トリプルフラット
"Finale"という楽譜をキレイに書くソフトを使って編曲や印刷用のデータを作るお仕事もしています。
楽譜浄書は誰かに習ったわけではなく、完全な独学ではありますが、この道20年以上。大抵のことはできると思います。まあ独学なので知らないことや勘違いしていることもあるとは思うのですが。
で、今絶賛編曲中の作品に追われておりますが、レッスンやら演奏やら文章書くやらで、とにかくまとまった時間が取れません。
僕の場合ですが編曲や楽譜浄書は、一気にやりたい派。一旦手を止めて翌日、となるとテンポを取り戻すのに時間がかかって非効率的なので、できれば2,3日もうこれだけに集中して一気に終わらせてしまうのが理想なのですが、それは無理。
だからここ数ヶ月、歩きにくい砂漠を一歩一歩進んでいるような、ゴールが途方もなく先にある感覚の日々を過ごしております。
これ、結構ストレス。
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ここからは音楽に詳しい方でないと、内容が意味不明になってしまうかもしれません。ご了承ください。
僕が編曲している楽譜というのは、大概管楽器用。だからそのほとんどが移調譜になります。
吹奏楽をやっていて、とんでもない数のフラットやシャープに出くわすこともよくありますが、それはトランペットが移調譜を用いることが多いからです。ただのEs durでもin Bbにすればフラットが5つ付くわけで、元の楽譜がフラット6つ7つになってくると、フラット系では書くことができず(理論上では可能)、異名同音調のシャープ系に変換されます。
元がシャープ系ならその逆になります。
それに加えて音符ももちろん移動します。トランペットのin Bbの場合なら、2度上げ。
ですから例えば、移調した結果の調号がフラットだらけになったあげく、音そのものに最初からフラットが付いているとこんなになっちゃうんです。
こんなの読めるか!めんどくさい!
僕は編曲をする際、わけわかんなくなるので最初に全部実音で入力してからコマンドで移調します。でもそうすると、こんなことがまれに起こってしまうんですよね。
特に、調号は変わってないけれどメロディの一部分が転調しているときに起こりやすく、そのフレーズ全部を変更することもあります。
だからひとつひとつ音符にカーソル合わせて修正していく。
これが結構悩ましい。大変。めんどくさい。
まあそんなこと言ってるうちに早く進めろって感じですよね。
では、編曲に戻ります!
まだ少し時間かかります!ごめん!
荻原明(おぎわらあきら)