人の嫌がることをしてコミュニケーションを取る人
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
本人に
悪気はないかもしれないけれど、
人の嫌がることをして
コミュニケーションを
取る人がいます。
このような人と出会ったときは
距離を取るか
「やめてください。」
と、言わなければいけません。
なぜなら
相手は
そのコミュニケーション方法しか
知らないからです。
電車に乗っていると
親子連れがいました。
父親が
息子さんにデコピンしています。
父親は
コミュニケーションの
つもりなのかもしれません。
しかし、
息子さんは少し痛そうで
嫌がっているように見えました。
なぜそう見えたからと言うと
幼少期のわたしと
かぶったからです。
わたしが小さいとき、
父はわたしと弟に
嫌がることばかりをしていました。
少し痛みの伴う
ちょっかいを出します。
父なりの
コミュニケーション
だったのかもしれませんが、
わたしは嫌でした。
「やめて。」
と言ってもやめてくれないので
反抗を諦め、
耐えるようになりました。
大人になってからも、
人の嫌がる方法で
コミュニケーションを取る人と
出会うときがあります。
・人の揚げ足を取る
・マウントを取る
などです。
聞き流していても
何度も続くとすり減ります。
わたしの身近に
このような方がいたので、
勇気を出して
「やめてほしい。」
と伝えました。
しかし
「なんでそんなに嫌がるの?
コミュニケーションじゃん。」
と、言われました。
向こうとしては
悪気はありません。
悪気がないので
わたしが嫌がっていることを
やめませんでした。
もしかしたら
相手はこの方法でしか
コミュニケーションを
取れないのかもしれません。
子どものときは
耐えるしかなかったですが、
わたしはもう大人。
自分の身は自分で守れます。
やめてと言って
やめてくれなかったので
距離を取りました。
離れてよかったと
今でも思います。
振り返れば、
ちょっかいを出すのは
父なりの愛情表現
だったのかもしれません。
しかし
相手が嫌がるのであれば
愛ではないのです。
コミュニケーションは
一方的なものではありません。
やめてと言っても
やめないのであれば、
関係性は破綻します。
「このくらい言ってもいいだろう。」
「このくらいやってもいいだろう。」
ではないのです。