ローズの日、ローズの精油
近くにある市内のオープンガーデンに認定されているお宅のバラはいつ見ても奇麗です。
先日6月2日はローズの日でした。これはちょうどバラのシーズンであることと、語呂合わせでローズと読める他に、バラの産地で有名なブルガリアとの友好を築く意味も込めて設定されたそうです。
また本国ブルガリアでも毎年6月の第1週の日曜にバラの産地で知られるカザンラク市を中心にバラ祭りが開かれます。
カザンラク市のバラ祭り公式ページ→http://www.rosefestivalkazanlak.com/
ブルガリアのバラは主にダマスクローズと呼ばれるRosa damascena(ダマスセナ種)で、アロマテラピーに使用されるローズの精油の中でもローズ・オットーの抽出に使用される品種です。
多くは化粧品に使用されるローズウォーターの抽出に消費され、通常フローラルウォーターは精油の副産物と言われますが、実情はその逆のようです。フローラルウォーターの採取、つまりは精油ローズ・オットーは水蒸気蒸留法で抽出されていることもわかります。
ローズの精油にはもう一つローズ・アブソリュートがあります。これはRosa damascenaの他にフランスやトルコのRosa centifolia(センティフォリア種)が使用され、有機溶剤抽出法によって抽出。精油の他に主に香水産業に使用されています。
特にRosa centifoliaは大手ブランドの香水を調香するフレーバーの1つであり、その香りのノウハウを他に漏らさぬよう取引を行う詳細な産地や栽培方法はすべてシークレットです。
さて、ローズ・オットーとローズ・アブソリュートの香りはどちらがいいか・・・という話になるとこれは好みが分かれるところで、あくまで個人的な感想だと「雰囲気を感じる」のが前者、「答えはバラ1択」が後者といったところ。
ローズアブソリュートは溶剤が残っていてなんだか不安と訴える方もいるようですが、1%濃度に薄めて使用するのがアロマテラピーの大前提なので私はそれほど気にしていません。
むしろ気になるのはそのお値段。どちらもとても高価でインストラクターですら購入するタイミングを熟考する程ですから、細かな感想はアロマテラピーのお店やアロマ教室で体験してみてはいかがでしょうか。
6月16日(土)13:30~「ドライローズの蒸留教室」お席が1名様空いています。良かったらどうぞ。
<お年頃>
ローズの精油は女性の精神的不安を和らげたり気持ちを前向きにすると言われ、更年期障害の不定愁訴緩和に挙げられる精油。
そう言えば若い頃はバラの香りは少し香るだけで「無理」と感じていましたが最近はフローラルウォーターなら「わぁステキ♡」と思うように。
そんなお年頃が近いのでしょうかねぇ・・・。