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waka-nudité Debut Exhibition@札幌・鴨々堂ギャラリーオーナーとの出会いと大島紬

2018.06.04 19:22

鴨々川の辺りに建つ古民家、鴨々堂ギャラリー。

ススキノの外れ、このあたりは、昔、花街で遊郭や芸者の置屋がたくさんあった場所。

鴨々堂さんは、以前は置屋でした。

 http://kamokamodo.com/about/


鴨々堂店主の石川さんは、このススキノの歴史を伝えようと、様々なプロジェクトを

主催されている。また、元・古民家鑑定士の資格をも持ち、精力的に活動されている。


歴史や文化を今に、後世によみがえらせると言う活動は、深く関われば関わるほど

様々な権力や、事象には、一喜一憂。怒りを通り越して落胆することも多く、


また、その探求には、地平線が見えなくて、

そして先人の息遣いに想いに生き様に、人としての生き方や愛情や、人間の根源を肌身に

沁みる。時には、霊的なことにも遭遇する。


私もこの10年。大島紬、大島紬誕生地界隈の歴史や文化に携わりながら

様々な経験をした。一喜一憂、落胆だけではなく、

人間の情の深さや、そこに息づく今の職人さんや人々に助けられ

愛情を知る。





鴨々堂の店主、圭子さんとは、今回初対面でしたが

私が宿泊するホテル近くにお住まいがあるので、朝は一緒に中島公園を散歩したり

夜は、インタビューと称して深い話をしたり、話が長くなり過ぎて

夕食は、札幌ご当地のコンビニ、セイコマのお惣菜になったりした。


そして

同じような体験をしていることも


そして、走り過ぎてダウンして、点滴を打って復活する

とどまることを知らない性質も似ていたので

会話は止まらず、毎日が修学旅行のようだった。


そうそう、

そして、底抜けのお笑い道場な質も似ていたので

次の日に笑いの余震が起こるほど、笑い転げ過ぎて、笑い時にするほどな時間が多かった。


撤去撤収は、別の日に1日、用意していたのだが、笑いすぎて

片付けの手が進まず(3.5人の人力で臨んだ撤収。。。なはず)

夜遅くになってしまった。




不思議なことに、

いや、不思議ではなく、用意されていた出会いが鴨々堂さんでは

たくさんあった。


店主の圭子さんとの出会いもそうですが、

Exhibition前の設営の時も、偶然、鴨々堂さんへ、鴨々川・ノスタルジア・ススキノツアー

のボランティアで来られた女性の方は、大島紬を愛する方。

大島紬のことを熱く語り合って設営が終わったのは、午後10時になってしまった。


職人さんたちに助けられ、職人文化の中にいたからこそ、

その土地の文化に歴史に、夢中になっていたからこそ私の中にある

大島紬の世界。


そして、ただただ、私は、大島紬の美しさと、愛情深さが大好きだ!!!

大興奮のまま、夜は眠れなかった。



そして次の日、

大島紬を愛する方が、仙台から日帰りでExhibitionへお越しくださいました。

どなたかからかのご紹介ではなく、インターネットでExhibitionの情報を

知られた方。


大島紬らしいストールが欲しいと。


泣きたいほど嬉しかった。

うちでしか製作していない「白泥染め」

そして、うちのストール布地の特徴は、極細繊維を繊細に織り上げた布地。

日本で1箇所でしか織り上げられないストール布地は、富士山麓の古くからの

絹織物の山地にある織元さんで製作されたもの。


極限に細く撚った糸を織るには、ある特別な加工をしなくては織ることができない。

それは、大島紬の糸を製作する時の「糊貼り」の工程と似ている。



何でしょうか?

嬉しくて、きっと裏話なんかしたんでしょうね。私。

とてもとても嬉しかった。




また、撤去が終わって

店主の圭子さんからのインタビューを受けた。

写真の書籍は圭子さんが書かれたもの。彼女は歴史書なども手がけられている。

その彼女からのインタビューは、色のこと、染めのこと、大島紬のこと、

伝承することへの思いなどなどだったが、


話していくうちに、自身の深いところにある想いや、

邁進できるパワーの源が明瞭になっていた。


そんな時に、

その絶妙なタイミングで、東京のExhibitionで出会ったお客様。ご主人の

お祖母さまが大島紬の織り工さんだった方からメッセージが届きました。




その次の日も、休暇で訪れた支笏湖の旅館で、仲居さんがテレビのつけると

奄美大島の番組で、ものづくりに迷った時にいつも思い出す

田中一村の手紙なのですが、一村の絵が画面から。と。


大島紬誕生地・奄美大島から北海道までの距離は

大島紬一反を織る為に必要な糸の長さと同じだからでしょうか?

駄目押しのように、「大島紬」のことがシンクロした。




続く〜