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なつみの里だより

【コラム】森林のデザイン2

2018.06.03 11:36

「草を刈る」


田舎の暮らしの中で、

かなり重要な仕事のひとつ。


草刈機がなかったころは、

すべて手刈りだったのだから、

どんなに大変だっただろう。



今、山の景色を見て、

地元の年寄り衆が言うのは

青木山(人工林)ばかりということだけじゃない。


「柴山がないもんなぁ」


山里の人々にとって

山は「木」を育てるだけの

場ではなかった。


「草」というのは、

田畑にすき込む肥料だった。


だから、田畑を持つ人は、

採草地組合をつくっていて

田畑とセットで「割り山」として

地域の山を分け合って活用した。


「草を刈る」


その一つの行為も

邪魔者を処理するのではなく

大切な肥料を手に入れるためのもの。


草を刈るための採草地。

木を育てるための山。

薪やキノコや山菜を採る薪炭林。

そして、野生動物が生きる奥山。



年寄り衆の見ている「山」は、

私たちにとっての「山」とは、

まったく違う「意味」があって、

まったく別の景色がそこに広がっている。