Asian Peacebuilders Scholarship (APS)
「教育の語源」
「教育=エデュケーション」の語源はラテン語の「エデューコ」
内側から引き出すという意味の言葉からきている。
言葉て奥が深いですね。
日本語は「教える、育む」に対してラテン語起源とする英語では「内側から引き出す」です。
どちらが本質に近いか?
私は後者だと思います。
今回は「アジア平和構築人材奨学制度」について。
日本財団が支援するAsian Peacebuilders Scholarship(APS)制度が受付中です。
このプログラムは、近年情勢が不安定化するアジアに関する知識と平和構築の専門知識
の両方を兼ね備えた人材を育成するため、非英語圏のアジア諸国(日本、フィリピン、
インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、ベトナム、ミャンマー、ラオスなど)
出身の学生向けに日本財団が渡航費、学費、生活費など学位の取得にかかる費用を援助する
ものです。
フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学で政治学を履修し、コスタリカの国連平和大学で国
際平和学の学位を修めることで、デュアル・ディグリーを取得できます。
プログラム選考に合格すると、入学者全員に上記の奨学金が全額支給されます。
出願の締切は2018年7月6日(金)。
国連平和大学のWebサイトからオンラインで申し込む必要があり、
提出書類は以下となります。
「English Proficiency Test Scores Report
ーTOEFL( iBT71以上)or IELTS(5.5以上)」(英語力証明書)
「Statement of Purpose」(志望動機書)
「Letters of Recommendation」(推薦書)
「Official Undergraduate Transcripts and Copy of Diploma」
(卒業した大学の成績証明書、卒業証明書)
「Curriculum Vitae or Résumé」(履歴書)
「Copy of Passport」(パスポートのコピー)
「Marriage Certificate」(結婚証明書)
「Passport size photo」(パスポートサイズの写真)
準備する上でネックになるのは「英語力証明書」と「推薦書」でしょう。
去年まではTOEFLスコアのみ受付でしたが、今年からIELTSスコアでも対応可能になったよう
です。iBT71とIELTS5.5は大学の授業に追従するため最低限のスコアといえます。
英語の文献を読み込み、教授が説明する講義を理解して、自分の意見を英語で論理的に述
べ、アカデミックなライティングもできる必要があります。
ただ最初の語学力が低くてもフィリピンで語学研修があるので、キャッチアップする機会が
与えれています。中級と上級に分かれて集中的な語学訓練があります。
推薦書は過去お世話になった、本人の人柄を知っている3名以上の指導者からもらう必要があ
り、自分の志望動機を明確にして、英語で作成して推薦を獲得しなければなりません。
募集人員はわずか30名なので、競争率は高いでしょう。
毎年、青年海外協力隊経験者が何名かこのプログラムに参加しているようです。
特に国際協力や平和学に興味がある方にとっては、金銭的な負担なしで2つの修士号が取得
でき、世界中から集まってくる学生と共に学べるので、とても魅力的な制度です。
興味がある方は応募してみてはいかがでしょうか。
今日もご覧いただきありがとうございます。
ご意見、ご感想、ご提案、苦情いつでも大歓迎。遠慮なくコメント下さい。
ではまた今度。