Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

裸の眼。

2023.05.05 15:00

Naoyaです。

「第3の目を開きたいんだけど、どうしたらいいの?」

以前、知り合いの女性からそんな質問を投げかけられました。そんなもん開いてどうするんだろうか?実際に開いちゃって、見なくていいものが見えちゃったらどうするんだろうか?何かあったときに自分で対処できるんだろうか?ふとそんなことを思いましたが、そんなやり方なんて知らないので、さらっとスルーしました。まぁ、たとえ知っていたとしても危険なので教えません。

世の中の見なくていいものは、見ないままでいいと思っています。

あまりにいろんなもので溢れ返っている今の時代。見えているものをさらにはっきり見たいと思い、見えてないものを暴いて見たいと思う人がとても多いと感じています。第3の目の質問をしてきた知人も、特殊な能力で見えないものが見たいと思ったんだと思います。でも、見えていないものは見る必要がないんです。見る必要があれば勝手に見えてくるからです。

最近、老眼鏡が手放せません。視力はかなりいいので遠くのものは見えますが、近くの細かいものを見るときには老眼鏡を必ず使います。昔は眼鏡に憧れて、伊達眼鏡を何個も持っていたことがありますが、今はできることなら眼鏡をかけずに裸眼でいたいと思っています。

最近は見えているものでも、見ずにスルーしてしまうことが本当に多くなりました。見えないものもそのまま見ないままでスルーしてしまうことが多いのです。自分がいかに視覚で得る情報に頼っているのかを痛感していて、なるべく目を使わない時間も増やしています。たとえば浴室を真っ暗にして入浴するとか、スマホを必要以外に使わないようにするなど、ちょっとでも目を休めるようにしています。情報の取捨選択がより大切な時代になってきています。

「あなたの学びは本を読むことじゃないです」

清明神社の宮司さんから、以前そんなお告げを託されたことがありました。自分としてもそれを実感していたので、最近は活字を読むことも少なくなってます。本から得る知識がベネフィットをもたらす一方で、邪魔をする障害物になり得るのを感じることがあります。お世話になっている京都の整体の先生からも、そんなような指摘をされたことがありました。老眼が進んでいることは自分の中で悲観的なことではなくて、目から情報をそんなに得なくていいということ、見えないものは見なくていいということなのかもしれません。

今日は二十四節気の7番目、立夏です。暦の上ではここから夏。眩しい光で満ち溢れ、すべてが陽の下で明るみに晒される季節だからこそ、あえて「見ない」という選択や意識が大切だと思っています。見なくていいものは、見ないままでいいんです。