内蔵のWi-Fiでは通信可能距離に限界がある

Canon EOS R6では環境にもよるが、まともに使うならおよそ10mが限界


なので、今回はDJI製の映像転送システムを使用することにした


本来は動画撮影用のジンバルに使うものだ


カメラに上記の映像トランスミッターを接続する

トランスミッター本体にはジンバルに接続する用の端子があるが、これはカメラのホットシューと互換があるのでカメラ上部に固定できる


カメラのHDMIとUSB-C端子を接続する

HDMIでモニターの映像を飛ばし、USB-Cでシャッターを制御する

トランスミッターで飛ばした電波は200mぐらいなら遅延も少なく届く能力がある


そして、飛んできた電波はスマホで受ける

スマホではDjiの専用のアプリで映像を受信

シャッターを切るだけではなく、絞りやシャッタースピード、ISO感度の変更も可能


一脚を逆さに使用し、持ち手にスマホクランプを装着して、先端にはライトをつける



スマホでは受け取った映像を確認しつつ、シャッターを切ることが出来る

使用した一脚は下記のもの

安価ながら必要十分な強度で、格納高も38cmと比較的コンパクト



手元ではカメラからの映像を受けることが出来る

手持ちのスマホクランプで一脚に固定する


ハイライトの載り方や画角チェックが可能に

このシステムでは、スマホからカメラ内の撮影した画像を参照する事はできないので、カメラの設定で撮影後に画像を確認する時間を数秒間設ける方法で撮影済み画像のチェックをしている


ソフトボックスを使用した例
純正で小型のソフトボックスが発売されている



Profotoの90cmオクタと比べるとミニチュアみたいなサイズ感

グリッドも付属




折りたたみ式で非常にコンパクトになる


バイクの撮影ではその効力を活かしきれないが、少なからずテクスチャや影に影響してくる



ライトスタンドに装着し、流し撮りをしてみた

60wもあればソフトボックス使用時でも、街灯にも負けない光量を確保できる



ボーエンズマウント

ボーエンズマウント変換もラインナップされている



これにより様々なライトアクセサリーが使用可能になる

まとめ

現段階で最もコンパクトなLEDライト

明るさは申し分なく、PD入力できる点が好印象

今後、アクセサリーが増えると嬉しい

ギャラリー