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kojinkai

詰めることに関する話。

2023.04.28 01:00

今日、中1は世界地図の小テストでした。

模試で把握した能力と比べて

良かった子は評価してますが、

それでも、満点の評価では

決してありません。


小テストの後、淡々とわたしは

生徒に語りました。


「今回、確かに覚えにくかった

ところはあったと思う。

しかし、覚えにくいところは

実は特定の地域に限定されてて、

そこは、実は少し詰めれば

覚えられたのではないか?

今後、中学でも定期テストや

実力テストが始まるけど、

今回のように単純に覚えれば良い

ところも詰められない子は

簡単に弾かれて上位には

上らないのではないか?

それを詰められないから、

曖昧なポジションにいるのではないか?

テストを受ける前に、満点にならないと

分かっているようなテスト対策は、

テスト対策といえるのか?

勉強ができて楽しい、上位を取れて

嬉しい、そんな感覚になりたくないのか?

うちは少なくとも、そうしたいと

思う子たちに育てたいと思っている。

毎回毎回、申し訳なさそうに

ダメな自分を露呈する学習って

つまらないのではないのか?

できる自分を証明するために

日々を積み重ねた方が

楽しいのではないか?

努力は能力を上回る、

年齢が上がるほどそうなる。

中学、高校、その後、

年齢を経るほどそうなる。

いつも完璧を示す意識で

日々をやりぬくことが

大切なのではないか?」


今回はかなり強く色々な問いを

生徒に浴びせました。


数人は反省したようで、

演習の時間に、振り返って

覚え直そうとする姿も

見られましたが、それは

ポーズに過ぎません。

家で覚え直して、始めて

本物なのです。


ひいては、し直しを宣言される前に

やり抜く子は、必ず上位に

君臨するでしょう。



さて、今回実はこのテストに

満点の子がいました。


小学3年から通う秘蔵っ子で、

小学生時代はなかなか1位に

ならなかった子ですが、

努力量は大したもので、

相変わらず全ての小テストに

毎回全振りで、わたしの与えるものの

価値を、分からずとも、

価値があると信じて

取り組んでくれる子です。

この1年は間違いなく、

この子は中学生でトップ3以内で

覇権を握ると思います。

上手くいけば1位も狙えるかと思います。



中学生になり、部活なんかが始まると

露骨に言い訳が始まり、

覚えきること、理解しきること、

そこから面白い世界が広がることの

価値を受け取れなくなる子が増えてきます。


何度も言いますが、それはある意味

競争社会のふるいであるとも言えます。


長く競争し続けるというのは、

ある意味ストレスのようにも

思えますが、人間にはストレスがないと

満足感も得にくいという研究が主流。

適度なストレスは常にあった方が

精神健康上いいし、

むしろプラスに働くというのが

通説なのです。


その、上昇気流に乗って行く

感覚に、中1全体を導いてゆきたい。

そう思っています。