IN側カムセンサー交換他諸々
カムセンサー交換をしたいがために大がかりになりました。こちらを交換するにはインマニ外しが必要とのサービスマニュアルよりついでに交換できそうなものを一気にやっつけます。
※テクニックのある人は大丈夫なんでしょうけど、エアコンコンプレッサーからホースの切り離しが必要です。しっかりとガスを回収いただきましょう。
まずはガス抜きです。ヒューズを抜いてエンジンが止まるまで待ちます。(実際はいろんなところにガソリンが残っているので、何か容器で受けられるようにした置いた方がよいでしょう。)
次にオルタネーターを外します。つながっている端子とコネクタの切り離しを忘れずに。
冷却水を抜きます。3リッターくらい抜くようですが、今回は冷却水交換も兼ねているのでバケツ一杯分抜きました。大体4リッターくらいかな。
加圧タンクを外します。外したホースから冷却水が出てくるのでウエス等で受けておきます。
エアコンのチューブを抜きます。インマニ取るときにちょっと邪魔くさいです。ただし抜いておくだけで解放はしない方がよいでしょう。異物混入は大敵です。
タービンにつながるホール類とインテーク、ブレーキの負圧ホースやスロットルのプリヒーターなどつながっているホースをとにかく外していきます。
ホース類を分離したら、次はコネクターです。
最初にバルクヘッドハーネスコネクターを外します。コネクタはブラケットに横から刺さっているので間違えないようにしましょう。
クランクシャフトセンサーとウォーターチューブ温度センサーのコネクタを外します。(水温センサーコネクタの爪が折れた。気にしない)
パワステポンプにつながるコネクタを外す。
ノックセンサーコネクタを外す。
二次エアコンビバルブのコネクタを外す。このほかにカムセンサーコネクター、インテーク・エキゾーストオイルフローバルブのコネクター、スパークプラグのコネクタなどを外します。いろんなところがクリップで留まっていますが、容赦なく破壊していきます。(どうせ熱劣化している。)
本当はここまで外さなくてよいですが、スパークプラグのハーネスを外すときにエアーポンプも外しておくとこの後の工程が楽です。ついでに冷却水のジョイントホースも交換するので作業空間を確保します。
いよいよインマニASSYの切り離しです。フューエルラインのホースを切り離します。燃料が結構出てきますので、何かの容器で受けましょう。
外れました。インマニASSYは意外と軽いです。壮観な絵面ですね。この状態でインテークカムセンサーを交換します。めちゃくちゃ楽w
右も左も同じ品番です。ここでいったんエンジン側は放置。
インマニ側のホース交換を実施します。タンブルジェネレーターの座面はガスケットが残っているのでスクレーバーできれいにしていきます。
エンジンハーネスを外して、ホースを切り離せばタンブルジェネレーターは分離できます。今回インジェクター周りは分解しませんでした。
タンブルジェネレーターとインマニの間に入るガスケットはメタルガスケットでした。表裏はなさそうでしたが、痕跡を確認しながら両方とも同じように組付けました。内部はパーツクリーナーで洗浄しつつ、可動部分はちょっとだけ注油。
フューエルデリバリーチューブをホースで連結しますが、これがまたなかなか入らず苦労します。頑張るしかありません。正規の組付け手順ならそんなに苦労しないのかもしれません。
組付けが完了しました。ここまで出来たらエンジン側の作業に戻ります。ここまで作業日数は2日(実作業は5時間程度です。
冷却水のホースで見えるのに交換できないホースをついでに交換。割と柔らかかったですが、チューブ側の錆が進行しつつあったので、タイミング的にはよかったか?
また、ついでの謎の蓋を交換。こちらはカチカチでした。嵌める方がちょっと難しい。ほかにも「交換できるのであれば」と準備したものと次回用に準備しておこうとしていた部分がありましたが、すべてが自分のスキルと時間では対応不可であると判断したので、備忘録として残しておきます。
ノックセンサー:二次エアコンビバルブのパイプ下をハーネスが通っているため少しばらして交換しやすいようにしようとしましたが、二次エアコンビバルブが固定されているブラケットを外してもコネクタを通すことができず。二次エアコンビバルブを外すには、バルブの反対側のシリンダヘッドにつながるパイプも外す必要がある様子。そこにアクセスするにはタービン外しが必要そうだがタービン外しにはオイルラインのバラシが必要で、それには結局インマニを外す必要がありそう(別な方法はあるかもしれない)。という堂々巡りw。
2023/5/7追記:
タービン外しにはエキマニ等の排気系ばらしが必要でオイルラインはタービンに直接接続されている部分の分離でいける。
しかし、やはり今回は部品なく対応不可
壊れたら素直にお店に出しましょう。
タービン冷却ラインのゴムホースとタービン下にあるオイルラインボムホース:
これを外すにはやはりオイルラインの分解が必要なため時間が十分に取れる時じゃないとダメ。今回はパスすることにした。
ウォーターパイプASSYについている水温センサー
これは、クワ萬の手配ミスで年式違い品を頼んでしまった。初期型と後期型では品番が違うことに今更気が付いた。
オルタネーターを外せば交換は可能そうなので、次回交換。また、このウォーターパイプとクランクケースをつないでいる部分のOリングも準備していましたが、二次エアコンビバルブの取り外しが必須になったので、今回は見送り。無理やりにでもできそうではあったがリスクが高いのでやめました。
さて、インマニ外し時に破壊したこのコネクタ。素性を調べても「AMP」製であることしかわからず、グーグル先生の画像検索を実施したところ、下の写真の品番であることが分かりました。
173090-2の方です。現TE製で、かろうじて通販購入可能でした。また以前より破壊したまま(正確には自分で破壊はしていない。いつの間にか破損していた。)のスロットルコネクタもついでに交換。
これはコネクタに記載の番号「11858」で検索可能で通販可能でした。
リテーナーを外して1本ずつ抜くだけ。交換は簡単です。
最後にオイル投入口のOリングを交換して今回の大仕事は完了。現状復帰していきます。
今回は低トルク測定可能なトルクレンチを入手していたので一つ一つ規定トルクで締め上げていきました。
インマニガスケットは当然新品に交換です。ちょっとずつホース類の取り回し変更をしていきます。
また、以前より気になっていたタービン出口のホースに付くオイルミストですが、どうやらクランクケースからインマニやタービンインレットにつながるPVCホースから噴き出していた模様。
タイラップを二重に締め上げて様子見です。
組み上げ完成の図。3portソレノイドの位置や延長燃料ホースの取り回しを変更しています。以前より見た目がすっきりしました。タービン出口ホースのオイルミストの出方やインテーク内のオイル付着状態を考えると、オイルキャッチタンクの位置は再考の余地ありですね。