4月22日土曜日、大通り沿いのアパートの3階、走り去る車の音を聞きながらこの文章を書いています。福岡を中心に演劇を中心とした表現活動をしております、ギムレットには早すぎる共同代表の下沖です。

近頃、公の文章を書く機会が増え時候の挨拶を調べることが多くなりました。その度に思うのは現在の感覚でも時候の挨拶に使われる言葉には、良い表現が溢れているということです。先日書いた文章では「惜春の候」という挨拶を用いました。これは文字通り春を惜しむ気持ちが込められたものですが、なるほどあれほど満開だった桜もすっかり散り、日によっては汗ばむ気温となった今、花粉症に悩まされこそしますがそれ以上に、浮かれるほどの陽気が心地よい季節へ馳せる思いを、たった漢字2文字で表現できる言葉があることに感動すら覚えます。春の走り去っていくのを惜しむ気持ちは今も昔も変わらないのだなと、感情を時代を超えて共有できたようで嬉しく思ったところでした。

さて、走り去って行く春を感じながら、走るといえば思いつくことがありませんか？

そうです、弊団体が5月5日(金/祝)にぽんプラザホールにて上演いたします「今ーちゃー」も、主人公が走り続ける舞台だ、ということです。

先日行われた第8回全国学生演劇祭において、弊団体の上演した「今ーちゃー」が大賞、審査員最優秀賞、観客賞第3位を受賞いたしました。この作品はもともと福岡学生演劇祭2022の囲み舞台において「ひとり」として上演し、大賞を含む三冠を受賞した作品を、プロセニアム舞台向けにブラッシュアップし改題したものです。

1度福岡で「ひとり」をご覧いただいた方にも、弊団体の作品を1度もご覧いただいたことのない方にも自信を持っておすすめできる作品となっております。

今回の公演は凱旋公演と、なんとも仰々しいですが弊団体としては「おもしろい舞台を福岡の皆さまに届けたい」その一心で作品制作に励んでおります。凱旋公演以降もさまざまな形で皆さまに作品をお届けできるよう頑張ってまいりますので、今後ともギムレットには早すぎるをどうぞよろしくお願いいたします。

ギムレットには早すぎる

第8回全国学生演劇祭　大賞・審査員最優秀賞受賞記念

凱旋公演

少年は呟く。まじうぜえし。少年は吐き捨てる。全然ちげえし。少年は喚く。いちいち構うなし。少年は怒る。いい加減しつけえし。少年は叫ぶ。お前にそれ関係ねえし。青年は語る。

〈公演日時〉

2023年5月5日（金/祝）

14:00- （13:30開場）

19:00- （18:30開場）

※上演時間は約70分を予定

〈会場〉

ぽんプラザホール

（福岡市博多区祇園8-3）

アクセス:福岡市営地下鉄七隈線 櫛田神社前駅2番出口すぐ

〈チケット〉

前売 2,000円

当日 2,500円

予約フォーム

https://www.quartet-online.net/ticket/gaisengimhaya

〈上演作品〉

①古典落語『たがや』

出演 松永琳太郎

②『今ーちゃー』

脚本 岡部竜弥（末席ユニットちりあくた）

演出 松永琳太郎

出演 山下万希

〈スタッフ〉

音響プラン 平野美羽

音響操作 加藤槙之助（よんもじオノマトペ）

照明プラン 村岡勇輔

照明操作 井上己新（学生劇団「いと」～italento～）

制作 古賀駿作、村岡勇輔、下沖悠人

〈団体紹介〉

2020年の年末に開催されたハンドメイド短編フェス「ロクコレ」参加団体の一つ、「集会ルロ」の作品に出演したメンバーの有志が集まり、2021年4月に結成。村岡、下沖が発起人となり松永、玉城を誘って旗揚げされた。その後2021年の「ロクコレ2」に参加した際、客演として出演していた山下も加入し現在の5人体制となる。

「おもしろい」演劇を目指す。何に「おもしろさ」を見出すかは団体作品の脚本・演出を担う村岡、下沖、松永によって全く異なる。演劇以外にも、落語やコントにも活動の幅を広げ、より実験的な創作を行う場として派生団体「ギムレットの作り方」も存在する。

これまでフェスを中心にさまざまな作品を団体名義で制作してきたが、2022.11.11-13に満を持して第1回自主公演「濃縮還元なましぼり」を開催。同年8月に開催された福岡学生演劇祭2022では大賞を含む三冠を受賞し2023年3月第8回全国学生演劇祭に推薦、「今ーちゃー」を上演し大賞・審査員最優秀賞・観客賞3位を受賞。2023.05には福岡ぽんプラザホールにて凱旋公演を行う。

〈ホームページ〉

ギムレットには早すぎるについて、これまでのこと、メンバーのこと、などなどお読みいただけます

https://gimhayaact.wixsite.com/-gimhaya