あっけら〝カン〟と・・・

2018.06.04 14:01

月曜日。


週休日の朝は、相棒と少し遅く散歩に出かけた。


土手に差しかかる上り坂で、後ろから勢いよく響くエンジン音に、相棒のリードを手繰り寄せ、ちょっと道の端に寄って待っていると、スピードを緩めることなく黒の軽四が坂を駆け上がった。


軽四はそのままの勢いで橋の上にかかったところ、一瞬スピードを緩めたかと思うと、全開の運転席の窓から大きく前腕部を伸ばし、まるでフライングディスクを投げるように空き缶を川にポイっと放り投げて、一気に加速して行った。


実に手馴れた手順に、あっけにとられ、しばらくどうしようもない無力感に囚われてしまった。


橋を渡るコースは予定外だったが、さっきのドライバーのポイ捨て現場に行き、欄干から川を見下ろしてみた。


どう見ても、河岸の斜面の草むらにある、500ミリリットルの空き缶しか見当たらなかった。

しかも、2本。


まだそんなに汚れた感じがしなかったので、たぶん、あの缶が捨てられたモノだったんだろう。


だとすれば、さらに信じがたい事実を目の当たりにしたことになる。


空き缶は、某メーカーの第3のビールのモノだったのだ。


ポイ捨てのみならず、朝っぱらから飲酒運転していた疑いがあるワケで、もう、ホントに朝から、嫌ーな気分になってしまった。



散歩の道中で、毎朝見かけるお宅の栗の木。


白っぽい花が、満開から、一部は落花し始めている。


〝栗花落〟と書いて、〝つゆり〟と読む姓の方がいらっしゃるのだとか。


栗の花が落ちると、そろそろ梅雨入りということらしく、〝ついり〟とも読むようだ。


なかなか風情のある言葉だ。


休日の昼ごはんは、久々に肉を食べたくなった。


タマネギ、ピーマン、シメジに牛もも肉の薄切りを炒めて、焼肉のタレで和えただけのもの。いわゆるただの野菜炒めだが、シャクシャクした野菜類の食感が心地よく、ガッツリお腹いっぱい食べた。



昼ごはんのあと、少しだけ体を休めて、夕方、母を迎えに行く。


今日は、3ヶ月に1回のリハビリ会議。


リハビリ計画に、特に変わったことはない。


帰りに母をヘアカットに連れて行き、スーパーで買い物をして帰る。

昼ごはんが重かったので、晩ごはんは、アッサリ目で。


豚シャブサラダを載せた〝サラダ冷やし中華〟という感じの、名前のない料理。


タンパク質を補強するため、ツナ缶と半熟玉子を添えた。


味付けは、ごま風味ドレッシングと麺つゆとおいしいお酢。もう少し、酸味強めが良かったが、まぁ、美味しくいただいた。

トッピングに載せたのは、先日も買ったサクランボ。


今日は、ちゃんと品種を確認した。


山形県産〝紅さやか〟である。


前回より熟れ具合がよく、酸味の中に、控えめな甘味が感じられ、美味しかった。



まぁ、なんということのない、休日。


でも、これが、シアワセのカタチだと、ボクは知っている。


こんな1日が、1日でも長く続けばいい。それだけ。

(写真加工アプリ〝PicsArt〟を入れたので、少し試してみた。いちいちPhotoshopに転送しなくても、かなりお手軽に遊べるようだ。)