B4自己紹介 第5回 ラスト!
こんにちは。前回に引き続き、勉強している内容を紹介させていただきます。
私はいま、「Analogue Black Hole」について学んでいます。
まず、Black Holeとは、皆様もよくご存じの通り、一度吸い込まれたら光すら出てこられない超高密度天体のことです。
[Analogue]が、日本語で[類似性]といった意味を持つと分かると想像しやすいかもしれません。
Analogue Black Holeの学習というのはつまり、Black Holeに類似性のある(似ている)現象を考えています。
あの規格外なBlack Holeと類似性のある現象と言われても、ピンとこないと思いますが、その現象は意外と身近にあります。
例えば、お風呂の栓を抜いたときに、水が吸いこまれていく現象がそうです。
Black Holeと関係ないように見えますが、確かに類似性は見られるのです。
この例えでは、本物のBlack Holeに吸い込まれていく“光”と、お風呂の穴に吸い込まれていく“波(後述)”を対応させています。
Black Haleから十分遠いところでは、光は四方八方に飛んでいくことができます。しかし、ブラックホールの内側では、ブラックホールの外側に光は出ることができません。
同様に、お風呂の穴より十分遠いところで波を起こせば、波は四方八方に飛んでいくことができます。しかし、お風呂の穴に近いところで波を起こしても、波がお風呂の穴から遠くに逃れることができずに、穴に吸い込まれていってしまいます。Analogue Black Holeとはそのようなイメージです。
とはいえ、現時点で実験をしているわけではなく、実際にやっていることは、
流体が満たす関係式から、線素(ブラックホールの性質を表す)に対応するものを導き、特異点があるかないか(ブラックホールの特徴を考える上で大切なこと)の計算を追うことです。
一歩ずつ進んでいければよいなあと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回から3年生の回になります。お楽しみに!