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フェスボルタ文藝部

祝 サブスク解禁。ミスチルの「この5つだ!」×3(ベズ柴崎)

2018.06.05 21:00

小~中学生の頃ミスチルの曲をよく聞いていました。



お金がないためCDを買えずにいた小学生のとき、近所にリサイクルショップが出来たので行ってみると主人(おじいちゃん)がCDに興味がないようで、新作から何からCDはすべて100円均一で出しており、流行りものはだいたい置いてあったので当時かなりお世話になった。


そこで色んなCDを買っていったなかにミスチルもあった。



中学に上がったくらいからサブカルやパンク方面にかぶれていくことで徐々に離れていくことにはなるのですが、当時多くのことを教わったように思います。



先日のサブスク配信開始以降は、当時のミスチル曲もリピートしながら過ごしているので、自分史観で振り返っていきたいと思います。



ミスチルというと明るい希望やピュアなラブソング、癒しとか人生の応援歌っぽいイメージですが、仕事や生活がパッとせずリア充になれないダメ男っぽい歌、恋愛をしていても微妙な関係の歌、倦怠期っぽい歌、別れの歌も多い。



フロイト大先生により提唱されたところのエゴ、エス、スーパーエゴなる理論を引き合いに、理性と本能と社会規範との間に揺らぐ人間の本質へ迫ろうとしたミスチル。



そんな彼らの愛すべき、ほんのりだめんずポップス5選。



"雨のち晴れ"

このライブドキュメンタリーのVHS持ってた。

バンドが売れていく状況とその期待に応えなければならないプレッシャーから夢に出てきた不安な光景が、ライブの演出に取り入れられている。

歌詞中で桜井を振り続ける女の子「新人のマリちゃん」にずっと恋している気がする。






"クラスメイト"

クラスメイトとの再会をきっかけに、それ以来微妙な関係がグズグズ続いちゃってる感じの歌。

その子の誕生日に別の男に会わせたくないがために言葉巧みに必死で引き寄せようとしたり、独りになった時の寂しさの描写などが切ない。






"ありふれたLove Story〜男女問題はいつも面倒だ〜" 

初めて聞いたミスチルのアルバムはこの曲が収録されているアルバム「深海」だった。

たぶんキャリア中で最も暗いアルバム。

この曲は比較的明るめな等身大のラブソングとして始まるものの、途中から恋愛関係はこじれ、後半ではヒットソングへの葛藤や怒りに発展、やけくそ気味にお決まりのフレーズで綴じられる、反ラブソングのラブソング。






"幸せのカテゴリー"

歌詞カードに添えてあった写真がエロかったと思う。

ミスチルの恋愛回りの歌では一番好きかも知れない。

もう取り返しのつかなくなった最低な状況を力技で美しい別れにまとめあげる絶品。






"Heavenly Kiss"

勢いに任せて始まった若い恋は結局いつもちょっとのすれ違いで終結していたが、少し大人になりリラックスしてビールとキスで長続きできるようになったというような歌。

だめんずからの卒業を匂わす良曲。




以上、ほんのりだめんずポップス5選でした。






今回紹介した中にはあまりないのですが、渋谷系やシティポップからの流れも感じさせた初期のミスチルが良質なポップス&しっとりバラードの枠をはみ出し、売れ売れ&イケイケにロックやろうぜモードに突入した時期の曲も大好き。



ということでそちらも5選。



"マシンガンをぶっ放せ"

小学校で、いい曲がある!とこれをクラスで布教していたが「僕にコンドームをくれ」というような歌詞だった。

この曲に完全に何か植え付けられた感がある。






"旅人"

上記、マシンガン~のシングルのカップリング曲。こちらもめちゃすこ。






"フラジャイル" 

代表曲のひとつと言えるヒット曲「シーソーゲーム」のカップリングに、これを持ってきていたセンス。






"タイムマシーンに乗って"

当時、ラジオか何かでこの曲が流れてきたのをたまたま耳にし、しばらく洋楽だと思って聞いていたが、よく聞いたらミスチルだったという思い出。






"光の射す方へ"

活休後、デジロック化し復活した時期のシングル曲。

世はV系の時代へと進んでいた頃だと思うが、この質素な見た目で最前にいたのは凄いと思う。

収録されたアルバム「ディスカバリー」は活休前に比べて落ち着きと吹っ切れ感が双方バランス良く、表現の幅も広がりを感じる。

最近また聞いて励まされている。




以上、ロックやろうぜな5選でした。






最後に、思い入れのある5選。



"シーラカンス"

アルバム「深海」の一曲目。

ポップ面ではないミスチルとの邂逅。

いまだにこの海から出られていないような感覚がある。

沼。






"デルモ"

モデルの夢と現実。

時間は止まってはくれない。






"友とコーヒーと嘘と胃袋"

始めて聞いたとき、変な曲だと思ったが今でもそう思う。

よくわからないタイトルだけど内容そのままのタイトル。






"Everything is made from a dream" 

20世紀から21世紀への挨拶状のようなアルバム「Q」に収録。

変わった展開の曲が多いが、一番好きなアルバムかも。






″さよなら2001年″

2002年の1/1に発売されたシングル「君が好き」カップリング曲 。

このあたりから自分の関心が別方面に移っていき、普段見聞きするものや手に取るものも変わっていった。

歌詞も曲調も特別好きなわけではないけど、これを聞きながら過ごした02年のなにもなかった元日の夜をたまに思い出す。




以上、思い入れ5選でした。






過疎りまくりのフェスボルタ文藝部で「この5つだ!」という企画があるのは知っていたものの、今まで書いたことがありませんでした。



今後も気が向いたらまた何か書いてみたい。











P.S.

話はズレるけど、フェスボルタ文藝部で冊子?ZINE?を出そうという計画が出ては消え、また忘れた頃に出ては消え、というのが何度か繰り返されており、次回のフェスボルタでも出ていなかったら正直もう出すような機会はないんじゃないかと思うので、酷い出来でもいいので何か形にしちゃった方がいいのでないかと思う今日この頃。



平成最後のロックの日の特別企画、フェスボルタデモが終わったら、そっちも提案してみよっと。






6/9フェスボルタデモ & 7/15フェスボルタシーの詳細。

どちらも渋谷で開催。

まだまだ出演者大募集中。






「でも、やるんだよ!」