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精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

断られたときに傷つく

2023.05.10 14:55



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



今日は、

「何かを

お願いして断られたとしても、

傷つく必要はない。」

というお話です。



なぜ

断られたら傷つくのか。


自分自身も

否定されたと感じるからです。





わたしの過去の話です。


わたしは

「見捨てられる」

恐怖が強かったです。

(今もまだあります。)



見捨てられる。

つまり、

1人になる。

孤独が怖いのです。



見捨てられないよう、

他人の期待に必死に応えていました。


お願い事は断らない。

どんなに大変でも

相手の要求に応えることで

わたしの誠意を伝えていました。




逆に、

わたしが誰かにお願い事をするときを

考えてみます。


わたし「○○ちゃん、

今度一緒に△△に来てほしい。」

「ごめん。

用事があって行けない。」

と、断られたとします。



「なぜ?

わたしだったら断らないのに。」

と、なります。



わたしは

要求に応えようと頑張っている。

周りも同じようにするのが

当たり前。

なのに断られた。



「わたしのことは大切じゃないの?」

と、思ってしまいます。


拒絶されたように感じて

傷つきます。





断られても

傷つかなくなったのは

「断られても

わたし自身を

拒絶しているわけではない。」

と、分かったからです。


これまでは

相手の行動で

自分は大切にされている、いないを

判断していました。



相手はただ

「行けない。」

と伝えただけ。


わたしの要望に応えてくれない。

=(イコール)

わたしは大切じゃない。

の、謎の方程式を破棄しました。





断られたときに傷つく人が

思い出してほしい言葉は

「断られることを怖がらない。」

です。


相手は

あなたが大切じゃないから

断るのではありません。


大切に思っていても

断るときはあります。




今はわたしも

無理なことは断っています。

できる範囲で相手に対応します。


相手の要望に

無理して応えなくなりました。


最初、断るのは勇気が必要でしたが、

「相手が大切でも断ることがある」

と自分で自分に経験させました。




線引きができるから、

お互い自立して付き合える。

断っても

断られても揺るがない関係性を

構築できる。